2017年9月10日の16時過ぎ、東京都渋谷区のボクシングジムから出火し、小田急電鉄小田原線の新宿(OH01)~経堂(OH11)間で運転を見合わせました(公式情報では代々木八幡[OH04]~参宮橋[OH03]間での沿線火災)。このときの6606レ(土曜休日B12運用)に充当されていた3000形3651Fに悲劇が起きたのでした。
▲代々木八幡~参宮橋間のボクシングジム前で緊急停止した3000形3651Fにまさかの悲劇が。『デハ3601』の上り方の屋根に火が燃え移ってしまった。この写真では手前から2両目のパンタグラフ付きの車両が『デハ3601』である。
火災発生当時、3000形3651Fは土曜休日B12運用で6606レに充当されており、もう間もなく新宿に到着する直前で現場となったボクシングジム付近に緊急停車し、乗客を避難させたものの、停車していた車両の7号車のデハ3601の新宿寄りに火が燃え移り、同車両の屋根の15平方メートルが焼けました。このデハ3601はパンタグラフ付きの電動車ですが、パンタグラフが乗っていない場所が焼けた状態だったので大惨事には至りませんでしたが、もしもパンタグラフ側に燃え移っていたならば3651Fを動かせなくなる可能性も考えられたわけです。新宿~経堂間はおよそ5時間以上にわたって運転を見合わせ、21時33分頃に運転を再開しました。土曜休日ダイヤだったのですが、これが平日ダイヤであったら夕方の帰宅ラッシュ時間帯をもろに直撃していたはずです。なお3651Fは臨時回送で喜多見検車区に入庫したものと思われます。