2025年4月18日

【直通で利便性向上?】東京地下鉄有楽町線延伸区間と東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)が相互直通運転へ合意

2025年4月17日、東京地下鉄が有楽町線延伸区間(住吉(Z-12)~豊洲(Y-22)間)の2030年代半ばの開業に合わせて、有楽町線の延伸区間と東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)・日光線との相互直通運転(半蔵門線経由)について基本合意したと発表しました。今後はこの計画の実現に向けた課題の洗い出しや相互直通対応の車両の準備など、今後の進展が注目されます。
▲有楽町線で運用されている10000系と17000系10両固定編成。有楽町線では東武鉄道東上線と相互直通運転を実施していることから、豊洲から分岐する延伸区間が開業すると半蔵門線を経由する形にはなるが、伊勢崎線(スカイツリーライン)との相互直通運転も実現する。
▲半蔵門線で運用されている18000系。現在の住吉の半蔵門線ホームは合計2面4線で、ともに片側だけ通常使用し、柵が設置されている側は留置線として使用しているが、延伸区間工事が進捗すれば柵は撤去される可能性がある。

東京地下鉄有楽町線の延伸区間は豊洲から分岐して半蔵門線住吉を経由するため、東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)と線路が繋がることから、この区間と伊勢崎線(スカイツリーライン)とを直通運転することを協議していたものと思われます。ただし乗り入れ車両の準備やホームドアの設置、さらに豊洲の駅改良工事(現在は中線の線路の大半を塞いで1つのホームとして運用している)など課題はいくつかありそうです。ただ通常の乗り換えよりも利便性が高くなることは予想できますが、直通運転区間をどこまでに拡大するのかなど、今後の進展が気になるところです。

2025年4月17日

【爆弾ドアで有名】東京地下鉄8000系8104Fが東武鉄道経理部資材管理センター北館林車両解体場へ自走回送される

2025年4月17日、東京地下鉄8000系8104Fが所属先の鷺沼検車区から東急電鉄田園都市線・半蔵門線・東武鉄道伊勢崎線・佐野線経由で東武鉄道経理部資材管理センター北館林車両解体場へ自走回送されました。18000系18112Fの導入に伴う廃車除籍処分と思われます。
▲半蔵門線と乗り入れ路線で活躍した8000系8104Fが18000系18112Fの就役と入れ替わり、東武鉄道経理部資材管理センター北館林車両解体場へ旅立った。8000系の廃車は8110F以来のことである。

今回の動きは18000系の仕様変更で登場した2次車となる18112Fが導入されたことに伴い、8000系8104Fが置き換えられた形となり、列車番号49Sでの自走回送となったようです。8000系の在籍数はこれで6編成60両(8101F8106F8109F8115F8116F8118F)となりました。今回廃車となった8000系8104Fは当初は6両固定編成で落成し、営業運転投入前に中間電動車2両の増備で8両となり、そのあと仕様の異なる中間付随車2両の増備で最終的には10両に増強されました。この編成は2010年度以降にB修繕工事を受けたため、その際に17インチワイドの車内LCD式旅客案内表示器が設置され(2画面配置)、同編成の特徴であるドア開閉時の勢いを残しているため『爆弾ドア』を持つ編成として親しまれており、3打式ドアチャイムとの組み合わせはこの編成が唯一でしたね。私も乗車した際にはこの編成が特に印象に残っていたのを思い出します。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2025年4月17日現在
《現役》  6編成(  60両)
8101F8106F8109F8115F8116F8118F
《廃車》13編成(130両)
8102F8103F8104F8105F8107F8108F8110F8111F8112F8113F8114F8117F8119F

【譲渡前に必ず記録を!】西武鉄道の『サステナ車両』の車種、東急電鉄9000系について

2023年9月26日に西武鉄道が小田急電鉄・東急電鉄と環境負荷の少ないVVVFインバータ制御の『サステナ車両』(西武鉄道の独自呼称)の譲受における連携に合意したことを発表、小田急電鉄の鋼製車体の8000形と東急電鉄のステンレス車体の9000系の、約100両が2024年度から2029年度にかけて西武鉄道に譲渡されます。この記事は東急電鉄9000系列の今後について、あくまでも個人的予想であることをご容赦のうえでお読みください。

1986年2月に旧東急車輛製造横浜製作所から登場、元住吉検車区に8両14編成、長津田検車区に5両1編成の15編成117両が配置された9000系ですが、現在は9007Fの新製配置先の長津田検車区に集約され、15編成75両が在籍します(転用対象外の42両は廃車済み)。2025年には6020系5両固定編成が登場し、同系列15編成と2000系を改造編入した3編成が新型車両投入によって置き換えられる見通しです。ここでは譲渡対象候補となる編成を紹介します。

【9000系9001F
元住吉検車区への新製配置から2013年3月まで東横線で活躍した9001Fは量産先行車で、実は何度か大井町線での運用を経験しており(同系列導入時、田園都市線のCS-ATC導入に伴うATC工事の予備確保、大井町線のATC導入に伴う予備確保の時に経験)、2013年に長津田検車区に転属して正式に大井町線に活躍の場を移しました。東横線在籍時にラストランヘッドマークを掲出していました。現在は種別行先案内表示器や列車番号表示器が2013年の正式転属前とは異なりますが、東横線時代の赤帯が前面部に復刻され、運用されています(ただし田園都市線との誤乗防止継続のために『大井町線』ステッカーは側面部のみ存置)。

