▲4両固定編成で原番号のままリニューアルされた1057F・1063F・1066F。8000形と異なり1000形ではブツ8（4両+4両）での運用も考慮して新宿（OH01）寄りの連結器の2段化が施行されている。ただし現在のところはリニューアル車同士のブツ8運用は実現していない。
▲10両固定編成化改造とともにリニューアルされた1095F。この編成は元1056F+元1256Fから改造され、元クハ1256と元クハ1156の中間車化（サハ1295・サハ1195へ改造）と元クハ1056の連結器撤去と強化形スカートへの変更が実施されている。
リニューアル初年度（2014年度）には1057Fと1066Fの4両2編成、昨年度（2015年）には1063Fの4両1編成に施工されました。昨年度の事業計画では4両1編成、すなわちその当時大野総合車両所に入場していた1063Fのリニューアルのみが取り上げられていましたが、その先のリニューアル対象編成が一切明らかになっていなかったことから、1063Fの次に入場していた元1256Fの状況が注目されていました。結果としてリニューアルされた元1256Fの姿と元クハ1256（現サハ1295）の運転台部分が切り取られて中間車化されていたことが確認できたため、2015年度中盤から後半にかけては元1256Fのリニューアル更新工事および10両固定編成化工事が行われていたことが明らかになったのです。そして当時の1056F+1256Fから1095Fに改番され、大きな話題を集めました。
▲大野総合車両所の敷地内で屋外留置が続いていた元1252F改め『新1096F』の一部車両。9月30日の日中時間帯にその場所にいなかったことから構内移動をしたものと思われる。そのため現在では撮影場所から元1252Fを確認することはできない。
今年度（2016年度）の事業計画では10両2編成に施工することを発表しており、前述した元1056Fと元1256Fを改造した1095F、元1052Fと元1252Fを改造する1096Fが対象となっています。1096Fが完成して運用復帰するとワイドドア車（6編成36両）を除いた160両のうちの10両2編成、4両3編成の計32両に施工されることになります。現時点で6両固定編成単独でのリニューアルは一切ないため来年度以降の事業計画にて10両編成のリニューアルがある場合は、4両編成+6両編成を10両固定編成に改造してリニューアルもしくは従来より在籍する10両固定編成のリニューアルを考えた方がいいのかもしれません。また8両固定編成の1081Fや箱根登山鉄道のレーティッシュカラーとなっている1058F・1059F・1060F・1061Fのリニューアル時期にも注目が集まりそうですね。
★1000形の現在の状況（2016年10月時点）★
［リニューアル車］
1057F
1063F
1066F
1095F（元1056F+元1256F）
1096F（元1052F+元1252F） ※改造中
［備考］1095F・1096F編成表 ※【 】内は改造前の番号、左側が下り方
〈1095F〉
1495+1445+1395+1345+1245+1295+1195+1145+1045+1095
【1456+1406+1356+1306+1206+1256+1156+1006+1006+1056】
〈1096F〉
1496+1446+1396+1346+1246+1296+1196+1146+1046+1096
【1452+1402+1352+1302+1202+1252+1152+1102+1002+1052】
［非リニューアル車］
1051F ※クヤ31形連結対応
1053F
1054F
1055F
1058F ※箱根登山鉄道レーティッシュカラー
1059F ※箱根登山鉄道レーティッシュカラー
1060F ※箱根登山鉄道レーティッシュカラー
1061F ※箱根登山鉄道レーティッシュカラー
1062F
1064F
1065F
1067F
1068F
1069F
1081F
1091F
1092F
1093F
1094F
1251F
1253F
1254F
1255F
［リニューアル対象外］
1751F ※クヤ31形連結対応
1752F ※クヤ31形連結対応
1753F
1754F
1755F
1756F
