2025年11月10日

【主に日比谷線直通か】東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)、北千住(TS-09)~北越谷(TS-22)間でワンマン運転導入へ

2025年11月7日、東武鉄道が伊勢崎線(スカイツリーライン)の北千住(TS-09,H-22)~北越谷(TS-22)間の緩行線(普通列車)において、2025年度末からは車掌が乗務しないワンマン運転を導入することが発表されました。同区間の緩行線を走る列車はほとんど東京地下鉄日比谷線直通列車となっています。
▲東京地下鉄日比谷線直通列車で運用されるオールロングシート仕様の70000系(写真は71702F71706F)。これをベースとして転換クロスシートを備えている70000・70090系とは運用が分けられており、平日・土曜休日ともに有料座席指定列車『THライナー』運用が入る41T・43T・45T・47T運用以外のT運用に充当される。
▲東京地下鉄日比谷線直通列車で運用される転換クロスシート仕様の70000・70090系(写真は71796F)。運用は41T・43T・45T・47T運用の固定となっていて、通常時はそれ以外のT運用を代走することはあまりない。
▲東京地下鉄日比谷線で運用される13000系(写真は13106F)。北千住~北越谷間の緩行線列車のほとんどがこれらの系列で運転されている。浅草(TS-01)方面へは少なくとも優等種別停車駅や北千住などで1回以上の乗り継ぎが発生する。
▲『THライナー』は車内改札や指定券確認などの都合から引き続き車掌乗務となる。

すでに伊勢崎線(スカイツリーライン)の複々線区間の北千住~北越谷間の緩行線側ではホームドア(可動式ホーム柵)の供用開始、車両面へのTASC(定位置停止支援装置)の整備などで準備が進められてきました。ワンマン運転実施の際には車体側面に乗降安全確認カメラを設置するのではなく、ホーム上のカメラの映像を運転台モニターの右側に映すことで、車両側面部にカメラを設置することなく乗降の安全確認が可能になり、ワンマン運転が可能になるものと思われます。ただし有料座席指定列車の『THライナー』は車内改札などの都合もあるため、引き続き車掌が乗務する見通しです。なお2025年12月からは一部の定期営業列車を使用してワンマン運転開始に向けた訓練(運転士によるドア開閉)が実施されるようです。

2025年11月9日

【赤帯復刻2本目】東急電鉄大井町線で赤帯復刻編成2本目をキャッチ

2025年11月9日、東日本旅客鉄道山手線・埼京線でまさかの出会いをしたあと、東急電鉄へ。目黒線経由で大井町線へ向かったのですが、その乗換駅の大岡山(MG-06,OM-08)にて。
なんと土曜休日105運用の9000系9006Fと、土曜休日101運用の9000系9013Fが並び、まさかいきなり赤帯復刻の編成に出会いました。これに乗るのですが、途中自由が丘(TY-07,OM-10)で諸事情により下車。

そして自由が丘(OM-10)にて。
9000系9013F。土曜休日101運用。赤帯復刻の2編成目の折り返しを撮りました。自由が丘では少し買い物の必要があったため、そこに立ち寄った帰りに狙いました。西武鉄道7000系としての譲渡が進む9000系の今後に注目です。撮影は以上です。

【まさかの良い収穫】東日本旅客鉄道山手線・埼京線でラッピング電車2種類に短時間で遭遇!

2025年11月8日、私は午前の用事を終えて小田急電鉄江ノ島線、相模鉄道と東日本旅客鉄道埼京線直通列車を乗り継ぎ、恵比寿(JY-21,JA-09)にやって来ました。
E233系7000番台都ハエ117編成1016F列車(土曜休日17運用)。埼京線の開業40周年を記念して、埼京線開業40周年ヘッドマークが掲出されたのですが、そのあと先頭車の一部が103系をイメージしたウグイス色にラッピングされました。そのため前面部帯もウグイス色です。

ヘッドマークとロゴマークはこのようになっています。埼京線は私の同級生が使っていたこともありますし、相模鉄道と相互直通運転をするようになりましたから、私的にはより親近感があります。

その5分後、山手線側でまさかの編成が来ました。
E235系0番台都トウ44編成1070G列車(土曜休日70G運用)。側面部の戸袋ラッピング(帯を除く)とヘッドマークが外れた205系イメージのE235系0番台がやって来ました。東京総合車両センター池袋派出所の出庫運用でしたので、運用されることは想定していました。

この日はもう1編成の都トウ39編成が東京総合車両センターに留置となって運用していなかったため、結局はこの編成だけとなりました。ヘッドマークと戸袋のラッピングがないせいもあるのですが、意外にもこの205系イメージのE235系0番台、似合っているなぁ。