【9000系9002F
元住吉検車区への新製配置から転属まで東横線で活躍した9002Fは実は5050系増備車の導入に伴う転属が最も早く、2009年度に入ってからですので、大井町線での一時運用を経験した9001Fと新製配置時から大井町線生え抜きの9007Fを除き、東横線からの転用された9000系では大井町線での運用歴が最も長い編成となっています。

【9000系9003F
元住吉検車区への新製配置から転属まで東横線で活躍した9003Fは2010年度から運用されており、当初は種別行先案内表示器が幕式、菱形パンタグラフのまま転入しましたが、パンタグラフがシングルアーム式に換装されたあと、種別行先案内表示器がフルカラーLED化されました。木目調に更新されている車両とあって、動向が注目されています。

【9000系9004F
元住吉検車区への新製配置から転属まで東横線で活躍した9004Fは2010年度から運用されており、9003Fの後に続くように転属していきました。9000系では珍しくスタンションポールが未設置であるほか、同系列で唯一座席モケットが5000系列と同じ緑色に更新された編成でもあります。転属時はシングルアームパンタグラフで種別行先案内表示器が幕式でしたが、そのあとフルカラーLED式に更新されています。

【9000系9005F】※運用離脱中
元住吉検車区への新製配置から2013年3月まで東横線で活躍した9005F9001F9010Fとほぼ同時に長津田検車区に転属となりましたが、大井町線での運用は約12年と短く、長津田車両工場に入場しています。種別行先案内表示器が撤去されるなどの動きを見せているため、どんな姿になるのか想像がつきませんが、西武鉄道への譲渡が決まっていることから、解体ではなさそうな気がします。

【9000系9006F
元住吉検車区への新製配置から転属まで東横線で活躍した9006Fは2010年度から大井町線で運用されていますが、東横線時代は“TOQ-BOX”装飾編成として活躍しました。転属した当初はパンタグラフがシングルアーム式で列車番号表示器だけLED化されていました。9001F9005F以外のここまでの編成は転属が早かった印象がありましたね。

【9000系9007F】※生え抜き編成
新製当初から長津田検車区に配属された9007Fは5両固定編成となり、同系列で唯一東横線に在籍しなかった編成となっています。なお一時期3両固定編成に短縮してこどもの国線で運用されたこともあります。パンタグラフは東横線に在籍していた編成と異なり早い段階でシングルアーム式に換装されましたが、スカートの設置は種別行先案内表示器の更新を兼ねて2013年度に行われました。この編成では大井町線90周年記念の電車、東急電鉄グループ100周年のラッピング電車に起用されていました。

【9000系9008F
元住吉検車区への新製配置から転属まで東横線で活躍した9008Fは2010年度から大井町線で運用されていますが、東横線時代には横浜高速鉄道みなとみらい線開業前の試運転にも使用されたことがあります。当時はみなとみらい線と東横線が線路で繋がっていませんでしたので陸送で搬入されたのも話題だったかと思います。

【9000系9009F
元住吉検車区への新製配置から転属まで東横線で活躍した9009Fは実は5050系増備車の導入に伴う転属が9002Fに次いで早く2009年度に行われ、大井町線での運用は比較的長めです。転属の際には種別行先案内表示器のフルカラーLED式への換装とシングルアームパンタグラフへの交換が実施され、これが今後大井町線仕様となる9000系の標準装備となるわけですが、当時では異例でした。列車番号表示器はそのあとLED化されました。

【9000系9010F
元住吉検車区への新製配置から2013年3月まで東横線で活躍した9010F9001F9005Fとともに大井町線に転属、大井町線での運用はあまり長くありませんが、東横線では2013年まで運用されていたというのが特徴です。最後の3編成の転属により9000系の中間付随車は完全に消滅しています。先はそう長くありませんが、9005Fが早々と運用離脱したことから、同編成が少しでも少しでも長い期間活躍してくれることを期待します。

【9000系9011F
元住吉検車区への新製配置から転属まで東横線で活躍した9011Fは2011年度から大井町線で運用されていますが、同年度の転配は2011年3月に発生した東日本大震災の影響か、2編成にとどまりました。転属の際には種別行先案内表示器のフルカラーLED化などが実施されていましたが、パンタグラフは菱形のまま存置されていました。

【9000系9012F
元住吉検車区への新製配置から2013年3月上旬に完全に転属するまで東横線で活躍した9012Fは同年度から大井町線で運用されています。この編成も東横線には終盤まで残っていた印象があります。木目調の車内となっていますが、先に運用を離脱した9005Fも木目調に更新工事を受けた編成でもありますので、今後の動きに注意したいところ。

【9000系9013F
元住吉検車区への新製配置から転属まで東横線で活躍した9013Fは2011年度末に大井町線へ転属して運用されていますが、もとシャボン玉装飾で走っていた編成で、期間限定でのラッピング車にも起用されていました。転属の際には種別行先案内表示器はフルカラーLED式、パンタグラフはシングルアーム式に換装されていました。

