2017年6月中旬から東日本旅客鉄道E231系0番台のうち元八ミツB5編成(クハE231-5以下10両)と元八ミツB22編成(クハE231-22以下7両)が転用改造工事のためそれぞれ配給輸送されましたが、いずれの車両も武蔵野線向けに転用される可能性が出てきました。
▲E231系0番台元八ミツB5編成と元八ミツB22編成の転用先は武蔵野線になりそうだ。同線と乗り入れ先の京葉線で運用される205系0番台・5000番台を置き換えることになる。これは武蔵野線で初めて車内自動放送が入るかもしれない!?
元八ミツB5編成よりも先に入場していた元八ミツB22編成では2015年に常磐快速線・成田線向けに転用された元八ミツB20編成・元八ミツB21編成(現在の東マト118編成・東マト119編成)の9両ずつと元八ミツB22編成の中間に連結されていたサハE231-65・サハE231-66をそれぞれ転用し、余剰となった6扉車(サハE230-20・サハE230-21とともにサハE230-22も)を廃車としたため、付随車1両を含む7両となっていましたが、元八ミツB5編成から改造工期や連結器の形状などを考慮してサハE231-14(元八ミツB5編成の6号車にあたる車両)が元八ミツB22編成に連結され8両になりました。この組成変更によって元八ミツB22編成の7両とサハE231-14の8両で武蔵野線向けに転用され、京葉車両センター(千ケヨ)に配置されるものとみられます。元八ミツB5編成では元6号車にあたるサハE231-14が抜き取られて9両となりましたが、余剰となる6扉車のサハE230-5を廃車すると8両となり、残った8両でこのまま武蔵野線に転用されるものと思われます。ちなみに転用するE231系0番台の付随車の連結位置は205系0番台・5000番台や209系500番台と同様に4号車・5号車となるように変更されており、元八ミツB22編成とサハE231-14の場合は元2号車のサハE231-64を編成の中央に移動させ、元八ミツB5編成の元6号車にあたるサハE231-14とペアになるよう組み込まれているようです。クハのハイフン以下の番号を考慮して編成番号がどのように設定されるのか注目ですね。またE231系0番台には中央・総武線時代に自動放送装置が搭載されていたことから、武蔵野線で初めて車内自動放送が入る可能性が出てきそうです(京葉線のE233系5000番台を除く)。ちなみに山手線から中央・総武線に転用されているE231系500番台では八ミツA503編成(クハE231-503以下10両)を皮切りに転用改造工事と並行して走行機器の更新工事が行われていますが、今回の2編成に対しても転用改造工事と機器更新工事が施工されるのかなど様々な点で注目が集まっています。
▲元八ミツB5編成に続いて、元八ミツB6編成も中央・総武線から撤退。転用改造工事に入りそうだ。
また元八ミツB5編成の後を追うように八ミツB6編成(クハE231-6以下10両)が運用を離脱し、転用改造工事のために入場したようです。この編成は京葉車両センターで電気機関車との連結試験を行っていたことで注目されていました。同編成についても6扉車と付随車1両の2両のみを廃車してそれ以外の8両で武蔵野線に転用されるものと予想しています。ただE231系0番台については武蔵野線だけでなく川越・八高線向けにも転用される可能性があり、前者は6扉車と付随車1両の2両を廃車した8両、後者の場合は6扉車と電動車1ユニットを含む中間車6両を廃車して転用するものと予想されます。出場時の姿と編成番号(インレタ表記と編成番号札)がどうなるか注目です。