思わぬ形で撮りたかった2編成が来てしまったので、さらに別路線に行ってみることにしました。

2025年11月8日

本日の小田急電鉄江ノ島線撮影 ~2025.11.08 動きが読めない8000形、今後は~

2025年11月8日は小田急電鉄江ノ島線を撮影。湘南台(OE09)にて。
8000形8253F5159レ(土曜休日A18運用)。8000形はペアが離れるたびに廃車・譲渡のほか、重要部検査・車輪検査などの動きが読めなくなってきています。5000形1編成の追加導入で置き換え対象となるのは果たして…。撮影は以上です。西武鉄道に譲渡される6両固定編成とされない編成(4両固定編成を含む)がほぼ決まっているのですが、運用されないとなると何か動きがあるはずと勘繰るはずですからね。

【まさかの判明】小田急電鉄3000形3273F(日本車両製造6次車・6両固定編成)、リニューアル更新工事を施工中か

2025年10月上旬頃から、小田急電鉄3000形3273F(日本車両製造6次車・6両固定編成)が大野総合車両所に入場し、リニューアル更新工事を受けていることが明らかになりました。実はこの編成の電気連結器のカバー取り外しと、同形式のリニューアル更新工事を担当している小田急エンジニアリングの公式X(旧Twitter)から判明したものです。
▲2025年10月上旬から大野総合車両所に入場していた3000形3273F。2025年度分は3000形3270F3274Fの2編成の予定であったが、まさかの3274Fが屋外に出てくる直前に3273Fがリニューアル更新工事のために入場するタイミングがあった可能性が高い。
▲3000形3273Fの入場により、6両固定編成で3色LED式で残るのは3275Fだけとなったが、その編成についてはリニューアルが延期となったため、まだまだ3色LED式を維持する。

この編成は3000形6両固定編成で数少ない種別行先案内表示器が3色LED式の編成でしたのでリニューアル更新工事施工の際にフルカラーLED式に交換され、3274Fと同じリニューアル内容になるものと思われます(3270Fとは異なり旅客用扉の交換は省略となる)。3000形6両固定編成(1次車・2次車を除く)はリニューアルにより、1000形4両固定編成との連結が不可能となるため(ただし3000形1次車・2次車と8000形4両固定編成の連結は引き続き可能)、3000形の予備の穴埋めにもなる8000形の動向が気になります。

【3000形6両固定編成リニューアル状況】※1次車・2次車除く・2025年11月7日現在
《2022年度》3編成(18両)
3265F3266F3268F
《2023年度》3編成(18両)
3263F3264F3267F
《2024年度》2編成(12両)
3269F3271F3272F
《2025年度》1編成(  6両)
3270F
《現在入場中》2編成(12両) ※3274Fは検査入場中
3273F3274F
《現在未施工》3編成(18両)
3275F3276F3277F

2025年11月7日

【あの赤色が復活?】小田急電鉄1000形の小田急箱根鉄道専任編成の『赤い1000形』、2025年11月26日から復活へ

2025年11月6日、小田急電鉄が小田急箱根鉄道(平坦区間)の小田原(OH47)~箱根湯本(OH51)をメインに運用される専任編成の1000形1063F1064F1065F1066Fの塗装を、現行のインペリアルブルーから順次『バーミリオンはこね』塗装に変更し、小田原線内で11月26日から、小田急箱根鉄道区間で同月27日から運転を開始することを発表しました。
▲1000形で最初にリニューアル更新工事(2014年度)、ワンマン運転対応改造工事を実施し、最初の『赤い1000形』となる予定の1000形1066Fは大野総合車両所に留置となり、塗装変更の準備を行っているものと思われる。11月26日の平日111運用から新塗装で運転開始に。
▲小田急箱根鉄道(平坦区間)専任の1000形はリニューアル前はレーティッシュカラー(写真は2022年に退役となった1058F)であったので、約3年ぶり『赤い1000形』の復活となる。この当時の専任編成は1058F1059F1060F1061Fの4編成であった。

小田急箱根鉄道(平坦区間)専任の1000形は2009年から1059F1060F1061Fの3編成体制で始まり、2012年から1058Fが追加されて4編成体制となっていましたが、リニューアル対象の除外となったことから、2021年から1000形リニューアル車に順次置き換えられ、2022年には最後の1編成となっていた1058Fが廃車となったことで、1000形からレーティッシュカラーが消滅していました(『赤い1000形』が一旦消滅)。1000形リニューアル車両に統一されてからは専任編成が1063F1064F1065F1066Fとなっており、2026年3月から平坦区間にあたる小田原~箱根湯本間で車掌が乗務しないワンマン運転となることから、電気連結器の撤去や乗降安全確認カメラの設置などでワンマン運転対応工事を施工されていました。