【9000系9014F
元住吉検車区への新製配置から2012年頃まで東横線で活躍した9014Fは2013年に入ってから大井町線へ転属して運用されています。転入はラストナンバーの直後となりました。こちらは転入時は種別行先案内表示器がフルカラーLED化されず、パンタグラフがシングルアーム式に換装された程度となっていましたね。

【9000系9015F
元住吉検車区への新製配置から2012年度まで東横線で活躍した9015Fは同年夏に大井町線へ転属して運用されています。転入は同年度では初でしたね。。こちらは転入時は種別行先案内表示器がフルカラーLED化されず、パンタグラフがシングルアーム式に換装された程度となっていましたね。

これまでは新製当初からある9000系ですが、実は制御装置を更新して一部車両を組み替えて誕生した2000系から改造編入された3編成(9000・9020系)もいます。こちらも譲渡対象の可能性があることからここで紹介します。

【9000・9020系9021F(元2001F)】
9000・9020系9021Fの種車は元2001Fの先頭車2両と、元2002Fの中間電動車1両、元2003Fの中間電動車2両で組み替えたものです。デハ9421(元デハ2303)は4号車に組み込まれている車両ですが、実は元2003Fとして大井町線を走行した時期があり、2号車に組成されていました。その1両だけは元2003F時代と9021F時代に大井町線を経験した車両になります。

【9000・9020系9022F(元2002F)】
9000・9020系9022Fの種車は元2002Fの先頭車2両と中間電動車1両、元2003Fの中間電動車2両を組み替えて誕生したものです。元2003Fの中間電動車を活用したのは10両編成の時代に制御装置更新工事や座席モケットを交換していたためで、その車両をなるべく活用することを考慮したためです。なおこの9022Fが2000系が9000系列に編入された初めての編成でした。

【9000・9020系9023F(元2003F)】
9000・9020系9023Fの種車は元2003Fの先頭車2両と中間電動車2両、元2002Fの中間電動車1両を組み替えて誕生したものです。元2003Fの時代に現在のデハ9421(元デハ2303)が2号車に連結されていました。その車両が9021Fに新たに転用されたと同時にその穴埋めでデハ9223(元デハ2302)が連結されたことで改番となりました。

9000系は西武鉄道8000系(元小田急電鉄8000形)とは異なり、多摩湖線・多摩川線・秩父線・狭山線に導入され、新101系を置き換えていくものと思われます。大井町線時代には5両固定編成ですが、西武鉄道では5両固定編成自体が存在しないことから、4両固定編成に変更するなど譲渡を見越した大規模改造を行っている可能性があります。国分寺線以外の支線系統でワンマン運転を行っている路線もあるため、ワンマン運転対応車両にするための工事も予想されます。また制御装置がGTO素子のまま未更新であるため、制御装置更新工事の施工も見込まれます。なお譲渡された際の系列名がどうなるかですが、池袋線から多摩湖線に転用の9000系が存在することから、西武鉄道での系列名にも注目が集まりそうです。

【9000系の在籍状況】※2025年4月16日現在
全体…17編成85両/18編成90両
運用中…17編成(85両)
9001F9002F9003F9004F9006F9007F9008F9009F9010F9011F9012F9013F9014F9015F9021F9022F9023F
離脱中…  1編成(  0両)
9005F
廃車済…  0編成(  0両)

2025年4月16日

【撮影会実施後旅立った】東日本旅客鉄道E217系都クラY-35編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2025年4月16日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-35編成(クハE217-35以下11両)が新潟車両センター所属のEF64形1031号機に牽引され、長野総合車両センターに配給輸送されました。廃車解体処分と思われ、残る基本編成は都クラY-42編成(クハE217-42以下11両)だけとなるようです。
▲鎌倉車両センターで基本編成の撮影会に使用されたE217系都クラY-35編成が長野総合車両センターに旅立った。残る基本編成は都クラY-42編成となった。登場当初の帯色を復刻した都クラY-101編成を含む付属編成よりも先に基本編成が消滅する可能性が出てきた。
▲E217系最後の基本編成となった都クラY-42編成。この編成が配給輸送されると基本編成は消滅となり、付属編成だけが残ることになる。なお基本的に定期運用に充当されないため、ドアステッカーは全編成撤去されている。

E217系は2025年3月のダイヤ改正を前にひっそり運用を離脱、定期営業運転を終えました。2025年5月10日には登場当初の帯を復刻して営業運転に1往復しか使用されなかった、都クラY-101編成を使用した撮影会に伴う団体専用列車が大船(JO-09)~横須賀(JO-03)~逗子(JO-06)~横須賀~大船間で運転される予定で、その際には撮影会に都クラY-102編成も使用されるものと思われます。この付属編成の2本が最後まで残る形になるのでしょうか。基本編成は今回の動きで都クラY-42編成だけとなりました。2021年に廃車が始まってから約4年、まもなくE217系基本編成が完全消滅となりそうです。

