2025年6月11日

【既存編成を改造】東日本旅客鉄道がE657系を改造した夜行特急車両を2027年春から運転へ

2025年6月10日、東日本旅客鉄道が2027年春に勝田車両センター(都カツ)に所属するE657系10両1編成を全席グリーン車個室タイプの指定席に改造し、夜行などでの長時間移動が楽しくなる夜行特急列車を導入することを発表しました。座席定員は120名ほどで、個室定員は最大4名となるようです。検査入場を行う郡山総合車両センターで改造となるでしょうか。
▲常磐線特急『ひたち』『ときわ』と東海道線直通の臨時特急列車(平塚(JT-11)発着の列車や夏季の『伊東按針祭花火大会』3号・4号)で運用されているE657系。全19編成(190両)のうち1編成(10両)を夜行特急専用編成として改造し、全車グリーン車個室指定席となる。
▲E657系普通車の車内。すべての座席の肘掛にコンセントが設置されている。ヘッドレストを動かして調整することができる。座席定員は普通車570名、グリーン車30名の合計600名となっているため、夜行特急編成では個室スペースを確保する分、約5分の1以下になる。
▲E657系の上野(JJ-01)寄りから5両目の5号車は中間付随車のグリーン車指定席(サロE657形)だが、夜行特急車両ではラウンジ/販売スペースとなる。夜行特急車両の登場でサロE657形のほか、クロE657形・クロE656形・モロE657形・モロE656形が新形式となる。ただしサロE657形は夜行特急車両では4号車に設定されるため、5号車の形式の処遇が注目される。

E657系は全19編成が勝田車両センターに所属していますが、夜行特急車両の編成も所属先はそのまま勝田車両センターになるものと思われます。塗装はこれまでの白色基調に紅梅色の帯と裾部とスカート部の薄紫色から、当時のブルートレインの記憶を受け継ぐ『メモリアルブルー』と真夜中から夜明けに向かう時の流れを濃紺で表現した『ミッドナイトホライズン』を基調とした塗装に変更され、1号車(クロE656形)と10号車(クロE657形)でデザインが異なる配色となっています。1号車(クロE656形)と10号車(クロE657形)には通常のグリーン車指定席よりも高価な、L字型のソファーを配置した1人/2人用のプレミアムグリーン個室(靴などを脱いで過ごせる個室)、2号車~4号車と6号車~9号車は通常のグリーン個室(1人用/2人用・4人用)、5号車のグリーン車指定席となっている車両はラウンジ/販売スペースとなります。この夜行特急編成の改造を発表したことより、新たに新形式としてクロE657形・クロE656形、モロE657形・モロE656形が登場する見込みです。なお4号車・5号車は中間付随車で、夜行特急編成に限り4号車はサロE657形に変化するため、通常塗装でサロE657形となっている5号車が夜行特急編成でどの形式に変化するのかが注目されます。なお参考までに新製特急車両では『サフィール踊り子』に使用されるE261系(都オオ)は全車グリーン車指定席ですが、4号車はカフェテリアとなっていて、形式名はサシE261形となっています。

2025年6月10日

【実現できるの?】西武鉄道と東日本旅客鉄道が初の直通運転を2028年度を目途に開始か…?

2025年6月9日、西武鉄道と東日本旅客鉄道が2028年度を目途に、前者は池袋線、後者は武蔵野線と直通運転を行う方向であることが検討されていると報じられました。東日本旅客鉄道武蔵野線新秋津(JM-31)と西武鉄道池袋線秋津(SI-16)は乗り換えが可能ですが、改札外連絡で両駅間は徒歩5分ほどかかります(秋津は下りホーム側の南口に連絡)
▲池袋線の主力車両は30000系、40000系、6000系(地下鉄乗り入れ対応編成を含む)となっている。東日本旅客鉄道武蔵野線は基本的に全定期列車が8両での運転であるため、乗り入れは8両固定編成または8両に組成できる編成に限定される可能性が高い。
▲武蔵野線の主力車両はE231系0番台(写真は都ケヨMU16編成都ケヨMU22編成)であるが試作車900番台(都ケヨMU1編成)や209系500番台(写真は都ケヨM75編成)も運用されている。線路自体は新秋津付近で西武鉄道池袋線と繋がっており、新型車両の納車や他社車両の譲渡などに使用される。直通運転が実現する際にはその線路を使う可能性があるだろうか。
▲西武鉄道に譲渡され8000系8103Fとなった元小田急電鉄8000形8261Fが改造前に連絡線を新101系263Fの牽引で走行している。