なお最初に塗装変更となる小田急箱根鉄道専任編成は最初にリニューアル更新工事を受けた1066Fであり、すでに運用を離脱したうえで大野総合車両所の構内に留置されているものと思われます。かつて存在したレーティッシュカラーよりもインパクトのある塗装になりそうですね。今後は1063F1064F1065Fも塗装変更されるものと思われ、2026年3月ダイヤ改正までには全4編成で塗装変更が完了する見込みで、リニューアル車の赤い1000形に注目が集まりそうです。なお公式発表での運転開始日は2025年11月27日からとなっていますが、これは小田急箱根鉄道(平坦区間)での運転開始日(112運用→114運用)であり、実際は海老名検車区の入出庫が絡む運用の関係で11月26日に小田原線の運用(111運用)で復帰となることが見込まれます。

2025年11月6日

【赤帯を生かして…】東急電鉄5000・5050系4000番台4104Fがアートラッピング電車に

2025年11月4日の平日65K運用より、東急電鉄5000・5050系4000番台4104Fが同社のスローガンである『人へ、街へ、未来へ。』をテーマにデザインされた、アートラッピング電車の『彩りを描く特別な電車』となり運転を開始しました。
▲『彩りを描く特別な電車』となった5000・5050系4000番台4104F。東横線に限らず同系列4000番台が定期的に入線する乗り入れ先路線でも運転される。なお4000番台はデザイン変更の対象外車両となっているほか、前面部の赤色の細帯と側面部の赤色の太帯を残している形でラッピングされている。

このラッピング電車はヘラルボニーの契約アーティストである中島敏也氏の制作によるものであり、東横線向けでは5000・5050系4000番台となりましたが、田園都市線向けでも2020系にラッピングを施して運転される予定となっていますので、2020系の1編成にも実施されるでしょうね。基本的には5000・5050系4000番台の場合、50番・60番のK運用のいずれかになるのですが平日は“Q SEAT”適用列車が絡まないK運用になりそうです。

【デハ9412抜き取り】東急電鉄9000系9012F、デハ9412を抜いた4両で西武鉄道7000系として譲渡か

2024年11月3日、東急電鉄大井町線からの運用を離脱した9000系9012Fが長津田検車区構内で3号車のデハ9412が編成から抜かれ、4両に組成されている姿が確認されたようです。この編成については西武鉄道7000系として譲渡されるものと思われます。
▲西武鉄道7000系として譲渡されるであろう動きを見せた9000系9012F。編成の中央に連結されていたデハ9412が編成から抜き取られた。デハ9412のみ部品取りとなり廃車解体処分になる可能性が高い。

同系列は西武鉄道7000系として、2000系や4000系を置き換えるため、多摩湖線で活躍する西武鉄道9000系(元池袋線)と同様にワンマン運転対応改造工事(乗降安全確認カメラ設置など)を施し、国分寺線向けの8000系と同様に市松模様のデザインで、ホームドア設置を見据えてか西武鉄道8000系とは異なり戸袋窓はないため、戸袋部分にも西武鉄道のコーポレートカラーがあしらわれるものと思われます。譲渡が確定している編成は現時点で元9003F9005F9007F・元9011F9012Fとなっていますが、元2000系の9000・9020系についても9023Fについては譲渡の可能性があります。

2025年11月3日

【懐かしいあの表示も】小田急電鉄海老名検車区ビット線内(59番構内留置線)で『60000形MSE撮影会』開催される

2025年11月2日・3日に、小田急電鉄海老名検車区のピット線の59番構内留置線にもころんのヘッドマークを撤去したロマンスカー“MSE”60000形60254F(6両固定編成)を使用した撮影会が開催され、かつて表示していた『あさぎり』(『ふじさん』改称前の愛称)や『特別準急』が表示されたようです。
▲海老名検車区西側ピット線での撮影会にロマンスカー“MSE”60000形60254F(写真手前6両)を終日留置して使用された。このイベント開催に伴って土曜休日N75運用が“EXEα”30000形30252F(6両固定編成)で代走運転となった。なおロマンスカー車両3号車への子育て応援車両の設定に伴うロマンスカー“MSE”の『もころん』のヘッドマークは順次撤去されている。

