2023年5月19日、小田急電鉄3000形3081F(元3665F・10両固定編成)の中間増備車を除く既存車側の車内照明が蛍光灯から川崎車両テクノ製のLEDタイプに交換され、6754レ(平日E12運用)より運用復帰を果たしました。同形式での車内照明交換は3655F(旧東急車輛製造4次車・8両固定編成)以来で約4ヶ月ぶりで、10両固定編成では初めての交換となります。
▲車内照明を蛍光灯からLEDに交換して運用復帰した3000形3081F。同編成は8両固定編成の元3665F(日本車両製造7次車)から改造され、新製の中間増備車(サハ3381とデハ3431)は登場当初からコイト電工製のLED照明となっていて、車内照明は改造種車では蛍光灯、中間増備車ではLEDと2種類あった。LED照明に統一されたがメーカーは異なる。同形式10両固定編成で車内照明の交換は初めてとなるが、今後も交換が進む可能性はある。
3000形全体での車内照明交換は3次車以降で進められており、6両固定編成の一部は大野総合車両所でリニューアル更新工事を受けた際に交換されています(該当は3265F・3266F・3267F・3268F)。車内照明の交換は3655F以来のことですが、10両固定編成では交換を含めて初めてのこととなります(当初よりLED照明の一部中間増備車を除く)。10両固定編成の車内照明は6両固定編成から改造の5編成については中間増備車を含めてすべて蛍光灯、8両固定編成から改造の7編成については中間増備車がLED照明、それ以外(改造種車)は蛍光灯となっていて、6両固定編成・8両固定編成の交換が進むなかで10両固定編成での交換が進んでおらず、動向が注目されていました。予備留置となっていた際に車内照明が交換された可能性があります。3081Fの既存車側の車内照明がLEDに交換されましたので、10両固定編成の交換が進められるか注目されます。ただし既存車側のLED照明は川崎車両テクノ製となっていて、中間増備車のコイト電工製とは異なります。3082F以降も交換が進みそうでしょうか。
【3000形の照明交換状況】
※2023年5月19日時点、交換完了の1次車・2次車と中間増備車の10次車を除く
※次車ごとに表記するため、9次車以外は編成登場時の車番で記載
《LED照明に交換済》※下線部はリニューアル車
3次車…3265F・3266F・3651F・3652F・3653F
4次車…3267F・3268F(リニューアル入場中)・3654F・3655F
5次車…なし
6次車…3273F・3274F
7次車…元3665F
8次車…なし
9次車…なし
《蛍光灯のまま未交換》
3次車…3263F・3264F
4次車…3656F・3657F
5次車…3269F・3270F・3271F・3272F・3658F・元3659F
6次車…3275F・元3660F・元3661F・元3662F・元3662F
7次車…3276F・3277F・元3278F・元3279F・元3664F
8次車…元3280F・元3281F・元3282F
9次車…3091F・3092F・3093F・3094F・3095F(すべて中間増備車のみ)