西武鉄道池袋線と東日本旅客鉄道武蔵野線は車両譲渡を含めた甲種輸送で使用する連絡線で繋がっており、所沢(SI-17,SS-22)と新秋津を結ぶ形となっています。東日本旅客鉄道武蔵野線の全定期列車は8両編成で運転されているため、直通運転は8両のみ(10両は物理的に不可)に限定されるものと思われます。直通運転が仮に実現した場合、西武鉄道池袋線所沢以遠から武蔵野線経由で京葉線方面にダイレクトにアクセスできるようになるため、東京ディズニーリゾート方面へのアクセス向上にもつながります(現行は乗り継ぎが必須)。なお乗り入れ区間はどこまでになるのかは予想を避けておきますが、東京都と千葉県を埼玉県経由で結ぶことから運転距離は長くなるうえ、折り返しができるのは非常時を含め南越谷(JM-22)、吉川美南(JM-19)、西船橋(JM-10)程度しかありませんので、これらの諸問題をどうやって解決し直通運転を実現しようとしているのでしょうか。今後の進展に注目しましょう。

2025年6月8日

【さっそく初展示】西武鉄道8000系8103F(6両固定編成)が武蔵丘車両検修場一般公開イベントで注目の的に

2025年6月7日、西武鉄道武蔵丘車両検修場で『西武・電車フェスタ2025 in 武蔵丘車両検修場』が開催されることに伴い、5月31日から国分寺線で営業運転を開始した8000系8103F(6両固定編成・元小田急電鉄8000形8261F)を使用した武蔵丘車両検修場直通の臨時列車に充当され、新宿線と池袋線の連絡線と池袋線・西武秩父線を走行しました。
▲5月31日就役の西武鉄道8000系8103Fが『西武・電車フェスタ2025 in 武蔵丘車両検修場』の新所沢からの直通列車に充当、池袋線・西武秩父線を久しぶりに走行した。この系列では展示車両にもなっており、4000系4009F『52席の至福』と並べて留置された。

西武鉄道8000系8103Fは5月31日から国分寺線で営業運転を開始しましたが、6月7日に開催された『西武・電車フェスタ2025 in 武蔵丘車両検修場』の先行入場を兼ねて、新宿線新所沢から直通する臨時列車に抜擢され、池袋線や西武秩父線を走行しました。本来は拝島線玉川上水車両基地を入出庫先としており、池袋線には武蔵丘車両検修場への検査施工など入出場の際に走行する程度と思われます。国分寺線内では玉川上水車両基地から直接送り込まれる関係から、クハ8103(1号車・西武新宿(SS-01)・飯能(SI-26)方先頭車)が東村山(SS-22,SK-05)寄り、クハ8003(6号車・本川越(SS-29)・池袋(SI-01)方先頭車)が国分寺(SK-01,ST-01)寄りになっています。ただし今回は臨時列車運転の関係で玉川上水車両基地から新宿線経由で送り込みが行われました(国分寺線内で営業運転をするときとは編成の向きが逆になる)。

なお西武鉄道8000系の部品確保のため、最初の編成が譲渡された後に廃車除籍処分となった小田急電鉄8000形8257Fから一部の部品が武蔵丘車両検修場に調達されていたようです。

【いよいよ検査へ】小田急電鉄3000形3270F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)、リニューアル後の姿を見せる

2025年2月13日から小田急電鉄大野総合車両所に入場し、2025年度最初のリニューアル更新工事対象となった3000形3270F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)ですが、同年6月上旬には2024年度施工の3272Fと同様の内容に、毎年度最初の施工編成の特徴でもある旅客用扉の交換が実施された状態で構内入換が実施され、リニューアル更新工事施工後の姿を見せました。
▲リニューアル更新工事施工後の姿を見せてくれた3000形3270F。2024年度まで3編成ずつに施工されてきたが、今年度は2編成(12両)の施工予定となっており、次に入場するであろう6両固定編成の1編成が3275F以外の6次車・7次車となるため、対象編成が予測しづらい。
▲同形式6両固定編成からロイヤルブルーが消滅となったが、ロイヤルブルーの3000形は8両固定編成4編成(3651F3652F3653F3658F)、10両固定編成5編成(3091F3092F3093F3094F3095F)が残っている。
▲2025年度の3000形のリニューアルは5次車の最後の1編成(3270F)と、6次車・7次車(ただし検査出場済みの6次車の3275Fを除く)のどれか1編成になりそう。

3000形6両固定編成の3次車以降のリニューアル更新工事は3次車・4次車・5次車で完了しており(3270Fは検査入場待ち)、検査入場を経て運用復帰することが期待されています。しかし6両固定編成の6次車・7次車は検査期限が短期間に集中していた問題があり、5次車の3270F以外の編成でどの編成が大野総合車両所にリニューアル更新工事を実施するタイミングとなるのかが注目され、3275Fはリニューアルではなく検査出場のみ行われ、同編成のリニューアルが延期された形となりました。このため、対象として3273F3274F3276F3277Fに候補が絞られてくることになります。なお1000形1057F(4両固定編成)と連結して10両運用を続けていた3276Fが単独で運用に充当されており、動向が気になるところです。

【3000形6両固定編成リニューアル状況】※1次車・2次車除く・2025年6月8日現在
《2022年度》3編成(18両)
3265F3266F3268F
《2023年度》3編成(18両)
3263F3264F3267F
《2024年度》3編成(18両)
3269F3271F3272F
《2025年度》1編成(  6両)
3270F
《現在入場中》1編成(  6両) ※現在検査入場待ち
3270F
《現在未施工》5編成(30両) ※3275Fは次回に延期
3273F3274F3275F3276F3277F

