2016年9月23日、三菱重工業が東京臨海新交通ゆりかもめ向けの全自動無人運転車両(48両)の受注を発表しました。三菱重工業では2014年1月に導入された7300系全18編成(108両)の製造を担当しており、その追加受注分と思われます。これにより今後は7300系の増備が再開されるものとみられます。
▲新橋(U-01)と豊洲(U-16)を結ぶゆりかもめの主力車両の7300系。現在では7311Fから7481Fの18編成が在籍している。7000・7200系では制御装置の相違で『19』と『20』が飛ばされたことから、今後は7300系の19番目の編成の車両番号が注目される。
▲VVVFインバータ制御の7000・7200系は7211Fから7281Fまでの8編成(48両)が在籍する。2018年6月から7300系増備車(48両)に順次置き換えられるものと思われる。つまりゆりかもめは2020年東京五輪までに全車両が7300系になることが確実となる。
三菱重工業が受注した7300系48両は8編成分(1編成あたり6両)、すなわち7000・7200系のVVVFインバータ制御の編成(7211Fから7281Fまで)と同数です。今後はこれらの編成をも7300系に置き換えていくものと思われます。7300系増備車は2018年6月から約2年間かけて有明(U-12)に近接する車両基地に納入され、2020年東京五輪の直前までに全車両が7300系に統一されるようです。一方置き換えられる7000・7200系はVVVFインバータ制御にかかわらず今後は解体処分されていくものと思われます。いまから7000・7200系の記録を始めた方がいいかもしれません。同系列のなかには2005年に豊洲まで延伸した際のステンレス製の増備車(7271F・7281F)が含まれており、製造から現在まで約11年間経っていますが、置き換えにはまだ早いと正直思っていました。しかしながら東京五輪開催時には世界各地から多くの外国人が訪日することが予想され、試合会場へのアクセス鉄道にもなることから、混雑緩和・輸送力増強などで7300系の追加導入と車両統一が必要になったのではないかと推測されます。