2025年4月15日

【グリーン車付きのまま】東日本旅客鉄道E233系0番台都トタT10編成、長野総合車両センターへ12両編成で入場

2025年4月15日、東日本旅客鉄道E233系0番台都トタT10編成(クハE233-10以下12両)が長野総合車両センターに自走回送され入場しました。2026年に登場から20年を迎えること、中間にグリーン車のサロE233-18+サロE232-18のユニットを組み込んだままの状態となっていますので、動向が注目されます。
▲4号車・5号車にサロE233-18+サロE232-18のグリーン車を組み込んだE233系0番台都トタT10編成(写真は10両固定編成時代に撮影)。グリーン車付きのままで長野総合車両センターに自走回送された。2026年には登場から20年を迎える予定だ

E233系0番台は2026年に登場から20年を迎えるため、機器更新のタイミングとみられます。自走回送された都トタT10編成はドアステッカーを撤去した状態であるため、何らかの工事を施工される可能性が高いとみています。E233系0番台で最初にホーム検知装置などを取り付けた編成でもありますし、長らく10両固定編成で運用されてきた編成でもあります。2025年3月のダイヤ改正から同系列のT編成・H編成で運転される全列車がグリーン車付きの編成のみで運転されており、グリーン車を組み込まれなかった都トタT40編成都トタH49編成都トタT71編成はダイヤ改正を目前に定期運用を離れています(ただし都トタT40編成は後者2編成とは異なり、4号車サハE233-540に車椅子対応トイレを設置しているため、代走用の予備編成として使用か)。

【E233系0番台の運用離脱編成】3編成
都トタT40編成(トイレ設置済)・都トタH49編成(トイレ未設置)・都トタT71編成(トイレ未設置)

【特急券購入時に告知】小田急電鉄、全ロマンスカーの3号車で子育て応援車両の本格運用を開始

2025年4月15日より、小田急電鉄ロマンスカー全現役形式の3号車に『子育て応援車両』が設定され、本格運用を開始しました。通勤形電車では4両固定編成以外の3号車に設定されており、ロマンスカーにも同じ号車に設定された形です。なお、2023年9月7日から10日までロマンスカー“EXE”・“EXEα”30000形の一部充当列車の7号車で試験設定されていました。
▲2023年9月7日から10日まで『子育て応援車両』を4両固定編成側の7号車に設定していたロマンスカー“EXE”・“EXEα”30000形。2025年4月15日以降は通勤形電車と同じく3号車に設定したことで、小田急箱根鉄道区間にも適用範囲が拡大された。
▲ロマンスカー“MSE”60000形の『子育て応援車両』は東京地下鉄千代田線および東海旅客鉄道御殿場線に直通する列車に適用されない。車内チャイムは『今日はどこにでかけよう』に変更されている編成がいるほか、先頭車に『もころん』ヘッドマークを掲出している。
▲ロマンスカー“GSE”70000形の『子育て応援車両』は『はこね』を中心に適用される。座席カバーにはもころんの刺繍が施されている。

小田急電鉄では2022年から通勤形車両(4両固定編成を除く)の3号車、大半の各通勤形電車の中間付随車(2000形、3000形1次車・2次車と8両固定編成、4000形は中間電動車)にあたる車両に『子育て応援車両』を設定していますが、ロマンスカーでは2023年9月7日から10日までロマンスカー“EXE”・“EXEα”30000形の4両固定編成側の7号車に『子育て応援車両』を試験設定したことがあり、その際には7号車の座席販売は実施されませんでした(利用の際には当該列車の特急券を係員が確認して利用可能だった)。今回から3号車に設定したうえ、『子育て応援車両』が適用される時間帯の特急券を自動券売機にて3号車を指定して購入する場合に『子育て応援車両』が適用されることをお知らせします。ロマンスカーで子育て応援車両が本格設定されるのは初めてのこととなります。

子育て応援車両が適用される列車は新宿(OH01)を11時00分発の列車から17時00分発以前の列車までと、11時00分過ぎから18時00分以前に同駅に到着する列車までとなります。3号車の子育て応援車両を指定する際は参考になさってください。なお前回試験設定時とは異なり4月15日以降運転(3月15日の10時から特急券が発売開始となる)の『子育て応援車両』の適用列車でも座席は発売されます。

【『子育て応援車両』適用列車】※『はこね』と併結運転の『えのしま』を除く
《平日下り》
湯1225←宿1100 0005レ(平日N41N61運用) “EXE”・“EXEα
湯1253←宿1120 0723レ(平日N62運用) “EXE”・“EXEα
湯1324←宿1200 0007レ(平日N65運用) “EXE”・“EXEα”/“MSE
湯1347←宿1220 0725レ(平日N63運用) “EXE”・“EXEα
湯1430←宿1300 0009レ(平日N71運用) “MSE
湯1456←宿1320 0727レ(平日N31運用) “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE
湯1527←宿1400 0011レ(平日N46N66運用) “EXE”・“EXEα”/“MSE
小1534←宿1420 0353レ(平日N61運用) “EXE”・“EXEα
湯1625←宿1500 0013レ(平日N62運用) “EXE”・“EXEα
小1633←宿1520 0355レ(平日N65運用) “EXE”・“EXEα”/“MSE
厚1619←宿1540 0757レ(平日N43N63運用) “EXE”・“EXEα
湯1737←宿1600 0729レ(平日N32運用) “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE
江1727←宿1620 0501レ(平日N44N64運用) “EXE”・“EXEα
厚1720←宿1640 0759レ(平日N21N71運用) “MSE

