【池袋線特急】
▲ついに置き換えが始まる小手指車両基地所属の10000系NRA。同系列で最初に廃車となるのはどの編成になるのだろうか。
2019年3月16日から新型特急形車両001系“Laview”(001-A1F)が池袋線系統の『むさし』『ちちぶ』でデビューし、当面は固定ダイヤで運転されるようです。また池袋(SI-01)~所沢(SI-17, SS-22)間(特急は同区間途中無停車)の所要時間を現行の約20分から1分短縮し、約19分で結びます。平日の夕方には池袋16時00分発の特急『むさし』を増発することで、15時30分から24時00分までの池袋発の特急は00分発、30分発の30分間隔(23時台まで毎時2本)となり、利用しやすくなります。さらに平日で埼玉西武ライオンズの本拠地であるメットライフドームで開催されるプロ野球の公式戦開催日に池袋~西武球場前(SI-41)間で運転される臨時特急『スタジアムエクスプレス』の運転時刻を少し繰り上げ、下り列車については所要時間を現行の約34分から2分短縮し、約32分で運転します(現行『ドーム87号』:球1749←池1715、改正『ドーム87号』:球1740←池1708 現行『ドーム88号』:球2135→池2209、改正『ドーム88号』:球2131→池2205)。
さらに池袋を20時00分以降に発車する特急列車と一般列車の接続が改善され、日中時間帯と同様に所沢4番ホーム(特急)・5番ホーム(一般列車)で接続し、同一ホームで乗り継ぎができるようにします。そのため特急通過駅である西所沢(SI-18)、小手指(SI-19)方面へのアクセス向上にもつながります。
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【001系“Laview”運転ダイヤ】
※ただし3月16日の『むさし64号』のみ10000系NRAで運転
〈平日〉
飯0611→池0655 むさし06号
飯0000←池0000 回送(定)
飯0804→池0848 むさし12号
秩1053←池0930 ちちぶ09号
秩1125→池1244 ちちぶ24号
秩1448←池1330 ちちぶ17号
秩1525→池1644 ちちぶ32号
飯1742←池1700 むさし27号
飯1836→池1917 むさし42号
秩2054←池1930 ちちぶ37号
秩2125→池2247 ちちぶ56号
飯2340←池2300 むさし51号
〈土曜休日〉
飯0629→池0710 むさし64号
秩0851←池0730 ちちぶ05号
秩0925→池1044 むさし20号
秩1248←池1130 ちちぶ13号
秩1325→池1444 ちちぶ28号
飯1538←池1500 むさし67号
飯1635→池1717 むさし34号
秩1852←池1730 ちちぶ29号
秩1925→池2046 むさし48号
飯2140←池2100 むさし43号
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【新宿線特急】
▲増発となる新宿線の特急『小江戸』。池袋線では001系“Laview”への置き換えが決定しているが、新宿線では同系列への置き換えは未定である。しかし同系列もすでに試運転では入線しているため、将来的な導入もあり得そう。
新宿線では土曜休日に西武新宿(SS-01)~本川越(SS-29)間で運転される特急『小江戸』を1往復増発し(下りは西武新宿22時30分発、上りは本川越21時30分発)、西武新宿発の特急は16時30分発から23時00分発まで約30分間隔(22時台まで毎時2本)となり、利用しやすくなります。
【有料座席指定列車(S-TRAIN・拝島ライナー)】
▲池袋線では40000系40101F・40102F・40103F・40104F、新宿線では40105F・40106Fによる有料座席指定列車がそれぞれ運転されている。このうち池袋線では平日の上り1本(S-TRAIN 104号)を増発し、利用者の少ない夕夜の上りS-TRAINの運転を取りやめる。新宿線では平日・土曜休日17時台に1本を増発し(平日:拝1803←宿1715、土曜休日:拝1759←宿1715)。
池袋線では平日朝の上りに1本(S-TRAIN 104号)を増発し(所0837→豊0946)、利用者の少ない夕夜の上りS-TRAINの運転が取りやめとなります。新宿線では西武新宿(SS-01)を17時15分、高田馬場(SS-02)を17時18分に発車する下り1本(拝島ライナー)を増発し、17時~22時台に1時間間隔で1本運転されるようになります。また小平(SS-19)での接続列車は従来通りですが(平日は新所沢[SS-24]行き、土曜休日は本川越行き)、萩山(SS-30)での多摩湖線列車への乗り換え時間が平日は約3分~約7分、土曜休日は約2分~約4分となり、利便性が向上します。
【池袋線系統一般列車】
▲池袋線では日中時間帯に急行列車のほかに地下鉄直通の快速急行(Fライナー)が運転されている。下り急行と下り快速急行の全列車と各駅停車との接続を石神井公園(SI-10)で行うことで大泉学園(SI-11)・保谷(SI-12)両駅への速達性を図る。
