2016年9月22日から23日にかけて、総合車両製作所新津事業所にて落成した東日本旅客鉄道E721系1000番台の中間車4両が同横浜事業所まで甲種輸送されました。新津事業所で製造された車両が横浜事業所まで輸送されたのは異例のことです。
▲719系0番台(仙セン:写真)の置き換えとなるE721系1000番台がついに登場。東北地方の主力車両のひとつである719系0番台に終焉の時が訪れようとしている。
▲ベースとなるE721系0番台(2016年5月撮影)。1000番台では帯が赤色から桜色になっている。今回出場した1000番台は2編成分の中間車両だけ。本来は編成単位での製造と思っていたが・・・。
これは両先頭車(クモハ・クハ)を総合車両製作所横浜事業所で製造しているためと思われます。今回輸送された車両はトップナンバーのモハE721-1001+サハE721-1001と2番目の編成のモハE721-1002+サハE721-1002となっています。今後はクモハE721-1001(予想)とクハE720-1001(予想)を横浜事業所で連結し4両固定編成を組成するものとみられます。E721系1000番台は19編成76両が導入され、東北本線(黒磯~一ノ関間)、常磐線、仙山線で運用される予定ですが、719系0番台の在籍数は700番台『フルーティア』編成を含めて42編成84両であることから、E721系1000番台の投入で同系列0番台を719系0番台の置き換えに充てる(すなわち玉突きで719系0番台を廃車にする)ものと思われます。いずれにせよ今後の719系0番台の動きも注目されますね。同系列の運用範囲はかなり広いので、記録はお早めに。
私は今年の5月上旬に引退直前の485系仙センA-1+A-2編成や『フルーティアふくしま』をお目当てに会津若松方面へ旅をしました。そのときに東北本線や磐越西線で活躍中の719系0番台(『あかべぇ』塗装の編成も)をたくさん見ることができました。その時には置き換えは発表されていなかったのですが、その数週間後にE721系1000番台の投入と719系0番台の置き換えが発表されたのでした。まさかこのような写真が今後はさらに貴重なものになろうとは・・・。