2017年9月23日

小田急電鉄3000形3665F(日本車両製造7次車)、10両固定編成化改造へ

2017年9月7日の平日B24運用(6004レ6417レ)をもって営業運転を離脱し、大野総合車両所に入場している小田急電鉄3000形3665F(8両固定編成:日本車両製造7次車)ですが、9月22日現在では大野総合車両所の88番留置線に留置された状態となっています。
▲大野総合車両所に入場中の3000形3665F。今年度の事業計画で3000形8両固定編成に中間車2両を組み込み、10両固定編成に改造することを発表している。この編成が10両固定編成化改造工事の対象になったものとみられる。改造後の編成番号は続番で『3096F』と予想している。
▲2017年9月現在の3665Fの姿(敷地外より撮影)。すでにロイヤルブルー帯が撤去されて赤い帯の状態となっており、10両固定編成化改造工事を受ける雰囲気を漂わせている。なおこのときの車番は改番前の『3665』のままとなっている。

この編成は2017年度の事業計画で発表された3000形の10両固定編成化工事に入った可能性が高いようです。その証拠に、就役当初から同編成がまとっていたロイヤルブルー帯が撤去された状態となっています。今回入場した3665Fは新製当初から8両固定編成で中間電動車4両(デハ3615・デハ3715・デハ3815・デハ3915)と制御車・付随車4両(クハ3665・サハ3765・サハ3865・クハ3965)から構成されており、電動車と付随車の割合は4M4Tとなっています。3000形では電動車と付随車の比率を『1:1』としており、電動車と付随車の両数を同じにして揃えています。ちなみに2010年度から2011年度にかけて10両固定編成となった3091F(元3280F)~3095F(元3279F)では3M3Tの6両固定編成を改造したため中間電動車と中間付随車の2両ずつ(4両)を増備し電動車と付随車の比率を5M5Tとしています(ただし1次車・2次車では中間車がすべて電動車であり、偶数号車[2号車・4号車]の下り方を付随台車とすることで実質は3M3Tとしている)。この法則を考えると3665Fに組み込まれる車両はパンタグラフ付きの電動車1両と付随車1両の2両(2号車・3号車にあたる車両)になるものと思われます。その車両は川崎重工業兵庫工場で製造され、車内のLCD旅客案内表示器の2画面化がなされることから10次車に分類される可能性があります。間もなくすると3000形中間車2両の出場甲種がありますので、同車両の車番から今後の3665Fの動向が注目されます。