2019年12月14日

【車両増強や種別変更】小田急電鉄が2020年3月実施のダイヤ改正の概要を発表

2019年12月13日、小田急電鉄が2020年3月14日に実施するダイヤ改正の概要を発表しました。【ロマンスカー】と【一般種別列車】に分けて紹介します。

【ロマンスカー】
▲土曜休日ではほぼすべての小田原線途中無停車の『スーパーはこね』に充当されていたロマンスカー『VSE』50000形と『GSE』70000形。定員数を踏まえた車型変更が予定され、現行ダイヤの0705レ(土曜休日N32運用)は『EXE/EXEα』30000形10両編成による運用に変更される。

ロマンスカーでは土曜休日に観光ニーズの高い時間帯に定員数を踏まえて車両変更と増発が実施され、新宿(OH01)発では0253レ(土曜休日N41N61運用)と0013レ(土曜休日N43N63運用)が『EXE/EXEα』から『VSE』・『GSE』に、同駅発の0705レ(土曜休日N32運用)と0257レ(土曜休日N34運用)が『VSE』・『GSE』から『EXE/EXEα』に変更されます。一部列車は車型変更のため発車時刻が変更となります。

また平日では21時以降に新宿を発車するロマンスカーの発車時刻を見直し、毎時00分発(小田原線)、毎時20分発(江ノ島線)、毎時40分発に変更します。このため最終の下りロマンスカーは新宿23時40分発(現行の0923レ[平日N74運用]の時刻変更)に約15分ほど繰り上げとなりますので十分注意してください。

【一般種別列車】
▲現行ダイヤでは3000形8両固定編成の10両固定編成化や2代目5000形の登場など車両増強が進められているほか、一部の8両編成運用が10両編成に置き換えられている。
▲平日の夕方以降の一部時間帯に経堂(OH11)を通過している急行だが、21時台以降にも拡大し、21時台の各駅停車の本数が8本から6本に2本削減される。2019年3月のダイヤ改正で新宿発着の10両編成の各駅停車運用が登場したが、今度は平日朝ラッシュ時間帯に8時前~8時半過ぎの10両編成の各駅停車が1本(6508レ[平日E33運用]のみ)から5本に増える。

平日では最も混雑する時間帯に小田原線と多摩線の下り列車を1本ずつ増発し(前者は海老名[OH32]7時49分発の各駅停車小田原[OH47]行き、後者は新百合ヶ丘[OH23]7時38分発の急行唐木田[OT07]行き)、混雑緩和と定時運行の向上を図ります。また新宿発着の各駅停車で8時前から8時30分過ぎに同駅に到着する列車を10両編成とし、現行では同時間帯の6508レ(平日E33運用)のみだった10両編成の各駅停車が5本に増えます。さらには平日の現行2753レ(平日C13運用)の行先が唐木田から本厚木(OH34)に変更され、混雑緩和を図るほか、夕方ラッシュ時間帯の定時運行を確保するため、新百合ヶ丘で多摩線3番ホームを活用した小田原線・江ノ島線方面の列車の運用を約30分ほど前倒しし、18時台からとします。ただし同駅3番ホーム発車の江ノ島線直通についてはラストが1時間半以上繰り上がるので注意しましょう。また多摩線直通の現行2755レ(平日E17運用)は新百合ヶ丘で各駅停車に変更し、新宿から多摩線急行通過駅へのアクセス向上を図ります。

土曜休日では下り3003レ(土曜休日E21運用)の行先を小田原まで延長するほか、それと別に快速急行が増発となり、沿線各地への利便性向上を図ります。また多摩線直通では新百合ヶ丘を13時以降~16時過ぎに発車する列車について、同駅で各駅停車に変更し、多摩線各駅へのアクセス向上を図ります。平日は下り1本だけですが、土曜休日は昼過ぎの列車で種別が変更となるので注意しましょう。