2023年4月に発表した小田急電鉄の2023年度鉄道設備投資事業計画で、今年度は3000形6両固定編成3本(18両)にリニューアル更新工事の施工を発表しており、第1弾が3267F(旧東急車輛製造4次車・6両固定編成)となりました。一方では6月15日の1054レ(平日A30運用)をもって大野総合車両所に入庫した3263Fが17日に入場したようです。今年度の2編成目(通算で5編成目)のリニューアル更新工事施工のためではないかと思われます。
▲2023年度の3000形のリニューアル更新工事対象の2編成目になるものと思われる日本車両製造3次車の3263F。リニューアル更新工事施工ならば同形式6両固定編成の全密閉モーターが消滅する。登場当初は試験的に6両すべてに床下機器が隠れるほどの防音カバーを装着していた名残で、防音カバーの痕跡が残っている。この編成の主電動機は全密閉モーターで、リニューアル更新工事施工前の3265Fも同様であった。
▲3000形6両固定編成のリニューアル車は現時点で4編成(24両)となった。リニューアルを施工された写真の3265Fと3267Fでは旅客用扉が交換されたが、3266F・3268Fでは交換自体が省略されている。今回入場した3263Fではいったいどうなるのだろうか。3次車では車内案内表示器の更新(LED式からLCD式への変更)も実施される。
今回入場した3000形3263Fは3265F・3266Fと同じ日本車両製造豊川製作所で製造された3次車の6両固定編成で、3263Fのみすべての車両に床下機器が見えないほどの防音カバーを装着して落成していました。そのあと防音カバーは電動車の車輪付近の両端への装着に変更されたあと、完全に撤去となりましたが、防音カバーの痕跡が残っていました。この3263Fは15日までは運用されていたものの、16日は運用されず、17日に3両ずつに分割されて入場となったようです。車内の内装が撤去されているとの情報があることから、リニューアル更新工事の可能性があるものと思われます。3265F・3266Fと同じ3次車のため、帯色の変更や制御装置の更新(SiC素子に変更)、クハ3263の電気連結器撤去、デハ3213・デハ3313・サハ3363・デハ3413の4両に車椅子やベビーカーが利用できるフリースペースの設置改造、車内案内表示器の更新などが実施されるものと予想されます。旅客用扉の交換はあり得るのでしょうか。