この編成は当時は209系950番台としてデビューし、窓の配置が209系500番台と同様でJRのロゴマークが帯ではなく戸袋に配置されていました。E231系0番台では帯にJRロゴマークを配置したため、のちにE231系900番台を名乗り、のちに1000番台に採用される日立製作所製のIGBT素子のユニットをモハE231-901+モハE230-901に、また変調音は異なるものの、のちのE231系0番台や500番台に採用される三菱電機製のIGBT素子のユニットをモハE231-902+モハE230-902に搭載していたことから大きな話題となりました。ドアエンジンは登場当初は6扉車のサハE230-901を除き、E231系1000番台の導入を見越してリニアモーター式となっていました。しかし閉まる音のうるささからドアエンジンが交換され、スクリュー式となりました。E231系500番台の転入前は多くのE231系0番台に紛れて運用されていたことから、私も一時期に中央・総武線を利用していた際に注目していました。
ドアステッカーがすでに撤去されているため、今後この編成は5号車6扉車のサハE230-901と4扉付随車1両(予想はサハE231-901)を抜きとって武蔵野線向けに転用され、『千ケヨMU1編成』を名乗るものと思われます。これは最初に武蔵野線向けに転用された元八ミツB22編成の7両(一部の4扉付随車を常磐線向けとして供出した関係)と元八ミツB5編成の付随車1両を転用したときに『MU2』としていたため、今までのE231系0番台の武蔵野線転用で『MU1』を名乗っている編成が登場していないため、今回はこの八ミツB901編成を転用する際に『MU1』を充てるものと思われます。武蔵野線への転用の際に制御装置更新も実施されるようなので、ハイフン以下901ユニットの日立製作所製のIGBT素子とハイフン以下902ユニットの変調音の異なる三菱電機製のIGBT素子はもう聞けませんね。