《平日上り》
湯0932→宿1105 0002レ(平日N62運用) “EXE”・“EXEα
湯1010→宿1145 0730レ(平日N65運用) “EXE”・“EXEα”/“MSE
湯1034→宿1205 0004レ(平日N63運用) “EXE”・“EXEα
湯1113→宿1245 0732レ(平日N71運用) “MSE
湯1135→宿1305 0006レ(平日N31運用) “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE
小1229→宿1345 0150レ(平日N46N66運用) “EXE”・“EXEα”/“MSE
湯1240→宿1405 0008レ(平日N61運用) “EXE”・“EXEα
湯1312→宿1445 0734レ(平日N62運用) “EXE”・“EXEα
湯1335→宿1505 0010レ(平日N65運用) “EXE”・“EXEα”/“MSE
湯1355→宿1525 0740レ(平日N43N63運用) “EXE”・“EXEα
海1527→宿1605 0052レ(平日N44N64運用) “EXE”・“EXEα
湯1448→宿1626 0012レ(平日N21N71運用) “MSE
湯1513→宿1646 0736レ(平日N31運用) “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE
小1551→宿1706 0710レ(平日N41N61運用) “EXE”・“EXEα
湯1552→宿1727 0014レ(平日N46N66運用) “EXE”・“EXEα”/“MSE
海1711→宿1748 0054レ(平日N43N63運用) “EXE”・“EXEα

《土休下り》
湯1225←宿1100 0013レ(土曜休日N43N63運用) “EXE”・“EXEα
湯1301←宿1120 0315レ(土曜休日N32運用) “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE
湯1328←宿1200 0017レ(土曜休日N41N61運用) “EXE”・“EXEα
湯1348←宿1220 0337レ(土曜休日N62運用) “EXE”・“EXEα
湯1428←宿1300 0019レ(土曜休日N23N73運用) “MSE
湯1448←宿1320 0321レ(土曜休日N31運用) “GSE
湯1526←宿1400 0023レ(土曜休日N46N66運用) “EXE”・“EXEα
湯1548←宿1420 0339レ(土曜休日N63運用) “EXE”・“EXEα
湯1628←宿1500 0025レ(土曜休日N32運用) “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE
湯1648←宿1520 0341レ(土曜休日N61運用) “EXE”・“EXEα
湯1709←宿1540 0127レ(土曜休日N42N62運用) “EXE”・“EXEα
厚1644←宿1600 0751レ(土曜休日N46N66運用) “EXE”・“EXEα
小1736←宿1620 0353レ(土曜休日N23N73運用) “MSE
小1757←宿1640 0155レ(土曜休日N44N64運用) “EXE”・“EXEα

《土休上り》
湯0933→宿1107 0002レ(土曜休日N32運用) “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE
湯1003→宿1146 0332レ(土曜休日N61運用) “EXE”・“EXEα
湯1024→宿1206 0004レ(土曜休日N42N62運用) “EXE”・“EXEα
小1130→宿1246 0792レ(土曜休日N23N73運用) “MSE
湯1138→宿1305 0006レ(土曜休日N31運用) “GSE
湯1159→宿1345 0334レ(土曜休日N65運用) “EXE”・“EXEα
湯1233→宿1405 0008レ(土曜休日N43N63運用) “EXE”・“EXEα
湯1315→宿1445 0010レ(土曜休日N32運用) “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE
湯1336→宿1505 0012レ(土曜休日N41N61運用) “EXE”・“EXEα
湯1356→宿1525 0336レ(土曜休日N62運用) “EXE”・“EXEα
湯1416→宿1545 0114レ(土曜休日N46N66運用) “EXE”・“EXEα
湯1436→宿1605 0016レ(土曜休日N23N73運用) “MSE
湯1514→宿1644 0318レ(土曜休日N31運用) “GSE
湯1535→宿1705 0020レ(土曜休日N45N65運用) “EXE”・“EXEα
湯1556→宿1725 0334レ(土曜休日N65運用) “EXE”・“EXEα

2025年4月14日

【仕様も色々違う】東京地下鉄18000系18112Fが定期営業運転を開始

2025年4月14日の平日75S運用(鷺沼検車区出庫)より、東京地下鉄18000系18112Fが定期営業運転を開始しました。初日は午前中のみの運用となり、鷺沼検車区に入庫しました。
▲2024年度以降増備車の18000系18112Fが定期営業運転を開始した。この編成では袖仕切り板の形状が変更され、制御装置は三菱電機製SiC素子ではなく、日立製作所製SiC素子に変更となり、17000系8両固定編成と似た音を出すことが特徴だ。
▲18000系は18111Fまでが三菱電機製SiC素子となっている。同系列で制御装置がこれまでの三菱電機製から日立製作所製に変更されるのは初めてのことである。

