2023年5月19日、東日本旅客鉄道が2023年夏の臨時列車の運転概要を発表しました。このなかで注目すべき臨時列車を抜粋して紹介します。今回も人気の高い185系を使用する列車があります。
▲臨時特急『鎌倉』・『あたみ』に起用される可能性の高いE257系5500番台(写真は都オオOM-52編成)。2023年3月のダイヤ改正から高崎線特急『あかぎ』・『草津・四万』で定期運用され、5編成のうち3編成を使用するため、残る編成で臨時列車運用に回る。5500番台の補填として2500番台が『草津・四万』に使用される可能性はある。
▲臨時特急『伊東按針祭花火大会号』(1往復のみ)・『踊り子』に起用される可能性の高いE257系5500番台(写真は都オオOM-92編成)。同系列5000番台が充当される場合のグリーン車は4号車(元8号車)の半室部分となるため、その号車を指定する場合は注意してほしい。
▲人気が根強い185系は今夏の臨時列車に起用される。臨時特急『谷川岳もぐら』・『谷川岳ループ』に使用される。9月の同列車にも起用される予定のため、廃車はまだまだ先に延びたと言っていいだろう。この場合にはストライプ塗装の宮オオB6編成が主に使用され、新幹線リレー号塗装の宮オオC1編成は予備となりそうか。
▲東海道線と伊東線に入線するE657系。まさかの常磐線の特急形車両が『伊東按針祭花火大会号』に大抜擢。E653系0番台と同じ塗装に復刻した編成の起用があるのだろうか。
首都圏エリアの夏の臨時列車はE257系5000番台・5500番台(いずれも都オオ)、E653系1000番台水カツK70編成(クハE653-1008以下7両)、185系、E657系を使用する臨時列車がいくつか設定されています。このなかで私が気になった臨時列車を抜粋します。
まず注目は185系を用いる臨時列車です。同系列使用列車は7月8日・9日および9月16日・17日に高崎線大宮(JU-07)~上越線越後湯沢間で運転される臨時特急『谷川岳もぐら』・『谷川岳ループ』のみですが、数少ない185系に乗れるとあって、6月8日・9日および8月16日・17日の10時00分から発売予定の特急券はかなりの争奪戦になりそうですね。基本的には200番台宮オオB6編成が使用されるものと思われます。185系充当の臨時列車はこれが最後になってしまうのでしょうか。
次に注目すべきはE657系を使用する臨時列車です。なかでも目に留まったのは同系列使用の臨時特急『伊東按針祭花火大会号』です。こちらはE257系5000番台と異なり、グリーン車は4号車ではなく5号車となります。しかもE657系が東海道線品川(JT-03)~伊東線伊東(JT-26)に初めて営業列車で入線することが特筆されます。普段の同系列は東海道線内は東京(JT-01)~品川間のみの走行となりますので、E657系の東海道線品川から先の区間と、伊東線に入線する光景は夕方から深夜にかけての1往復限定ですが非常に注目です。E653系0番台の復刻塗装車が入ると面白いですね。
次に注目すべきはE353系を使用する臨時列車です。なかでも大糸線白馬発着に延長となる『あずさ』(1号・38号)にE353系基本9両固定編成ではなく、付属3両固定編成が使用されることが特筆されます。E353系付属編成が大糸線に入線することは稀です。なお同系列の付属編成を使用する臨時特急列車には『信州』もありますが、1往復のみです。
これらの列車の乗車には乗車券と特急券(指定席)を必要としますので、運転日の約1ヶ月前に購入することをお勧めします。