池袋線系統では速達列車と各駅停車の接続変更、列車増発と行先延長などが実施されます。平日および土曜休日の日中時間帯には下りで急行列車または快速急行(Fライナー)と各駅停車の接続を石神井公園で行い、快速急行通過駅の大泉学園・保谷への速達性が図られます。さらには下りで練馬(SI-06)まで先着の各駅停車を毎時1本増発し、池袋から練馬までの各駅の速達性が向上します。平日の夕方には都心方面からの飯能(SI-26)行き1本を10両編成に増強し、所沢を16時以降に発車する飯能行きの全列車が10両編成となることで混雑緩和を図ります。
土曜休日の朝には小手指始発の準急を延長する形で飯能7時36分発の準急を設定し、飯能~小手指間を増発することで利便性が向上します。土曜休日の夕夜には狭山線を8本(上下4本ずつ)増発し、運転間隔を短縮するとともに20時以降でも約15分間隔での運転となります。また池袋線と狭山線を直通する列車を上下21本(上り11本、下り10本)増発し、西武球場前(SI-41)15時33分発以降の池袋行きは約30分間隔で運転されるようになり、利便性が向上します。
土曜休日の夜間には小手指21時台以降に発車する飯能行き各駅停車(池袋~所沢間優等種別の場合あり)を3本増発し、利便性が向上します。さらに池袋発の快速1本(飯2358←池2304:現行の3109レ)を急行に格上げして23時15分発に変更となり、その急行列車が西所沢での西武球場前方面の最終接続列車となります。その前の準急列車(指2344←池2309:現行の4217レ)は出発が早まり、23時05分発となります。
【新宿線系統一般列車】
▲新宿線では東村山(SS-21, SK-05)での連続立体交差事業の進展に伴い、新宿線と国分寺線との直通運転が取りやめになる。東村山で乗り継ぎが必要になるので十分に注意してほしい。
▲多摩湖線では列車が増発され、萩山での乗り換えを減らす直通列車が増える予定である。
新宿線では平日および土曜休日の夜間の速達性を考慮して一部の準急が急行に格上げとなり、田無(SS-17)以遠の各駅への所要時間を短縮し利便性が向上するほか(ただし急行への格上げに伴い、武蔵関[SS-14]・東伏見[SS-15]・西武柳沢[SS-16]の各駅へは上石神井[SS-13]で乗り継ぎが必要)、平日の夕方の時間帯に中井(SS-04)で行っている各駅停車の優等種別2本の通過待ちを削減し、準急以上が通過する新井薬師前(SS-05)・沼袋(SS-06)・野方(SS-07)・都立家政(SS-08)の各駅への速達性向上を図ります。
一番の注目は新宿線(東村山~本川越間)と国分寺線との直通運転の中止ですね。私は昨年6月まで新宿線系統(まれに国分寺線直通列車)を利用していたので驚きましたが、連続立体交差事業の進捗に伴い、国分寺(SK-01, ST-01)始発の列車は西武園(SK-06)に向かう列車を除き、東村山で折り返し運転となり、同駅で乗り継ぎが必要です。所沢から本川越までの各駅では国分寺線直通列車が削られるので注意が必要ですね(私も新宿線を利用していた時は新宿線がトラブルで不通になったときの経路変更の際に国分寺線直通列車は重宝したものです)。
さらに平日朝の通勤時間帯の運転時間や停車時間を見直し、遅延防止を図ります。一部駅では発車時刻が変わる可能性がありますので気をつけましょう。また多摩湖線では国分寺~西武遊園地(ST-07, SY-01)を直通する列車を平日に2往復増やし、そのうち国分寺21時00分発の下り1本(萩2107←国2100:6463レ)が萩山行きから西武遊園地行きに延長されます。平日はその2往復のほかに萩山行き1本(国分寺22時23分発)、土曜休日は国分寺~萩山間を2往復増発し、国分寺の萩山方面の19時~20時台は約10分間隔での運転となります。
新宿線では土曜休日の西武新宿到着となる上り優等種別が一部8両編成(主に2000系、20000系、30000系)で運転されていますが、一部列車を10両編成に増強することで、日中時間帯のすべての優等列車が10両編成での運転となり、混雑が緩和されます。土曜休日ダイヤに休むことが多い2000系2両編成もさらに出番が増えそうですね。また土曜休日の拝島線の終電(現行の5448レ:拝2330→小2351)は現段階で新宿線の終電(現行の5656レ:川2314→宿2423)とは接続していませんが、これを小平で接続するダイヤに変更し、(拝島線上り最終列車から小平乗り継ぎで)新宿線上り最終列車の時間が約19分繰り下がり、利便性が向上します。
【多摩川線】
▲今回は西武鉄道の孤立路線でもある多摩川線でもダイヤ改正を実施。初電の繰り上げと終電の繰り下げのみだが、多摩川線でのダイヤ改正は2004年以来約15年ぶりとのこと。
多摩川線では早朝と夜間に列車の行き違いを行う多磨(SW-03)での橋上駅舎化工事に伴い、白糸台車両基地出入庫となる初電と終電の時間が変更になります。運転時間帯が約31分拡大される形ですが、上り初電は現行よりも約19分繰り上げ、下り終電は現行よりも約12分繰り下げとなります。
現行(初電:102レ):白0535→境0543 改正(初電):白0516→境0524
現行(終電:277レ):是2427←境2415 改正(終電):是2439←境2427