2025年6月6日

【早くも2編成目に】東京臨海高速鉄道71-000形東臨Z12編成が総合車両製作所新津事業所を出場、甲種輸送される

2025年6月4日、総合車両製作所新津事業所で製造された東京臨海高速鉄道71-000形東臨Z12編成の甲種輸送が行われました。これにより再び70-000形1編成が運用離脱で置き換えられるものと思われます。
▲東京臨海高速鉄道70-000形の後継の71-000形の2編成目が総合車両製作所新津事業所を出場して甲種輸送が行われた。編成番号は『Z12』となった(東臨Z12編成)。ちなみに最初に運用を離脱し除籍された70-000形東臨Z8編成は両先頭車のみ九州に譲渡されたようで、九州旅客鉄道小倉総合車両センターで改造工事待ちとみられる。

導入予定の71-000形は全8編成(80両)となるので、あと6編成分となります。今回出場の東臨Z12編成は大宮(JA-26)・川越寄りから『71-201』、2号車が『71-202』、3号車が『71-203』、4号車が『71-204』、5号車が『71-205』、6号車が『71-206』、7号車が『71-207』、8号車が『71-208』、9号車が『71-209』、10号車が『71-210』となっています。ATACSを搭載することから前面部には『ID-172』と書かれています。なお最初に除籍処分となった70-000形東臨Z8編成のうち先頭車2両が東京から船で九州に到着したようで、九州の鉄道への譲渡が行われるものと思われます。ただしもともとは電動車ではない先頭車2両のため、電動車への改造をどうするのでしょうか?

2025年6月5日

【プチ“EXEα”化?】小田急電鉄ロマンスカー“EXE”30000形30055F+30255Fの前面部・側面部愛称行先案内表示器が更新される

2025年6月5日の平日N46N66運用(0904レ・秦0606→宿0709)より、小田急電鉄海老名検車区に2日間にわたって予備留置扱いで西側ピットに留置されていたロマンスカー“EXE”30000形30055F+30255Fの愛称行先案内表示器が従来の3色LED式から白色LED式(フルカラーLED式)に更新されました。なお前面部の愛称表示器は使用停止(非表示)となっているようです。
▲新型ロマンスカーに置き換えられる予定のロマンスカー“EXE”30000形30055F+30255Fが海老名検車区での数日間の留置のうちに愛称行先表示器を更新していたことが判明。前面部の愛称表示器は無表示(使用停止)となっている。ある意味プチ“EXEα”化されたことに。
▲ロマンスカー“EXE”30000形は4両固定編成・6両固定編成ともに2編成ずつ(合計20両)のみのため、予備留置を利用すれば30057F+30257Fでも更新が行われそうだ。このため前面部の愛称表示器は実質見納めに。側面部の愛称行先表示器では“EXEα”と同じタイプのものが使用されているものとみられ、車内案内表示器の更新も実施されていそうだ。
▲実質見納めとなってしまった前面部の愛称表示器。前面部に堂々と『回送』・『さがみ』・『はこね』・『スーパーはこね』と分かりやすい表示だったので、使用停止状態にショックを受けた方もいるのではないだろうか。
▲フルカラーLED化されたものと思われる車内案内表示器と側面部愛称行先表示器。こちらも3色LED式からの更新となっている。表示内容は更新前と変化ないが、内外の案内表示器更新の波はロマンスカー“EXE”30000形にも及んでしまった。

新型ロマンスカーへの置き換えが発表されたロマンスカー“EXE”30000形30055F+30255Fが車両リニューアルを受けずに(かつその対象から外れていた編成で)愛称行先表示器を更新したのは異例です。同形式は旧川崎重工業兵庫工場(現在の川崎車両株式会社)で製造された編成を含めて日本車両製造豊川製作所にて“EXE”から“EXEα”にリニューアルされる際には前面部の愛称表示器は撤去され、側面部の愛称行先表示器が白色(フルカラー)LED式に、車内の案内表示器がフルカラーLED式に更新されるのが定番となっていましたので、未更新車でありながらこのような更新が行われるのは初めてのことです。なお未更新車の前面部の愛称表示器自体は残っているものと思われますが、使用を停止しているものとみられます。同日に運用がなく予備留置となっていたロマンスカー“EXE”30000形30057F+30257Fも更新作業が実施されているものと思われます。実質前面部の愛称表示器、3色LED式が早くも見納めとなってしまいました。

2025年6月4日

【就役まだだが】東急電鉄6020系6153Fが総合車両製作所横浜事業所より出場、長津田検車区に甲種輸送される

2025年6月3日より、総合車両製作所横浜事業所で製造された6020系5両固定編成の6153Fが出場し、所属先となる長津田検車区まで甲種輸送が行われました。今夏までに8編成(40両)を導入する予定となっていますので、かなりのハイペースで出場しているようでしょうか。
▲大井町線各駅停車向けの6020系5両固定編成の早くも3編成目が出場。9000系や元2000系をすべて置き換えるが、9000系で赤帯に復刻された編成が3編成おり、早めの記録を推奨する。
▲大井町線の9000系のうち元9005Fは西武鉄道譲渡が確実で、現時点でその編成以外の運用離脱の情報がない。。

