2019年6月21日、西日本旅客鉄道が281系(近ヒネ)を使用して米原(JR-A12)・草津(JR-A24)・京都(JR-A31)~関西空港(JR-S47)間で運転している特急『はるか』について、2020年春より、既存の281系と併結して運用するための新型車両『271系』を投入すると発表しました。
▲現在の特急『はるか』に使用されている281系(近ヒネ:写真はクハ281-5以下6両で構成される近ヒネHA605編成)。京都発着は同列車専用ホームに使用されている30番のりばから発車する。
新型車両『271系』は3両6編成(18両)が投入され、主に既存車両の281系の増結として使用されるようですね。運転区間は米原・京都~関西空港間ということで、現行の運転範囲と同じです。既存の281系は吹田総合車両所日根野支所に6両9編成(54両)と3両3編成(9両)の合計63両が在籍しており、271系は3両6編成を投入することで、281系と271系で最終的に6両+3両の組成を9編成分可能とする目的がありそうです。271系の配置は281系と同じく日根野支所になるものと思われます。車両デザインは281系のものを継承し、車体構造の強化や機器の二重系化による安全性の向上、運転台や機器類の二重系化(コックピットへの変更か)による信頼性の向上、全座席へのモバイル用のコンセントの設置、車内LCD式旅客案内表示器の設置により停車駅・運行情報を4ヶ国語にて案内、大型荷物スペースや車内防犯カメラの設置、訪日外国人向けのフリーWi-Fiの整備などが予定されています。