2016年10月27日、東日本旅客鉄道京葉線・内房線・外房線で運用されているワインレッドの209系500番台千ケヨ34編成(クハ209-517以下10両)が所属先の京葉車両センターから武蔵野線経由で秋田総合車両センターへの配給輸送が行われました。
▲209系500番台で唯一ワインレッドの帯をまとう千ケヨ34編成がEF81形139号機にエスコートされ秋田総合車両センターへ。しかし牽引機にまさかのトラブルが発生した模様。
しかし牽引を担当していた機関車にトラブルが発生し、京葉車両センター出庫時にトラブルが発生して約1時間30分ほどの遅延運転となり、そして再びトラブルが発生したためか配給輸送列車は大宮操車場で打ち切られており、千ケヨ34編成は同構内に留置され、後日機関車を変更して配給輸送するものと思われます。今後の動きが見えてきませんが・・・。
209系500番台ですが、現在のところ三鷹車両センター(八ミツ)所属と京葉車両センター(千ケヨ)所属の全車両が三菱電機製GTO素子VVVFインバータ制御となっていますが、GTO素子の生産自体がなくなったことから、今後は秋田総合車両センターで走行機器の更新(メーカーは不明だがIGBT素子へ変更)が行われる可能性があります。なぜ秋田総合車両センターで施行されるのかは不明ですが、かつては房総各線で運用される前の当時の209系0番台を2000・2100番台化改造の一部を秋田総合車両センターが担当した経緯がありますので、それ以来となる209系の入場となります。もしも機器更新となれば209系500番台では初めてのこととなります。なお500番台車両の検査は東京総合車両センターから大宮総合車両センターに変更されています。
▲2014年3月、E331系の廃車に伴う配給輸送列車が運転された。209系500番台千ケヨ34編成が京葉線向けに残った理由はこのE331系の運用離脱(のち廃車)が大きく影響したものとみられる。
2014年3月下旬に配給輸送され、4月はじめにE331系千ケヨAK1編成が廃車となったことで209系500番台千ケヨ34編成がその代替となり、それ以降もE233系5000番台に混ざって京葉線を中心に運用を続けてきたことから、今後は機器更新を実施して京葉線でさらに運用を継続、ということが期待されますね(あくまで個人的予想ですので確証はできませんが・・・)。