編成は渋谷(DT-01)・大井町(OM-01)寄りからクハ6153+デハ6253+デハ6353+デハ6453+クハ6553と組成されており、先の2編成と同様にコストカット仕様での落成と思われます。残るは今年度5編成分となりますが、約3ヶ月で3編成落成しているため、だいたい毎月ごとに1編成ずつ登場している計算になります。なお同日には6152Fの性能確認試運転が行われ、同系列の5両固定編成の営業運転開始時期が注目されます。どの部分がコストカットされているのか、7両固定編成との違いがいつ見られるのか逆に楽しみではあります。東日本旅客鉄道E235系1000番台以降に見られるコストカット仕様がついに東急電鉄にも及んだということですしね。

2025年6月1日

【2020年製の0番台】東日本旅客鉄道E233系0番台都トタT71編成(10両固定編成)、まさかの青梅線往復運用で復帰

2025年6月1日、東日本旅客鉄道中央線・青梅線でのグリーン車サービスの本格運用に伴って同年3月15日のダイヤ改正で運用を離れていたE233系0番台都トタT71編成(クハE233-71以下10両)が所定で青600番編成+P編成(ワンマン運転未対応のみ青400番編成)の10両で運転される土曜休日11運用を代走する形で運用復帰しました。
▲所定でE233系0番台青600番編成+P編成(ワンマン運転未対応編成は青400番編成)の青梅線完結運用(立川(JC-19)~青梅(JC-62)間往復)の土曜休日11運用に2020年製の都トタT71編成が代走の形で大抜擢された。ただし両先頭車に掲出されていた『10 CARS』ステッカーは無くなっている
▲所定でE233系0番台青600番編成+P編成(ワンマン運転未対応編成は青400番編成)の青梅線完結運用は都トタT40編成も充当されたことがある。この時には4号車のトイレが使用停止となっていて、先頭車の『10 CARS』ステッカーはそのままだった。
▲青梅線内完結のE233系0番台は青600番編成+P編成(ワンマン運転未対応のみ青400番編成)が使用されるため、代走として都トタT40編成都トタT71編成が充当されることがある。

E233系0番台10両固定編成による青梅線内完結運用の代走は都トタT40編成以来となります。ただし今回充当された都トタT71編成には車椅子対応洋式トイレがなく、先頭車に掲出されていた『10 CARS』ステッカーが無くなっています。都トタT40編成では4号車にトイレが設置されているため、グリーン車組み込み編成と識別するために『10 CARS』ステッカーが残っていましたが、都トタT71編成ではすでに今後の転用を見越してか、『10 CARS』ステッカーが撤去されていました。代走を担当した都トタT71編成は青梅線の立川~青梅間を往復する土曜休日11運用に充当され、朝方に立川~河辺(JC-60)間を1往復した以外は立川~青梅間を往復しました。平日・土曜休日ともに11・13・15運用のいずれかならば都トタT40編成都トタT71編成の代走で賄うことができますので、今後もこのような代走があるのか注目されます。

【今夏大忙し?】小田急電鉄ロマンスカー“GSE”70000形の2025年7月分の運用を公表(2025年3月ダイヤ改正)

2025年6月1日、小田急電鉄が2025年3月15日ダイヤ改正時点での同年7月の展望座席を備えるロマンスカー“GSE”70000形の運用予定表を公表しました。車両状況によって土曜休日の固定1運用を除き“EXE”・“EXEα”30000形または“MSE”60000形が代走する場合があります。
▲展望席(1編成に32席)を備えるロマンスカー“GSE”70000形70051F70052F。先頭車の進行方向側の展望席は争奪戦となり、乗車予定日の1ヶ月前の購入をお勧めする(展望席の事前予約は不可)
▲運用予定表に黒丸がない日程の列車は“EXE”・“EXEα”30000形または“MSE”60000形のいずれも6両固定編成が使用される。充当車種は当該日程の1ヶ月前から“e-Romancecar”空席照会で確認できる。

両先頭車に展望席(各先頭車16席ずつ)を備えるロマンスカーは2018年3月のダイヤ改正から就役した“GSE”70000形70051F70052Fで運用され、予定表の黒丸マーク(●)のついている列車に充当されます。公式ホームページの時刻表では『展▲』または『展G』(土曜休日のみ)と記載のある列車に充当されますが、ほとんどに三角マークがありますので、予定表のなかに黒丸マークがない場合は他形式で代走になると考えておいてください。2編成2運用で予備はなく土曜休日の1運用は同形式の固定運用となっています。2025年4月15日から3号車に適用されている子育て応援車両(車内にもころんの刺繍が入ったヘッドカバー、子育て応援車両のステッカーが掲出されている)が適用される列車は平日の0006レ0727レ0736レ(平日N31運用)・0729レ(平日N32運用)、土曜休日の0006レ0321レ0318レ(土曜休日N31運用/固定運用)・0002レ0315レ0010レ0025レ(土曜休日N32運用)となります。

