2020年3月14日

【新駅開業など】東日本旅客鉄道など多数の鉄道でダイヤ改正を実施

2020年3月14日、東日本旅客鉄道など多くの鉄道会社でダイヤ改正が実施されました。今回は東日本旅客鉄道について注目点をおさらいという形でお届けします。

★東日本旅客鉄道常磐線が全線再開(仙台発着の『ひたち』復活)★
2011年3月11日の東日本大震災から約9年が経ち、常磐線の不通区間が復旧し、ダイヤ改正をもって常磐線全線での運転を再開しました。なおいわき以北での使用車両は普通列車はE531系0番台および3000番台の5両編成(原ノ町まで、同駅以北はE721系)、特急列車はE657系(いずれも水カツ)が使用されます。この常磐線全線での再開に向けて前者は0番台が安全確認カメラの設置で5両4編成、後者は10両2編成が増備されました。また常磐線では牛久と藤代の間に位置する駅『佐貫』が『龍ケ崎市』に改称されています。

★東日本旅客鉄道山手線・京浜東北線新駅『高輪ゲートウェイ』(JY-26,JK-21)が開業★
今回のダイヤ改正で山手線では西日暮里(JY-08)以来の新駅である高輪ゲートウェイが開業しました。駅名の字体はゴシック体ではなく明朝体となっているほか、ホームは両路線で別々になっています(1番線山手線内回り、2番線山手線外回り、3番線京浜東北線北行、4番線京浜東北線南行)。発車メロディはいずれの曲も使用駅が少ないものばかりで1番線は成田線成田(JO-35)で使用されているスイートコール、2番線は内房線巌根・両毛線佐野や相模鉄道新横浜線の羽沢横浜国大(SO-51)で使用されているキッズステーション、3番線は成田で使用されているフラワーショップ、4番線は中央本線甲府(CO-43)や信越本線横川などで使用されている恋の通勤電車となっています

★東日本旅客鉄道251系『スーパービュー踊り子』運転終了、E261系『サフィール踊り子』デビュー、E257系2000番台が『踊り子』での営業運転を開始★
先の記事でも取り上げたように、東日本旅客鉄道251系を使用した『スーパービュー踊り子』と、その前後の新宿(JS-20)~小田原(JT-16)間を結ぶ『おはようライナー新宿』・『ホームライナー小田原』が運転を終了しました。前者はE261系『サフィール踊り子』に置き換えられ、後者は運用が185系0番台・200番台に変更されました。使用用途を失った251系の廃車予測など今後の動向が注目されます。また特急『踊り子』向けにリニューアルされたE257系2000番台が上り伊豆急下田(IZ-16)9時51分発の3024M列車(下0951→東1232)、下り東京(JT-01)10時ちょうど発車の3027M列車(下1241←東1000)から営業運転を開始。徐々に185系を置き換えていく予定です。500番台から改造の付属編成(2500番台)が登場していないため、当面は単独運用になりそうです。

★東日本旅客鉄道中央線E233系0番台での緩行線経由での各駅停車運用、E231系0番台・500番台での中央線三鷹(JC-12,JB-01)以西での運用を終了★
今回のダイヤ改正で中央線の輸送体系が変化しました。改正前は早朝深夜にE233系0番台(八トタ)を使用する各駅停車が運転されていましたが、すべて快速以上の種別に格上げされ、E233系0番台の緩行線経由での運転および黄色の『各駅停車』表示が13日で見納めになりました。東京(JC-01)を24時台に発車する高尾(JC-24)行き最終列車も快速に格上げされたため、関東圏で終電が一番遅くに到着するのは高崎線高崎で25時37分(高崎線863M列車)となっています。また中央・総武線では早朝深夜にE233系0番台の各駅停車が運転されていた関係で御茶ノ水(JB-18)での折り返しや三鷹以西での運用(最遠でも立川[JC-19]まで)がありましたが、それがなくなり、すべて基本的に三鷹・中野(JC-06,JB-07)~津田沼(JO-26,JB-33)・千葉(JO-28,JB-39)での運転に変更されています。今までE233系0番台の各駅停車やE231系0番台・500番台の三鷹以西方面の各駅停車で移動していた人たちは途中駅での乗り継ぎが必要になります。私も2014年のあの東京駅開業100周年Suicaを購入するために地元から小田急電鉄の上り1番列車に乗って、そのあと乗り継いだのがE233系0番台の各駅停車だった思い出があるので、残念ですね。