2023年5月31日から6月1日にかけて、東日本旅客鉄道長野総合車両センターで南武線支線への転用改造工事を受けていたE127系0番台新ニイV12編成(クモハE127-12+クハE126-12)が『横ナハV1編成』となって出場し、配給輸送が行われました。E233系8000番台と同様に国府津車両センター(横コツ)に配給輸送されるものと思われ、そのあとに鎌倉車両センター中原支所へ試運転を兼ねて自走回送されることになりそうです。
▲EF64形1032号機に導かれて関東地方に初進出したE127系0番台横ナハV1編成(元新ニイV12編成)。E233系8000番台と同様に国府津車両センターに一旦配給輸送してから鎌倉車両センター中原支所に自走回送の形をとるか。もう1編成の元新ニイV13編成(クモハE127-13+クハE126-13)は横ナハV2編成になっているものと思われる。
▲E233系8000番台の新製出場に伴う配給輸送、205系0番台のインドネシア譲渡に伴う配給輸送の際には鎌倉車両センター中原支所ではなく国府津車両センターを使用していたため、E127系でもそのような動きになりそうか。
編成番号は新たに1号車側からクモハE127-12+クハE126-12の2両が『V1』、クモハE127-13+クハE126-13の2両が『V2』となっていて、所属表記は205系1000番台・1100番台やE233系8000番台・8500番台に合わせて『横ナハ』と書かれています。クモハE127形0番台の貫通扉に装着されていた貫通幌が撤去されましたが、増解結に使用していた電気連結器はそのままとなっています。またE127系で初めて車両間転落防止幌が装着されたほか、前照灯や字幕式はそのまま活用されています。行先案内表示器には日常的に使用される尻手(JN-02)、浜川崎(JN-54,JI-08)のほか、武蔵中原(JN-08)などといった川崎(JN-01)~立川(JN-26)間の一部駅も入っているものと思われます。ドアステッカー類はそのままとなっており、かつて使用されていた以前のタイプ(外から貼り付けされた正方形のもの)が残っています。なお制御装置は新潟車両センター在籍時代に行われていますので、改造は最小限となっていそうです。このE127系は国府津車両センターに一旦配給輸送されるものと思われ、鎌倉車両センター中原支所に試運転を兼ねて自走回送する形がとられるものと思われます(E233系8000番台の新製配置と同じ傾向か)。
国府津車両センターは東海道線や上野東京ライン・湘南新宿ラインに使用されるE231系1000番台・E233系3000番台、相模線のE131系500番台などの車両配置のほか、南武線のE233系8000番台の車輪転削を行っています。E233系8000番台が新製配置された際には現在の鎌倉車両センター中原支所ではなく国府津車両センターに配給輸送されたうえで、試運転を兼ねて東海道貨物線経由で鎌倉車両センター中原支所に自走回送する形をとっていました。E127系0番台でも同様の動きになるものと思われ、鎌倉車両センター中原支所に自走回送される可能性があります。