18000系18112Fでは18111Fまでとは異なる仕様になっているためか2次車に分類され、座席の袖仕切り板の形状が変更されているほか、制御装置が三菱電機製SiC素子から日立製作所製のSiC素子に変更されており、これまでの18000系とは異なる仕様となりました。制御装置は17000系8両固定編成と同じタイプでしょうか。この先の増備車も同じような仕様になる可能性が出てきました。この編成の投入に伴い置き換え対象となる8000系(7編成)の動向が注目されます。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2025年4月14日現在
《現役》  7編成(  70両)
8101F8104F8106F8109F8115F8116F8118F
《廃車》12編成(120両)
8102F8103F8105F8107F8108F8110F8111F8112F8113F8114F8117F8119F

【鷺沼検車区18000系の在籍状況】2025年4月14日現在
12編成(120両)
18101F18102F18103F18104F18105F18106F18107F18108F18109F18110F18111F18112F

【今季初運転?】小田急電鉄『ロマンスカー FC町田ゼルビア応援“剛”』運転される

2025年4月13日、小田急電鉄小田原線の町田(OH27)→鶴川(OH25)→新宿(OH01)間の片道にてロマンスカー“EXEα”30000形(10両編成)を使用した特別団体専用列車の『ロマンスカー FC町田ゼルビア応援“剛”』が土曜休日N44N64運用充当編成を使用して運転されました。
▲ツアー形式であるが特別団体専用列車『ロマンスカー FC町田ゼルビア応援“剛”』に使用された土曜休日N44N64運用充当のロマンスカー“EXEα”30000形30054F+30254F。今季初の運転となった。

特別団体専用列車の『ロマンスカー FC町田ゼルビア応援“剛”』では土曜休日N44N64運用に充当のロマンスカー“EXEα”30000形30054F+30254Fが使用されました。昨年最後の運転もこの編成でしたので、偶然にも連続で起用された形となりました。この列車は明治安田J1リーグのFC町田ゼルビアと浦和レッドダイヤモンズの試合が国立競技場で行われるために運転されたものです。ちなみにダイヤ改正後も特別団体専用列車への充当は土曜休日N44N64運用の充当編成となり、ツアーの内容によっては予備編成とともに使用する場合もあるようです。

2025年4月13日

【新製当初から8両?】首都圏新都市鉄道、8両固定編成の新型車両TX-4000系の投入を計画へ

2025年4月11日に首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスが今年度から2029年度までにかけての中期経営計画を発表しましたが、そのなかに2025年度鉄道設備投資事業計画の一部内容が含まれているほか、普通乗車券のQRコード化や8両編成への増強などに言及しています。
▲今夏で開業20周年を迎えるつくばエクスプレスの秋葉原(TX-01)~守谷(TX-15)間のみで運用されているTX-1000系(TX-1107FTX-1114F)。基本的に普通列車のみの運用が多く、同系列は3号車に中間付随車を連結した3M3Tの構成となっている。同系列を8両固定編成に増強するとなると、中間電動車1両と中間付随車1両の増結が予想される。
▲今夏で開業20周年を迎えるつくばエクスプレスの主力車両となっているTX-2000系(TX-2154FTX-2169F)。交直流電車となっているため、全種別列車に充当される。同系列では3号車・4号車が元セミクロスシート車両の編成であり、4M2Tの構成となっている。この系列を8両固定編成に増強するとなると、中間付随車2両の増結が予想される。
▲今夏で開業20周年を迎えるつくばエクスプレスで5編成のみの存在となっているTX-3000系(TX-3181FTX-3185F)。TX-2000系と同じく交直流電車であり、全線で全種別列車への充当が可能となっている。こちらも4M2Tの構成となっているので、8両固定編成に増強するとなると、中間付随車2両の増結が予想される。

首都圏新都市鉄道では全線でTX-2000系およびTX-3000系で運転されており、秋葉原~守谷間の直流電化区間ではTX-1000系も運転されています。現在はすべての列車が6両固定編成での運転となっていますが、中期経営計画では8両固定編成への増強にも言及しており、2023年度までには秋葉原・新御徒町(TX-02)・浅草(TX-03)・南千住(TX-04)・青井(TX-06)・六町(TX-07)の各駅で8両対応へのホーム延伸工事が完了しており、現在は今年度分として昨年度から引き続き北千住(TX-05)のホーム延伸工事に着手、柏たなか(TX-14)でもホーム延伸工事に向けた準備を進め、着手するようです。またつくばエクスプレスの総合車両基地の8両化に対応した基地の拡張に向けた準備が進んでいるようです。さらには新型車両として(仮称)『TX-4000系』の検討も公表されました。新型車両導入が決定した場合、交直流電車となる可能性があり、当初から8両固定編成として登場させるかもしれません。

【約12年ぶり復活】東急電鉄9000系9001Fが東横線時代の赤帯を復刻し大井町線で運転を開始

2025年4月12日より、東急電鉄大井町線で運用されている9000系9001Fの前面帯が1986年の就役当初(東横線時代)から2013年の転属前までの赤帯を復刻し長津田検車区より回送され、13日の土曜休日112運用から営業運転に投入されています。この系列は今後6020系5両固定編成に置き換えられる予定で、置き換えられた一部編成は西武鉄道に譲渡される見込みです。
▲新製配置先の東横線元住吉検車区時代から大井町線長津田検車区に完全に転入する2013年まで赤帯を巻いていた9000系9001F。種別行先案内表示器や列車番号表示器は完全転入前とは異なるものの、約12年ぶりに赤帯が復活となった。
▲6020系に新たに5両固定編成の6151Fが登場している。7両固定編成とは異なり、新製当初から転落防止幌の設置が省略され(全駅にホームドア設置済み)、旅客用扉の周辺や網棚などのコストカットが図られている。