6月は10日・16日・26日・30日、7月は18日・25日に代走が予定されています。日程によって代走となる場合は薄い灰色で表記します。代走運用の充当車種は当該日程の約1ヶ月前から“e-Romancecar”の空席照会で確認できます

◆ロマンスカー“GSE”70000形の運用予定表◆
青色…平日 赤色…土曜休日 灰色…“EXE”・“EXEα”または“MSE”で運転
【2025年6月】下線部は固定運用
01日…土休N31運用 土休N32運用 16日…平日N31運用 平日N32運用
02日…平日N31運用 平日N32運用 17日…平日N31運用 平日N32運用
03日…平日N31運用 平日N32運用 18日…平日N31運用 平日N32運用
04日…平日N31運用 平日N32運用 19日…平日N31運用 平日N32運用
05日…平日N31運用 平日N32運用 20日…平日N31運用 平日N32運用
06日…平日N31運用 平日N32運用 21日…土休N31運用 土休N32運用
07日…土休N31運用 土休N32運用 22日…土休N31運用 土休N32運用
08日…土休N31運用 土休N32運用 23日…平日N31運用 平日N32運用
09日…平日N31運用 平日N32運用 24日…平日N31運用 平日N32運用
10日…平日N31運用 平日N32運用 25日…平日N31運用 平日N32運用
11日…平日N31運用 平日N32運用 26日…平日N31運用 平日N32運用
12日…平日N31運用 平日N32運用 27日…平日N31運用 平日N32運用
13日…平日N31運用 平日N32運用 28日…土休N31運用 土休N32運用
14日…土休N31運用 土休N32運用 29日…土休N31運用 土休N32運用
15日…土休N31運用 土休N32運用 30日…平日N31運用 平日N32運用

【2025年7月】下線部は固定運用
01日…平日N31運用 平日N32運用 17日…平日N31運用 平日N32運用
02日…平日N31運用 平日N32運用 18日…平日N31運用 平日N32運用
03日…平日N31運用 平日N32運用 19日…土休N31運用 土休N32運用
04日…平日N31運用 平日N32運用 20日…土休N31運用 土休N32運用
05日…土休N31運用 土休N32運用 21日…土休N31運用 土休N32運用
06日…土休N31運用 土休N32運用 22日…平日N31運用 平日N32運用
07日…平日N31運用 平日N32運用 23日…平日N31運用 平日N32運用
08日…平日N31運用 平日N32運用 24日…平日N31運用 平日N32運用
09日…平日N31運用 平日N32運用 25日…平日N31運用 平日N32運用
10日…平日N31運用 平日N32運用 26日…土休N31運用 土休N32運用
11日…平日N31運用 平日N32運用 27日…土休N31運用 土休N32運用
12日…土休N31運用 土休N32運用 28日…平日N31運用 平日N32運用
13日…土休N31運用 土休N32運用 29日…平日N31運用 平日N32運用
14日…平日N31運用 平日N32運用 30日…平日N31運用 平日N32運用
15日…平日N31運用 平日N32運用 31日…平日N31運用 平日N32運用
16日…平日N31運用 平日N32運用


【駅名表記について】
宿…新宿(OH01)、成…成城学園前(OH14)、大…相模大野(OH28)、海…海老名(OH32)、厚…本厚木(OH34)、伊…伊勢原(OH36)、秦…秦野(OH39)、足…足柄(OH46)、小…小田原(OH47)、湯…箱根湯本(OH51)、藤…藤(OE13)、江…片瀬江ノ島(OE16)

★平日N31運用(“GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE”)★
注意…“EXE”・“EXEα”または“MSE”で運転される場合あり
喜多見検車区出庫
大0000←成0000 9005レ
大野総合車両所入庫/出庫
大0612→宿0648 0992レ
小0815←宿0700 0791レ
小0826→宿0945 0790レ
湯1127←宿1000 0003レ
湯1135→宿1305 0006レ
湯1456←宿1320 0727レ
湯1513→宿1646 0736レ
湯1828←宿1700 0601レ
湯1836→宿2006 0120レ
藤2120←宿2020 0687レ
藤0000→成0000 9040レ
喜多見検車区入庫

★平日N32運用(“GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE”)★
注意…2025年6月10日・16日・26日・30日、7月18日・25日は“EXE”・“EXEα”または“MSE”で運転
喜多見検車区出庫
秦0000←成0000 9011レ
秦0630→宿0741 0906レ
成0000←宿0000 9027レ
喜多見検車区入庫/出庫
成0000→宿0000 9026レ
湯1737←宿1600 0729レ
湯1746→宿1926 0018レ
秦2042←宿1940 0611レ
秦0000→宿0000 9036レ
秦2301←宿2200 0621レ
秦0000→成0000 9058レ
喜多見検車区入庫

