東日本旅客鉄道が2020年春頃から松本車両センターのE353系(長モト)に置き換えられたE257系0番台(長モト)を転用改造した2000番台(宮オオ)と、E257系500番台(千マリ)を転用改造するものとみられる2500番台(宮オオ)を順次投入すると2019年11月28日に発表しました。
▲転用改造前のE257系0番台。全16編成のうち13編成が2000番台として転用され、大宮総合車両センターに転属となる。こうなると残る3編成は中央本線に臨時特急運転のために松本車両センターに残存するのだろうか。こうなると用途のない付属編成(合計10両)は…。
▲転用改造前のE257系500番台。全19編成のうち4編成が2500番台として転用され、こちらも大宮総合車両センターに転属するものとみられる。房総地区での特急列車が削減されたことで波動輸送での使用が増えたほか、ついには『踊り子』付属編成としても転用へ。
▲東日本地区で最後の国鉄形特急車両として君臨した185系0番台・200番台もついに置き換えられる。当時の211系0番台のように伊豆地区に向けたラストランも行ってほしいところである。
導入数はE257系0番台から改造の2000番台が9両13編成(合計117両:種車となる0番台は全16編成が在籍しており、全体の4分の3以上が転用される)、同系列500番台から改造の2500番台が5両4編成(20両:種車となる0番台は波動輸送向けを含む全19編成が在籍しており、全体の約5分の1が転用される)の合計137両となります。基本編成は非貫通先頭車のクハE256形2000番台を1号車(元11号車)に、4号車(元8号車)がサロE257形2000番台(元はサロハE257形0番台)となり、9号車が貫通形先頭車のクハE257形2100番台となります。付属編成はすべて500番台からの転用になるものと思われ、その場合は14号車のクハE257形2500番台・10号車のクハE256形2500番台も貫通先頭車になります。E257系2000番台と2500番台を併結させた場合、185系0番台による15両編成の時と比べるとグリーン車が1両少なくなり、全体でもその分が減って14両編成となっています。185系0番台の定期運用には『湘南ライナー』なども含まれており、その列車にも使用されるものと思われます。
【251系『スーパービュー踊り子』、E261系『サフィール踊り子』に置き換えへ】
▲『踊り子』が185系からE257系に置き換わることが発表されていたが、ついには『スーパービュー踊り子』の251系(宮オオ)もE261系(宮オオ)の『サフィール踊り子』に置き換えか。
また185系とともに活躍する251系(宮オオ)にも新たな展開が訪れようとしています。川崎重工業兵庫工場と日立製作所笠戸事業所の両者で製造されたE261系の『サフィール踊り子』(RS編成)が投入されることに伴って251系『スーパービュー踊り子』が置き換えられることとなりました。251系の4編成に対してE261系は2編成のみですが、251系の半数は余剰廃車になるものと予想されます。
現在の185系・251系の在籍数を確認すると(2019年12月現在)
【185系】
0番台基本6編成(A1・A3・A5・A6・A7・A8) 60両
0番台付属6編成(C1・C2・C3・C4・C5・C6) 30両
200番台3編成(OM04・OM08・OM09) 21両
このほかに波動用として
0番台(4両)1編成(C7のみ) 4両
200番台(6両)3編成(B5・B6・OM03) 18両
200番台(4両)1編成(B7のみ) 4両
合計在籍両数…137両
となっております。つまり導入されるE257系2000番台・2500番台と同じ両数となります。185系では波動用は6両、10両(6両+4両)、かつては8両(宮オオB2編成、グリーン車を抜き取った代わりにB7編成の電動車ユニット1組を挿入した編成)と輸送量に応じて柔軟に対応して運用していましたが、E257系では転用前の0番台・転用後の2000番台のみ、500番台の10両(5両+5両)や5両で対応するようです。
【251系】
4編成(RE-1・RE-2・RE-3・RE-4) 40両
251系は4編成と少数派ですが、朝の『おはようライナー新宿』などにも使用されます。185系だけでなく251系の記録も進めたほうがいいですね。いつか185系・251系の撮影のために上野東京ラインでの撮影にも時間をかけようかな…と考案中です。