2023年5月10日、京浜急行電鉄が2023年度の鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約295億円となります。
【車両面】
▲新製車両は新1000形で8両固定編成(予想…1233編成)、6両固定編成(予想…1673編成)が1編成ずつの2編成14両のみである。同形式19次車(1225編成・1667編成)を基本ベースとしつつも20次車の“Le Ciel(ル・シエル)”とは車内仕様が異なるため21次車への分類が予想され、新製当初から車内防犯カメラ(“IoTube”)が設置される可能性が。
車両面については新製車両があります。新1000形8両固定編成が1編成(予想…1233編成)、6両固定編成が1編成(予想…1673編成)の2編成14両となります。前者は2019年9月の神奈川新町(KK-34)付近での踏切事故による損傷で廃車除籍処分となった8両固定編成の1137編成の代替、後者は1500形の置き換え目的と思われます。同形式20次車“Le Ciel(ル・シエル)”と仕様が異なるため、21次車に分類されるものと思われ、新製当初から車内防犯カメラが設置されます。20次車と同様に車内LCD式旅客案内表示器の付近に設置するタイプか、2026年度までに設置を進めると発表した“IoTube”を設置するタイプとなるか注目です。さらに同形式の8両固定編成1本、4両固定編成2本(アルミ車体が中心)に車体更新工事を実施し、車椅子やベビーカーなどが利用できるスペースの追加設置や非常通報装置の増設、一部固定窓を開閉可能な窓に交換するなどの工事が実施されます。
【設備面】
▲設置が進むホームドアだが、2023年度・2024年度までに新たに9駅に設置されることとなった。それ以外の駅でもホーム固定柵やホームドア設置に向けた設計調査が実施される。
▲大規模改良工事が発表された神奈川新町。同駅には快特(ウィング号を含む)を除く種別が停車するが、日中時間帯を中心に列車待避や緩急接続を行う列車が多い。この付近には新町検車区もあり、始発終着列車もある。
設備面では本線泉岳寺(A-07)~新馬場(KK-03)間および大師線東門前(KK-24)~小島新田(KK-26)間の連続立体交差事業の推進(前者は将来的に品川(KK-01)のホーム地平化と北品川(KK-02)のホーム高架化を実施するほか、泉岳寺はホームを拡幅、後者は地上部分の工事および大師橋(KK-25)・小島新田の駅舎工事などを実施)、神奈川新町での踏切事故を受けての踏切安全対策の強化、2024年度にかけてのホームドアの設置、羽田空港第1・第2ターミナル(KK-17)での引き上げ線新設工事と駅改良工事、大規模改良工事を予定している神奈川新町など一部駅での駅改良工事や設備リニューアル、駅や車両へのLED照明の導入、本線上大岡(KK-44)~屏風浦(KK-45)間と逗子線六浦(KK-51)~神武寺(KK-52)間での法面防護工事や一部架道橋橋脚の耐震補強工事などが進められます。
【2024年度にかけてのホームドア設置駅】
青物横丁(KK-04)・梅屋敷(KK-10)・六郷土手(KK-19)・八丁畷(KK-27)・生麦(KK-30)・弘明寺(KK-43)・杉田(KK-46)・金沢文庫(KK-49)・金沢八景(KK-50)
【駅改良工事予定駅】
大規模改良工事…神奈川新町
駅舎耐震補強…花月総持寺(KK-30)(トイレ新設・コンコースリニューアルも実施)
ホーム上家延伸…黄金町(KK-40)
トイレリニューアル…汐入(KK-58)