9000系は9007F以外の編成が東横線元住吉検車区、9007Fのみ大井町線長津田検車区に新製配置され、9001Fは大井町線での試験的な運用を2度ほど経て2013年に大井町線に完全に転属して現在でも運用が続けられています。同編成は東横線向けに最後まで残った3編成のうちの1編成で最初に運用離脱した9005Fとほぼ同時期に転入した車両でもあります。この系列では元2000系の改造編入車両を含む18編成が在籍していましたが、実際の稼働は17編成で、西武鉄道への譲渡が予定されています。9005Fでは種別行先案内表示器などが撤去されているようですが、西武鉄道8000系(元小田急電鉄8000形)とは異なり、大規模改造を行ってから譲渡ということになりそうでしょうか。赤帯に復刻される編成が登場したので、6020系5両固定編成への置き換えも迫ってくることになります。早めに9000系や元2000系の記録をお勧めします。なお9001Fの赤帯復刻前の最終運用は12日の土曜休日115運用で、長津田検車区に回送されたあとに前面部の赤帯の復刻作業を受けたものと思われます。前面部の『大井町線』ステッカーは出場時点では撤去されていますが、元2000系が走行していた田園都市線との誤乗車を避けるためか、側面部の『大井町線』ステッカーはそのままです。

2025年4月12日

【譲渡前の姿も記録を!】西武鉄道の『サステナ車両』8000系の車種、小田急電鉄8000形について

2024年5月中旬に小田急電鉄から西武鉄道に譲渡され『サステナ車両』(西武鉄道で使用する中古車両の独自の呼称)の第1弾となった国分寺線向けの8000系8103F(元小田急電鉄8000形8261F)が2025年4月10日に報道向けに公開されました。同年5月には同路線で営業運転を開始する予定となっています。2025年度は東急電鉄9000系についても譲受が予定されています。この記事では西武鉄道8000系の種車となる小田急電鉄8000形について紹介します

小田急電鉄8000形は1982年に登場し、1983年3月から営業運転に投入されている普通鋼製の電車で、2002年以降はリニューアル更新工事を施工して現在でも運用が続けられています。本格的な廃車は2020年頃(踏切事故で廃車となった1編成を除く)から行われており、2022年には4両固定編成でも初の廃車が発生しています。
▲西武鉄道国分寺線向け8000系8103Fの種車となった元小田急電鉄8000形8261F。編成番号がトップナンバーでなかったのは2025年度の車両譲渡を見越しているか。同系列は国分寺線中心の運用となり、基本的に新宿線系統(南入曽車両基地・玉川上水車両基地)に配属となる。
▲8000形はフルカラーLED式(2006年度以降)の編成が譲渡され、3色LED式(2005年度以前)の編成は廃車除籍処分になるものと見込まれる。2008年度以降リニューアルでドアエンジンが空気式の8263F8265Fがいるが、譲渡済みの西武鉄道8000系8103Fは小田急電鉄時代の2006年度のリニューアルとなっているため、空気式ドアエンジンとはなっていない。

8000形の現在の在籍数は以下の通りです。2代目5000形の新製投入と置き換えによる廃車により最盛期の半数となってしまいましたが、現在も活躍は続いています。なお6両固定編成は西武鉄道に譲渡が予定されており、今後の動きが気になる形式ではあります。現在の在籍数は以下の通りとなっています。

【小田急電鉄8000形の在籍状況】※2025年4月11日現在 全体…16編成80両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…8編成(32両)
8051F8053F8057F8058F8063F8064F8065F8066F
廃車済…8編成(32両)
8052F8054F8055F8056F8059F8060F8061F8062F
《6両固定編成》下線部は3色LED式の編成
運用中…8編成(48両)
8252F8253F8258F8260F8262F8263F8265F8266F
譲渡済…1編成(  6両)
8261F
廃車済…7編成(43両)
8251F8254F8255F8256F8257F8259F8264F

【西武鉄道8000系の在籍状況】※2025年4月11日現在 全体…1編成6両
8103F(元8261F)

ここでは西武鉄道8000系として譲渡される予定となっている、現役で活躍を続ける8000形の6両固定編成について1編成ずつ紹介していきます。これらの現役編成は4両固定編成とともに必ず記録をとっておきましょう。4両固定編成はE運用(代走でまれに一部のC運用)のみですが、6両固定編成はA運用とE運用(代走でまれに一部のC運用)に充当されています。なお譲渡対象外と思われる8000形6両固定編成の3色LED式の編成は省略しております。

