今回の変更点としてまずは外観の塗装を9000系(9701F以外の編成)、12000系、20000系と同じ“YOKOHAMA NAVYBLUE”に変更、内装のリニューアル工事(9000系とほぼ同じ内容と思われるが、LED式案内表示器は存置)を行ったほか、種別行先案内表示器を3色LED式、列車番号表示器をマグサインタイプからすべてフルカラーLED式に更新(前面部は列車番号表示と一体化したものに変更)、前照灯・尾灯の位置をスカート付近から前面上部に変更したほか、スカートの形状が丸みを帯びたものに交換されています。なお9000系よりはリニューアルの規模が抑えられており、特に5号車と8号車に連結されているセミクロスシート車のボックスシート部分は9000系のような小さな仕切りなどはなく8000系登場時からの原型を保っています。ただし座席モケット自体やロングシート部分の袖仕切り板は交換されています。なおこの8709Fは1995年の登場当初から字幕式に代わって種別行先案内表示器は3色LED式であり、英語表記はありませんでした。2代目塗装に変更されたのは2013年3月ころであり、制御装置更新工事や旅客用扉の交換などの変遷を経ても2代目塗装での営業運転は約7年間でした。2015年には前照灯がシールドビームからLEDに交換、2017年には電動車の制御装置が日立製作所製GTO素子から同じメーカーのIGBT素子に更新されました。なお8000系のリニューアル更新工事の施工は初めてであり、9000系9701Fよりも早い施工となった形です。
8000系8709Fのリニューアル車はすでに3月13日から運用を開始しています(平日53運用再出庫からなので、14日は土曜休日54運用、15日は土曜休日55運用)。今後8000系のリニューアル車は8709Fのような制御装置更新車を皮切りに増えることが予想されます。制御装置更新工事を行っていない6編成(8701F~8706F)についてはこの先の予想が読めませんが、制御装置更新とリニューアル更新工事を同時に行うものと予想しています。
【8000系リニューアル車】
クハ8709+モハ8125+モハ8225+サハ8617+モハ8126+モハ8226+サハ8618+モハ8127+モハ8227+クハ8509