2016年9月11日

西武鉄道40000系40101Fが川崎重工業兵庫工場を出場、甲種輸送される

2016年9月8日から11日にかけて、西武鉄道の新系列車両40000系電車のトップナンバー40101F(40101+40201+40301+40401+40501+40601+40701+40801+40901+40001の10両)が川崎重工業兵庫工場を出場し、池袋線の小手指車両基地までの甲種輸送が行われました。甲種輸送の際にスカートは取り外された状態となっていました。

▲写真の30000系の後継となるスマイルトレイン40000系のトップナンバーが出場した。この系列は東京地下鉄有楽町線・副都心線、東京急行電鉄東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線への直通運転が可能であることから、小手指車両基地所属になるものと予想される。

▲吹田信号場から横浜羽沢までの牽引機はまさかの『TRAIN SUITE 四季島』の甲種輸送も担当したEF66形115号機(写真右側の機関車)。連続で新型車両牽引という大役を任されたのだった。

この系列の特徴として座席がロングシートやクロスシートに転換可能となっていること、半自動ドアスイッチが設置されていること、各先頭車のクハ40101およびクハ40001にパートナーゾーンが設置されていること、ドリンクホルダーと座席コンセントが設置されていること(クロスシートのときのみ使用可能)、長距離運用を考慮して4号車の『サハ40400』に車椅子対応の洋式便所(おむつ交換シート付き)が設置されていること(西武鉄道の通勤形電車では初めてとなる)、車内広告を存置した東日本旅客鉄道E235系と異なり、全車両が車内の中吊り広告を廃止しデジタルサイネージに変更(『Smile ビジョン』化)したこと、Wi-Fiが導入されていることなどが挙げられます。また4号車だけではなく2号車の『40200』と9号車の『40900』にも側窓のない部分がありますのでそちらにも要注目です。シングルアームパンタグラフは2号車の『モハ40200』、5号車の『モハ40500』、8号車の『モハ40800』に設置されており、MT比は30000系の10両固定編成と同じ5M5Tとなっています。この系列は2019年度までに10両8編成(80両:40101F・40102F・40103F・40104F・40105F・40106F・40107F・40108Fの各編成)が導入されることとなっており、今後の増備編成の配置先が注目されます。