2023年5月29日、小田急電鉄海老名検車区構内にて8000形8053F(4両固定編成)と3000形3254F(日本車両製造1次車・6両固定編成)が組まれ、TASC関連に伴う試運転列車(『回送』表示)として運転されました。8000形4両固定編成の廃車除籍処分が進むなかで8000形4両固定編成と3000形6両固定編成が組まれるのは久しぶりのことになるでしょうか。
▲8000形4両固定編成は廃車除籍処分が進み、まもなく8052Fが廃車除籍処分となる見通しとなっている。そんななかで8000形8053F+8253Fが解放され、8253Fが大野総合車両所に自走回送されたことで、残った8053Fと3000形6両固定編成とのペアが実現した。
▲大野総合車両所に留置されている8000形8253Fの穴埋めとなる8053Fの新たな相方(?)として、3000形3254F(日本車両製造1次車・6両固定編成)が抜擢された。しかし営業運転には入らず、なぜかTASC関連の試運転に用いられた。
これは5月27日の時点で8000形8053F+8253Fが解放され、8253Fが大野総合車両所に自走回送されたことで、動向が注目されていましたが、29日に3000形3254F(日本車両製造1次車・6両固定編成)が暫定的に8000形8053Fの相方となったことから、この組み合わせが実現したものと思われます。これまでに8000形と3000形1次車・2次車のペアはしばしば見ることができましたが、8000形4両固定編成の廃車除籍処分が進んでいて、同じ形式同士で残った編成で組むように変更され(現時点で8260F・8262Fを除く)、1000形4両リニューアル編成と3000形3次車以降の組み合わせを除き、同じ形式同士での連結を中心として以降、他形式との併結運転は激減していました。TASC調整確認のためとはいえど、8000形4両固定編成と3000形6両固定編成の組み合わせが見られたのは珍しいです。なかなか見なくなってしまった8000形と3000形6両固定編成のペアはこれまで約11年間続いていただけに、この組み合わせが逆に貴重なものになりそうです。