2017年7月8日

東日本旅客鉄道が2017年10月14日実施のダイヤ改正の概要を発表

東日本旅客鉄道が『鉄道の日』にあたる2017年10月14日に実施するダイヤ改正の概要を発表しました。
▲写真は常磐線・上野東京ラインで運用されるE231系0番台(東マト)とE531系0番台・3000番台とE657系(ともに水カツ)。首都圏では特急列車を含む常磐線の上野東京ライン(上野[JJ-01、JU-02]~品川[JT-03]間)への直通列車を増発する。一部列車の行先延長により、さらに利便性が向上する。
▲東海道線~宇都宮線・高崎線系統ではE231系1000番台・E233系3000番台の基本の10両編成単独で運転している列車に付属の5両編成を増結して15両編成に変更する。国府津車両センターにはE233系3000番台横コツE-73編成・横コツE-74編成(いずれも付属5両編成)が増備されている。

首都圏では上野東京ラインを中心とした列車増発や両数変更を実施します。常磐線系統では現行ダイヤにおいて朝方の通勤時間帯にE231系0番台(東マト:15両編成)を使用した上野東京ラインへ直通する品川行きの快速列車が5本(うち2本は成田線成田始発の列車)運転されており、平日・土曜休日ともに830M列車752H列車(平日53H運用/土曜休日53H運用)、770H列車(平日71H運用/土曜休日71H運用)、732H列車(平日33H運用/土曜休日33H運用)、834M列車754H列車(平日55H運用/土曜休日55H運用)、750H列車(平日51H運用/土曜休日51H運用)のダイヤが該当します。それ以外の快速列車と土浦以北を始発とするE531系0番台・3000番台を使用した中距離普通列車とE657系を使用した特急列車は上野発着となっています。ダイヤ改正では同時間帯に9本ある上野発着の普通列車のうち、1本をE231系0番台の快速列車に変更、4本を品川行きに延長するほか、特急列車(『ひたち』・『ときわ』)では2本のうち1本を品川行きに延長します。これによって上野東京ライン経由で品川まで運転される常磐線列車は5本増えて快速列車5本、普通列車4本、特急列車1本の10本となります。また早朝時間帯の普通列車2本が新たに品川行きとなります。

夕夜の時間帯(17時台~22時台)では現行ダイヤにおいて毎時3本程度運転されている品川始発はすべて快速列車で取手(JJ-10)行き(すなわち成田線に直通する列車は一切ない)、特急列車(『ひたち』・『ときわ』)は1本が品川始発での運転でしたが、ダイヤ改正ではその快速列車が毎時2本に削減される(ただし上野始発の快速列車は増強される)代わりに毎時4本の上野始発の土浦以北方面に向かう普通列車のうち2本が品川始発に延長されるほか、毎時3本ある特急列車では1本が品川始発で運転されているものを2本に変更します。これにより品川発の常磐線直通列車は改正前の4本から改正後には6本(特急列車含む)に増えます。また品川発の快速列車のうち1本は取手行きから成田線直通の成田行きに変更されます。

特急列車では上野発着の列車の一部を品川発着に変更します。これにより日中時間帯から最終列車までの同駅発着の特急列車が約30分間隔となり、利便性が向上するほか、土曜休日で上野始発の『ひたち5号』の2005M列車を品川始発に、さらに勝田始発の『ときわ68号』の2068M列車(改正後は66号となる予定)を品川行きにそれぞれ変更します。さらには早朝・深夜時間帯の始発終着駅が変更されるため、高萩発着の特急列車はすべて品川発着とされ、上野~高萩間を運転する特急列車は消滅します。また利用者の少ない一部の特急列車(現行ダイヤの2056M列車2085M列車2091M列車)の運転を取りやめるほか、現行の2058M列車(改正後は56号となる予定)は土曜休日の運転がなくなります。また現行では23M列車25M列車27M列車が土浦に停車していますが、改正後は通過に変更となります。

東海道線~宇都宮線・高崎線系統では平日の熱海05:18発の高崎行き1826E列車(平日253運用)、高崎05:21発の国府津行き1827E列車(平日257運用)、伊東線伊東18:44発の籠原行き1936E列車(平日253運用)を10両編成から15両編成に増強します(ただし1826E列車は籠原で5両編成を切り離し、1827E列車は籠原、1936E列車は国府津でそれぞれ5両編成を連結して運転)。

▲現行の701系やE721系に加えて、新たに東北本線運用に投入されることになったE531系。さらには系統分割される新白河を直通するため(??)かキハ110系も投入される。

また東北本線の黒磯で信号・電力設備の改良工事が実施されていることにより、東北本線の普通列車の一部の使用車両が701系、E721系0番台・1000番台(いずれも仙セン)からE531系(水カツ)およびキハ110系に変更され、運転系統が黒磯~郡山・福島・仙台間を新白河で分割する形になり、黒磯~新白河・新白河~郡山以北に変更となります。なお両方面の列車は同一ホームで乗り継ぎができるようにします。