2023年5月2日、総合車両製作所新津事業所にて製造された東日本旅客鉄道E235系1000番台横クラF-25編成(クハE235-1025以下11両)と横クラJ-22編成(クハE235-1122以下4両)が横須賀線・総武快速線で営業運転を開始しました。2023年度出場の両編成ですが、またもや小変化が見受けられるようになりました。
▲2023年度も導入が進むE235系1000番台。2023年度に登場した横クラF-25編成と横クラJ-22編成から、まさかのあの表記が省略されているようだ。
▲E235系1000番台に書かれている所属表記。横クラF-25編成と横クラJ-22編成からはこれが省略され、定員だけの表記となっている。つまり総合車両製作所横浜事業所で製造されたサロE235-1025+サロE234-1025(横クラF-25編成の分)・サロE235-1026+サロE234-1026(横クラF-26編成の分)からその表記が無くなっていたのである。
2022年度までに導入された横クラF-24編成と横クラJ-21編成までは横クラF-14編成と横クラJ-14編成から続くコストカット仕様はそのままに、車体側面下部に定員と所属表記が記載されており、定員表記の上部に『横クラ』と書かれています。しかし横クラF-25編成と横クラF-26編成の分のグリーン車から、所属表記が省略され、定員表記だけに変更されており、横クラF-25編成と横クラJ-22編成からは側面部の所属表記が無くなっています。これは2022年10月に東日本旅客鉄道東京支社から首都圏本部に改編され(復活)、山手線E235系0番台が所属する東京総合車両センター(東トウ)、特急形車両が所属する大宮総合車両センター(宮オオ)、中央本線などで活躍する211系0番台などが所属する長野総合車両センター(長ナノ)など、東京支社管内管轄の車両センターと総合車両センターが首都圏本部に編入されたために、所属先が『東トウ』『宮オオ』『長ナノ』から『都トウ』『都オオ』『都ナノ』となっていますが(松戸車両センター所属の車両も実際には『東マト』から『都マト』となった)、車体側面下部の所属表記自体は変更されていません。しかしながら首都圏などを走る電車が所属する鎌倉車両センター(中原支所も含む。横クラ・横ナハ)、国府津車両センター(横コツ)、三鷹車両センター(八ミツ)、豊田車両センター(八トタ)、小山車両センター(宮ヤマ)、さいたま車両センター(宮サイ)、川越車両センター(宮ハエ)、高崎車両センター(高タカ)、ぐんま車両センター(電車は所属していないが気動車などが所属する。高クン)、勝田車両センター(水カツ)、幕張車両センター(千マリ)、京葉車両センター(千ケヨ)、松本車両センター(中央本線の特急形車両が所属。長モト)を首都圏本部に編入する予定であることから、順次所属先が首都圏本部を現す『都』とカタカナ2文字(例・国府津車両センターの場合は『コツ』)を組み合わせたものにするものとみられます(仙台支社は東北本部となったため東北本部を現す『北』と所属表記のカタカタ2文字を合わせた所属先表記となる見込み)。
このことから2023年度導入の首都圏向けの新製車両からは一時的に所属表記が省略された状態で出てきているのです。横クラF-25編成と横クラJ-22編成からは今後『都クラ』の表記がなされるかもしれません。豊田車両センターに配属となるE233系0番台のグリーン車からも所属表記が一時省略された状態で出てくるかもしれません。今後の所属先表記が省略されたままで出場するのか、所属先が書かれた既存車両の表記書き換え(ステッカーで変更など)があるのでしょうか。今後の東日本旅客鉄道首都圏向け、仙台地区向けなどの新型車両が出てきた場合に所属先表記がどうなるかにも注目してほしいと思います。