★土曜休日N31運用(“GSE固定運用)★
喜多見検車区出庫
小0000←成0000 9013レ
小0827→宿0945 0790レ
湯1121←宿1000 0709レ
湯1138→宿1305 0006レ
湯1448←宿1320 0321レ
湯1514→宿1644 0318レ
湯1836←宿1700 0601レ
湯1845→宿2010 0126レ
江2120←宿2020 0687レ
江0000→成0000 9060レ
喜多見検車区入庫

★土曜休日N32運用(“GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE”)★
注意…“EXE”・“EXEα”または“MSE”で運転される場合あり
喜多見検車区出庫
厚0000←成0000 9003レ
厚0702→宿0745 0904レ
湯0924←宿0800 0003レ
湯0933→宿1107 0002レ
湯1301←宿1120 0315レ
湯1315→宿1445 0010レ
湯1628←宿1500 0025レ
湯1636→宿1805 0022レ
江1926←宿1820 0683レ
江2003→宿2105 0504レ
藤2217←宿2120 0689レ
藤0000→成0000 9070レ
喜多見検車区入庫

☆参考資料☆ “GSE”が充当される可能性のある列車のみ抜粋
《平日上り》
大0612→宿0648 0992レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
秦0630→宿0741 0906レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
小0826→宿0945 0790レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1135→宿1305 0006レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1513→宿1646 0736レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1746→宿1926 0018レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1836→宿2006 0120レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)

《平日下り》
小0815←宿0700 0791レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1127←宿1000 0003レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1456←宿1320 0727レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1737←宿1600 0729レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1828←宿1700 0601レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
秦2042←宿1940 0611レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
藤2120←宿2020 0687レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
秦2301←宿2200 0621レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)

《土曜休日上り》
厚0702→宿0745 0904レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
小0827→宿0945 0790レ “GSE固定運用(N31)
湯0933→宿1107 0002レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1138→宿1305 0006レ “GSE固定運用(N31)
湯1315→宿1445 0010レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1514→宿1644 0318レ “GSE固定運用(N31)
湯1636→宿1805 0022レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1845→宿2010 0126レ “GSE固定運用(N31)
江2003→宿2105 0504レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)

《土曜休日下り》
湯0924←宿0800 0003レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1121←宿1000 0709レ “GSE固定運用(N31)
湯1301←宿1120 0315レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1448←宿1320 0321レ “GSE固定運用(N31)
湯1628←宿1500 0025レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1836←宿1700 0601レ “GSE固定運用(N31)
江1926←宿1820 0683レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
江2120←宿2020 0687レ “GSE固定運用(N31)
藤2217←宿2120 0689レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)

2025年5月31日

【ついに第2の人生スタート】西武鉄道8000系8103F(元小田急電鉄8000形8261F)が国分寺線で定期営業運転を開始

2025年5月31日、元小田急電鉄8000形8261Fを譲受して西武鉄道仕様に改造された国分寺線向け8000系8103F(6両固定編成)が国分寺(SK-01)~東村山(SK-05)間を中心に定期営業運転を開始しました。営業運転開始の1番列車は6602レ(村0504→国0516)でした。
▲小田急電鉄から譲受した車齢40年超えの新型車両、西武鉄道8000系8103Fがついに新宿線系統の路線のひとつである国分寺線でデビューを果たす(2025年5月24日、イベント参加時に撮影)。同編成は6月7日実施予定の武蔵丘車両検修場で行われるイベントの臨時列車にも充当予定となっている。今年度は東急電鉄9000系列が譲受される予定だ。
▲小田急電鉄時代の8000形8261F。落雷被害を乗り越え西武鉄道で第2の人生を歩み始めた。車両番号から今後も数編成の譲受が予定されているが、今年度分はない。ただし鋼製車体のため踏切事故に巻き込まれた場合は8000形8264Fのように廃車解体処分となるリスクもあるため、8000系8103Fは大事に使っていただきたい。

西武鉄道8000系8103Fは譲受から約1年かかりましたが就役を果たしました。他系列との併結運転は考慮されていないため、クハ8003(元クハ8261)のスカートと連結器はクハ8103(元クハ8561)と同じ仕様ですが、もともと電気連結器ありの車両であったため、その部分を接合した痕跡があります。車内自動放送、広告枠、ドアステッカー、フルカラーLED式のROMは西武鉄道仕様になりましたが、小田急電鉄時代の仕様が多く残されており、小田急電鉄時代での車番の痕跡や円形ドアステッカーの撤去跡が残っています。広告ステッカーはイベント開催までに貼付されていましたが、円形ステッカーの撤去跡を考慮してなのか、かなり上部の方に貼付されていたのが印象的でした。制御装置は全密閉モーター仕様ではありませんので、小田急電鉄時代のままの三菱電機製IGBT素子VVVFインバータ制御音を西武鉄道国分寺線でも聞くことができます。同編成は1985年に旧東急車輛製造で製造され、2006年度のリニューアル更新工事を経て約40年、私も今まで乗り慣れた車両が西武鉄道で再び活躍するようになりましたので、国分寺線方面に行くことはほとんどないかもしれませんが、貴重な機会があればぜひとも見に行きたいと考えております(運用されていれば、ですが…)。

