2019年4月26日に小田急電鉄が発表した2019年度の鉄道事業設備投資計画(投資:約327億円)では2017年度と2018年度に実施された3000形中間車の増備について、今年度分においては一切言及がありませんでした。しかし川崎重工業兵庫工場では同形式の中間車4両の姿が目撃されているようです。
▲3000形8両固定編成の元3665F(日本車両製造7次車)を10両固定編成化するために2017年度に川崎重工業兵庫工場で増備されたサハ3381+デハ3431。
▲3000形8両固定編成の元3663F(日本車両製造6次車)を10両固定編成化するために2018年度に川崎重工業兵庫工場で増備されたサハ3383+デハ3433。
▲3000形8両固定編成でインペリアルブルー帯をまとう3661F(日本車両製造6次車)。この編成が新たに10両固定編成化の対象となりうるのだろうか。
▲3000形8両固定編成でインペリアルブルー帯をまとう3662F(日本車両製造6次車)。この編成が新たに10両固定編成化の対象となりうるのだろうか。
川崎重工業兵庫工場での目撃情報があった3000形中間車4両は、車両番号が『3384』と『3434』(すなわち新3084Fの中間車)および『3385』と『3435』(すなわち新3085Fの中間車)で、現行の8両固定編成2本に組み込むための中間車両(新2号車・新3号車)と思われます。これらの車両の種別行先案内表示器はフルカラーLED式で、側面帯はインペリアルブルー帯を巻いているようです。あくまでも私の予想では現行の3662Fにサハ3384+デハ3434を組み込んで『新3084F』、現行の3661Fにサハ3385+デハ3435を組み込んで『新3085F』を組成するのではないかとみています。こうなると現行の3083F(元3663F)のように3661F・3662Fの制御装置をすべて全密閉モーター式に更新したうえで、種別行先案内表示器が交換されない限りは、3色LED式とフルカラーLED式が混在する10両固定編成が2本組成され、同形式の10両固定編成は最終的に3081F(元3665F)・3082F(元3664F)・3083F(元3663F)・『新3084F』(現行の3662F)・『新3085F』(現行の3661F)・3091F(元3280F)・3092F(元3281F)・3093F(元3282F)・3094F(元3278F)・3095F(元3279F)の10両10編成(100両)となる可能性があります。
話題は逸れますが、現在の10両編成のE運用は42運用(E11~E46・E61~E66、一部予備留置あり)、8両編成のB運用は22運用(B11~B32、一部予備留置あり)がありますが、現在の3661F・3662Fが10両固定編成となった場合、全体で8両編成が2本減り、10両編成が2本増えるので、8両固定編成だけ(1081F・2051F~2059F・3651F~3662F)でB運用を回すと、22編成に対して22運用なので、予備留置(B11)がなければ実際には予備編成がない状況になります。8両固定編成を2本減らすと、20編成で22運用なので、2編成分足りません(1000形4両で4編成用意して2本の『ブツ8』を組成する必要がある)。不足分は1000形4両+4両で補うと思いますが、2019年3月のダイヤ改正では旧B27・旧B28(8両編成)の運用が現在のE32・E33(10両編成)の運用となって置き換えられていますので、今後またB運用がE運用にとって代わる可能性もありますね。
【3000形の在籍数について】 ※2019年6月18日現在
6両固定編成・・・27編成(3251F~3277F) 8両固定編成・・・12編成(3651F~3662F)
10両固定編成・・・8編成(3081F~3083F・3091F~3095F)
【4両が増備され組成された場合】 ※予想です
6両固定編成・・・27編成(3251F~3277F) 8両固定編成・・・10編成(3651F~3660F)
10両固定編成・・・10編成(3081F~3085F・3091F~3095F)
【今後の展望について】
・現行の3662Fにサハ3384+デハ3434を組み込み、3084Fに改番(帯は変更の必要なし)
・現行の3661Fにサハ3385+デハ3435を組み込み、3085Fに改番(帯は変更の必要なし)
・現行の3661Fと3662Fに全密閉モーター化工事を施行か
・改造種車となる3661Fと3662Fの種別行先案内表示器の交換をどうするか