2019年2月1日、東京急行電鉄が同年3月16日実施のダイヤ改正の概要を発表しました。路線別ではありますが簡単に見ていきます。
【田園都市線】
▲田園都市線の主力車両である8500系と将来的な主力車両となる2020系。田園都市線では列車増発のほかに種別変更が行われる。
田園都市線では渋谷(DT-01, Z-01)を17時~19時台に発車する下り各駅停車を3本増発し、早めの帰宅時間帯の輸送力を増強させるほか、朝ラッシュ時間帯ピークの直前の準急1本と直後の準急2本をそれぞれ急行に格上げし、速達性を向上させます。準急3本の急行への格上げに伴って急行通過駅となる用賀(DT-06)、駒澤大学(DT-05)、桜新町(DT-04)、池尻大橋(DT-02)に向かわれる際には十分ご注意ください。
【大井町線】
▲大井町線急行に使用される6000系と6020系。6020系は2代目のデハ6300として『Q SEAT』車両を組み込み、有料座席指定が行われる急行で運用されている。
大井町線では6000系または6020系による急行が運転されており、19時~23時台には田園都市線直通急行(長津田[DT-22])行きが8本運転されていますが(一部は3号車が座席指定制の急行で6020系の運用)、これに2本増発して10本で運転します。
【東横線】
▲東横線の主力車両である5000・5050系(0番台・4000番台)。元住吉検車区出入庫となる運用の一部を活用し、運転区間を延長(横浜高速鉄道みなとみらい線に直通)して増発する。また東武鉄道東上線への直通列車3本の行先が森林公園(TJ-30)から小川町(TJ-33)に変更となる。
東横線では平日ラッシュ時間帯の各駅停車の運転間隔が開かないよう発着時刻の変更を行います。さらに平日下り9時台と上り15時台に武蔵小杉(TY-11, MG-11)~元町・中華街(MM06)間で1本ずつ、土曜休日下り7時台、11時台、17時台、上り10時台、16時台、19時台に菊名(TY-16)~元町・中華街間で1本ずつを増発し(すべて各駅停車)、区間運転列車を延長することで利便性を向上させます。また土曜休日では森林公園行きで運転されている東上線直通列車の行先を小川町に変更し、小川町・寄居(TJ-38)方面へのアクセス向上につながります。
【目黒線】
▲目黒線は3000系や5000・5080系だけでなく東京地下鉄・東京都交通局・埼玉高速鉄道の車両も乗り入れている。
目黒線では平日朝ラッシュ時間帯に急行を待避しない上り各駅停車も運転されており、その列車の混雑率が高いことから、混雑率の平準化を図るため、この時間帯の急行を待避しない各駅停車をなくし、日吉(TY-13, MG-13)~武蔵小山(MG-03)間では各駅停車と急行が交互に運転される形となります。なお急行通過駅から目黒(MG-01, I-01, N-01)方面へ急ぐときは武蔵小山での乗り継ぎが必要です。さらに平日6時台に目黒始発の下り各駅停車2本、武蔵小杉始発の南北線直通急行1本(元住吉検車区出庫運用)、18時台に下りで南北線からの列車1本、上りで南北線直通列車1本、19時台に三田線からの直通列車1本(いずれも各駅停車)、20時台に三田線直通急行1本を増発します。
【こどもの国線】
こどもの国線では田園都市線でのダイヤ改正に伴って、平日は10時以降、土曜休日は6時以降で同線との接続を考慮したダイヤにします。