なお西武鉄道の公式アプリにも8000系のアイコンが用意されており、運用されていれば表示されますので、『国分寺線』に同系列のアイコンがあれば運用されていると思ってください。

2025年5月30日

【一気に4本を8両化へ】東京地下鉄9000系中間付随車8両(4編成分)が甲種輸送される

2025年5月30日、川崎車両株式会社兵庫工場で製造された東京地下鉄9000系の中間付随車8両(4編成分)の甲種輸送が実施されています。9000系中間付随車の出場は前回のサハ9409・サハ9509以来で約4年ぶりとなりました。今回の中間付随車8両は本来増結予定の編成が6両固定編成のままB修繕工事を受けていたことによるもので、その分と思われます。
▲9000系9109F(8両固定編成)以来、約4年ぶりに同系列の8両固定編成が再び誕生することとなった。長らく待ちに待った川崎車両株式会社から9000系の中間付随車8両分が出場したが、これまでに6両固定編成のままB修繕工事を受けていた編成分に該当する。
▲6両固定編成のままB修繕工事を受けていた9000系9111F9112F9115F。これらの編成の中間付随車が登場したことになる。ただし9110Fの5号車だけは台車が異なっているほか、気になる装置が搭載されている。

今回出場した9000系の中間付随車8両は番号順にサハ9410+サハ9510・サハ9411+サハ9511・サハ9412+サハ9512・サハ9415+サハ9515の8両で、4M2Tで6両固定編成のままB修繕工事を受けていた9110F9112F9115Fの4編成分とみられます。このうちサハ9510にはPQモニタリング台車、PQモニタリング装置を搭載しており、異彩を放っています。最初の9109FではB修繕工事施行前に中間付随車が出てきましたが、今回はB修繕工事後に出てきましたので中間付随車の出場時期が注目されていました。これ以降にB修繕工事を受ける編成であってもどこかのタイミングを見計らって中間付随車の登場を考えているのかもしれません。少なくとも5編成が8両固定編成となりそうですね。

2025年5月29日

【一体どこへ…?】東京臨海高速鉄道70-000形東臨Z8編成が東臨運輸区から陸送される

2024年5月9日の2480T列車(平日81運用)を最後に運用を離脱した東京臨海高速鉄道70-000形東臨Z8編成がドアステッカー類を撤去され、同月中旬から下旬にかけて東臨運輸区から陸送され運搬されています。東京臨海高速鉄道からは東日本旅客鉄道へと209系3100番台として譲渡した以外で初の除籍と思われますが、どこかの鉄道会社に譲渡される可能性があります。
▲2025年5月9日で定期運用を離脱していた東京臨海高速鉄道70-000形東臨Z8編成。同編成の車内広告、ドアステッカー類、銘板ステッカーなどは撤去され、同形式では初の除籍処分となりそうだ。70-000形は残り7編成となっているが、その行き先が不透明だ。

1995年に登場した70-000形では東日本旅客鉄道に譲渡した以外では初めての廃車除籍処分となるわけですが、まずは先頭車ではなく中間電動車の陸送から行われており、中間電動車については解体処分となることが予想されます。しかし両先頭車(クハ70-080・クハ70-089)だけは異なる動きをしており、東京港に運ばれたとの情報があるため、どこか別の場所へ向かうものとみられています。可能性としてはどこかに譲渡となるのでしょうか。もし正式に譲渡となれば、先頭車同士ではどちらかを制御電動車に改造する必要があることから、中間車の主電動機が活用されるのか、それとも新品を搭載するのか、など諸々の課題がありそうです。71-000形の運用開始を前に70-000形に廃車が出たわけですが、通常であれば廃車のための陸送であると考えるのが普通ですが、先頭車だけ動きが違うことを考えると、何かしらの活用をするという謎の展開とともにどうなっていくのか、気が気でなりませんね。

【ついに旅立ちか】東日本旅客鉄道185系200番台都オオB6編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2025年5月28日、東日本旅客鉄道185系で最後まで残ったストライプ塗装の200番台都オオB6編成(クハ185-212以下6両)が所属先の大宮総合車両センター東大宮センターから長野総合車両センターに配給輸送されました。動向が注目されますが、この編成は廃車解体処分になるものと思われます。
▲185系で最後のストライプ塗装であった都オオB6編成がついに旅立ちを迎えた。2021年3月のダイヤ改正での定期営業運転終了以降、約3年間様々な臨時列車で活躍、多くの鉄道ファンを魅了してきた。残る185系は0番台の都オオC1編成だけとなったが、同編成でもイベントを実施することが決まったため、イベント終了後に旅立つということなのだろう。
▲横浜市のコットンハーバー付近にある貨物線である高島線を走行した185系200番台都オオB6編成。配給輸送時には前面部のシンボルマークや幕表示は抜かれており、最後尾車両の前面部には『回送』の紙が貼付されていた。
▲東海道線では横浜(JT-05)~伊東(JT-26)間を途中無停車の特急『185(いっぱーご)』にも充当されていた185系200番台都オオB6編成。平日の一部の日程によっては0番台都オオC1編成が充当されていた。平日には川崎(JT-04)発着、土曜休日には伊豆急行伊豆急下田(IZ-16)発着での運転もあったのが懐かしい。
▲湘南色ブロック塗装時代の185系200番台都オオB6編成。もともとグリーン車(サロ185形200番台)1両を組み込んだ7両固定編成であったが、それが抜かれて以降は一貫してこの組成で運用されていた。ストライプ塗装に変更されて以降も一貫してその塗装で活躍した。