小田急電鉄8000形は2012年3月の初代5000形が引退したことで同社の最古参の通勤形電車となり、この時点で4両固定編成・6両固定編成が16編成ずつ32編成(160両)が在籍していました。2020年に2代目5000形(10両固定編成)が導入されて廃車除籍処分が進み、現在では4両固定編成・6両固定編成ともに8編成ずつの16編成80両(2025年4月時点)となっています。ちなみに2002年度にリニューアルされた6両固定編成2本(8251F8255F)以外はVVVFインバータ制御(8059F8061FはSiC素子)となっています。2019年の本厚木(OH34)~愛甲石田(OH35)間での踏切事故で8264Fが廃車となった以外は、検査期限や経年劣化による廃車となっています。なお同形式の廃車は8257F(6両固定編成)が現時点で最後です。

種別行先案内表示器が3色LED式で残るのは6両固定編成2本(8253F8258F)で、それ以外はフルカラーLED式です。しかし西武鉄道への譲渡は6両固定編成が中心で、4両固定編成はSiCモジュール素子VVVFインバータ制御の2本(8059F8061F)を含めてすべて解体処分となっています。6両固定編成は2019年の踏切事故当該の1本を除き、すべて3色LED式の編成が廃車となっていますから、6両固定編成は8253F8258Fが解体処分となれば、それ以外の編成では譲渡可能であると推察できます。

【8000形8252F
8000形6両固定編成のなかで現役最古参のうちの1編成となっている8252Fは1983年に旧川崎重工業(現在の川崎車両株式会社)兵庫工場より登場、2006年度にリニューアル更新工事を受けており、この形式では初めて種別行先案内表示器がフルカラーLED式(当初は明朝体だが、現在ではゴシック体)が採用された編成となっています。最盛期には8052Fと組んでいましたが、同編成が2023年6月に廃車となったことで、現在の相方は8051Fとなっています。

【8000形8260F
8000形6両固定編成の8260Fは1984年に旧東急車輛製造(現在の総合車両製作所横浜事業所)より登場、2007年度にリニューアル更新工事を受けており、その際に座席にスタンションポールの形状が変更されたほか、乗降口の床面を黄色に変更するなど、4000形の意匠が取り入れられました。4両固定編成の8051Fが2007年度にリニューアル更新工事を受けて運用復帰する際に最初に組んだのがこの8260Fです。最盛期には8060Fとも組んでいましたが、同編成が2023年5月に廃車となり、そのあとを継いで組んでいた8061Fも2023年12月に廃車となったことで、現在は単独で運転されていることが多いようです。

【8000形8262F
8000形6両固定編成の8262Fは1985年に旧川崎重工業(現在の川崎車両株式会社)兵庫工場より登場、2006年度にリニューアル更新工事を受けていました。最盛期には8062Fと組んでいましたが、同編成が2023年1月に廃車、そのあとを継いだ8059Fも2024年10月に廃車となり、それ以降は単独運用に入っていましたが、2024年11月に8257Fの廃車に伴って相方を失っていた8057Fと組んでいるようです。

【8000形8263F
8000形6両固定編成の8263Fは1985年に旧川崎重工業(現在の川崎車両株式会社)兵庫工場より登場、2008年度にリニューアル更新工事を受けました。このとき4両固定編成への施工も開始されていた時期ですので、ドアエンジンが空気式へと変更されており、8000形の6両固定編成では数少ない空気式ドアエンジンを持つ編成となっています。現在の相方は2011年度にリニューアル更新工事を受けた8063Fで、こちらは10号車のみLED照明の試験車両です。

【8000形8265F
8000形6両固定編成の8265Fは1986年に日本車両製造(豊川製作所)より登場、2009年度に6両固定編成で最後にリニューアル更新工事を受けました。リニューアル更新工事を受けて運用復帰した当初は1号車のドアステッカーが女性専用車を初めて導入したときの初期の長方形のものが復活していたことでも注目されていました。8000形の6両固定編成では数少ない空気式ドアエンジンを持つ編成で、相方は2011年度にリニューアル更新工事を受けた8065Fとなっていて、基本的にはその編成と組まれますが、同編成がクヤ31形連結に対応する電源供給車の役割も果たすことから、定期検測運転を実施する日程のときは単独運用されることがあります。どちらもすべての車両がLED照明に更新済みとなっています。

【8000形8266F8000形6両固定編成の8266Fは1987年に旧東急車輛製造(現在の総合車両製作所横浜事業所)より登場、2006年度にリニューアル更新工事を受けました。現在の相方は2011年度にリニューアル更新工事を受けた10号車のみLED照明の形状が異なる8066Fですが、同編成がクヤ31形連結に対応する電源供給車の役割も果たすので、定期検測運転を実施する日程のときは単独運用されることがあります。

8000形の譲渡はこれらのフルカラーLED式(2006年度以降)の編成のみと見込まれます。ただしこの中にはドアエンジンが空気式の8263F8265Fがおり(2008年度以降リニューアル)、譲渡済みの8000系8103Fは小田急電鉄時代の2006年度のリニューアルで空気式ドアエンジンではありませんでしたので、8263F8265Fの処遇がどうなるか不透明ですね。個人的には譲渡の対象であってほしいですが、西武鉄道の電車には空気式ドアエンジンを持つ編成がいません(池袋線などに乗り入れる東急電鉄・横浜高速鉄道保有車両のみ)。そこがどうなるかによって譲渡数が変わってくるかもしれません。