この185系200番台都オオB6編成は耐寒耐雪仕様で登場し、新製当時は旧新前橋電車区、現在の高崎車両センターに配置されましたが、1990年に旧田町車両センター(現東京総合車両センター田町センター)に転属、サロ185-212を編成中間の4号車に組み替え、東海道線の平日のみの普通列車(当時の特急『踊り子』送り込みを兼ねて運用)と『湘南ライナー』(現特急『湘南』の前身)、全日の特急『踊り子』に使用されました。2013年に旧田町車両センターが廃止されて大宮総合車両センター東大宮センターに転属しますが、その際に波動輸送向けの183・189系を置き換えるために200番台B編成の一部とC編成の1本を組成変更するため、都オオB6編成に組み込まれていたサロ185-212は余剰で廃車となり、それから約12年間、ストライプ塗装への変更を経てここまでに至りました。2021年3月に同系列が定期営業運転を終了し、波動輸送向けE257系5000番台(元0番台を転用改造)・5500番台(元500番台を転用改造、のちに定期運用をもつようになる)が登場して以降、活躍の場はさらに狭まりました。同系列が廃車解体となれば2023年の200番台都オオOM08編成以来となります。臨時列車運用が無くなって以降、イベントに使用されることはありますが、自走することはほとんどありませんでした。

最後まで残る0番台都オオC1編成は新幹線リレー塗装ですので、ストライプ塗装は完全消滅、0番台の付属編成トップナンバーが最後まで残った形となりました(ただし中間2両は元都オオC2編成の中間電動車から転用)。ただし同編成に関連したイベントが予定されていることから、同編成もまもなく廃車となる可能性が高いでしょう。

~185系200番台都オオB6編成、ありがとう!本当にお疲れさまでした!~

2025年5月23日

【車両は“3200形”だけ】京成電鉄が2025年度鉄道設備投資事業計画を発表

2025年5月22日、京成電鉄が2025年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約371億円です。京成電鉄では同年4月1日に旧新京成電鉄を吸収合併、路線名を松戸線としましたので、今回からは松戸線の分も含まれます(駅番号は旧新京成電鉄の“SL”から京成電鉄の“KS”に変更済み)。
▲【車両面】老朽化が進んでいる3500形を置き換えるため、2両単位で柔軟に編成車両数を変えられる新型車両として3200形を12両(6両2編成分)新製する。3500形の動向が注目される。

今年度の新製車両は3200形12両(6両2編成分)で、すなわちモハ3207~モハ3218(車両番号の法則から予想は3210編成モハ3212+モハ32113216編成モハ3217+モハ3218)となり、先頭電動車と中間電動車がそれぞれ6両となり、モハ3207・モハ3210・モハ3211・モハ3213・モハ3216・モハ3217が先頭車、それ以外は中間車になるものと予想されます。これらの車両が登場することで3500形の動向が注目されます。

設備面では全通勤形電車への車内防犯カメラの設置完了、押上線四ツ木(KS-48)~青砥(KS-09)間の連続立体交差事業を引き続き進めるほか、みのり台(KS-85)でのホーム改修工事完了、宗吾参道(KS-38)・新津田沼(KS-66)でのホーム改修工事(宗吾参道は昨年度から継続)、京成佐倉(KS-35)やみどり台(KS-56)などでのホーム上家耐震化工事(みどり台は駅舎の耐震工事も実施)、千原線千葉寺(KS-61)~ちはら台(KS-65)間での高架橋の耐震化工事実施、京成成田(KS-40)~空港第2ビル(KS-41)間などでの法面補強工事(昨年度から継続)、松戸線でのC-ATS更新完了、京成佐倉(KS-35)でのホーム上家耐震補強工事と駅舎リニューアルおよび松戸(KS-88)でのリニューアル実施、京成稲毛(KS-55)での駅トイレリニューアル、駅舎や車両のLED照明導入、青砥・京成高砂(KS-10)・鬼越(KS-17)でのホームドア設置推進(昨年度から継続)、堀切菖蒲園(KS-07)・市川真間(KS-14)・京成中山(KS-18)、船橋競馬場(KS-24)、八広(KS-47)でのホームドア設置着手、新千葉(KS-58)でのエレベーター、スロープ、バリアフリートイレの整備完了、大森台(KS-62)でのエレベーター、バリアフリートイレの整備完了、大佐倉(KS-36)でのスロープ、バリアフリートイレの整備着手、宗吾車両基地の拡張に伴う新工場建設工事などが予定されています。