今回の撮影会では東海旅客鉄道御殿場線乗り入れ70周年記念の一環として、海老名検車区のピット線59番構内留置線に、2012年3月のダイヤ改正から『あさぎり』(現在の『ふじさん』)に使用されているロマンスカー“MSE”60000形のうち、6両固定編成で唯一転落防止幌が青色のままである60254Fを留置して行われたものであり、すでに子育て応援車両設定の際に掲出されていた『もころん』ヘッドマークは撤去済みとなっています。土曜休日は基本的に全編成が運用に入るのですが、撮影会開催に伴って所定で同形式が充当の土曜休日N75運用を予備のあるロマンスカー“EXEα”30000形30252F(6両固定編成)で代走する措置をとりました。なお『特別準急』は任意愛称表示機能を使用して表示させたものと思われます。

ちなみに現行ダイヤでの『ふじさん』運用は平日・土曜休日ともにN74運用充当編成の3往復のみとなっており、かつては土曜休日に臨時列車扱いで1往復追加で運転されていましたが、現在は3往復の定期列車のみとなっています。新宿(OH01)~松田(CB-04)間はICカードでの乗車が可能ですが(松田には小田急電鉄の『ふじさん』利用者向けの処理機が設置されていて、新松田で入出場する扱いにできるため)、駿河小山(CB-08)・御殿場(CB-10)へは会社間を跨ぐためICカードで乗車することはできません。

【目黒線系統と区別?】東急電鉄東横線で新車載メロディの使用を開始

2025年11月1日より、東急電鉄東横線・新横浜線で運用される元住吉検車区所属の5000・5050系0番台・4000番台(、横浜高速鉄道Y500系、東横線乗り入れ車両)で新たな車載メロディの使用を開始しました。日吉(TY-13,MG-13)~田園調布(TY-08,MG-08)間で並走する目黒線系統と区別するためと思われます。
▲5000系0番台の4編成、5000・5050系0番台は東横線、4000番台は東横線・新横浜線で運転されている。東横線向けでは5000・5050系0番台がエクステリアデザインのリニューアルの対象となっている。

東急電鉄東横線では車掌が乗務しないワンマン運転を実施しており、発車前に車載メロディで流して発車を予告しているのですが、目黒線系統とほぼ同一だったこともあり、並走する目黒線系統との誤乗防止を図るため、目黒線系統とはメロディを分けることになったものと思われます。車載メロディには渋谷(TY-01)の武蔵小杉(TY-11)・横浜(TY-21)方面ホームで使用していたものと思われるものがアレンジで使用されているようです。みなとみらい線内でも同様に使用されているものと思われます。

2025年11月2日

【九州に譲渡か?】東京臨海高速鉄道70-000形東臨Z9編成が東臨運輸区から陸送、中間車は廃車解体か

2025年11月1日、東京臨海高速鉄道70-000形東臨Z9編成のうち、中間車両が東臨運輸区から順次陸送されました。元東臨Z8編成と同様に中間車両8両は解体処分となり、両先頭車2両は九州旅客鉄道に譲渡されるものと思われます。
▲10月17日の2283T列車(平日83運用)を最後に運用に入っていなかった70-000形東臨Z9編成(写真右側)だが、中間車両8両は廃車解体処分となる可能性が高い。同編成についても両先頭車2両が九州旅客鉄道に譲渡され、船舶で小倉総合車両センターに向かうのだろうか。
▲東京臨海高速鉄道71-000形はすでに2編成が就役しており(写真は東臨Z12編成)、3編成目となる東臨Z13編成は総合車両製作所新津事業所の出場を待つ状況だ。残る70-000形は6編成(東臨Z1編成東臨Z2編成東臨Z3編成東臨Z6編成東臨Z7編成東臨Z10編成)となっている。

今回の70-000形東臨Z9編成の動きは九州旅客鉄道小倉総合車両センターにて転用改造工事を受けている元東臨Z8編成と同じ動きをする可能性があります。元70-000形では両先頭車2両が九州旅客鉄道に譲渡となり、E501系の元付属編成(5両固定編成)から中間付随車の1両ずつを抜き取った4両2編成は車椅子対応トイレ付きのまま譲渡となりました。どういった転用改造工事内容になるのかは想像がつきませんが、元70-000形については少なくとも制御電動車に改造しているものと思われます。71-000形の次の編成の出場が待たれている状況のため、再び70-000形が置き換えられる可能性がありそうです。

2025年11月1日

【環状運転100周年で】東日本旅客鉄道E235系0番台都トウ39編成・都トウ44編成が山手線観光列車『東京まるっと山手線』に充当

2025年11月1日、東日本旅客鉄道山手線の環状運転開始100周年を記念して、E235系0番台の『山手線環状運転100周年記念ラッピングトレイン』である都トウ39編成都トウ44編成を使用した、山手線東京観光列車(団体専用列車)の『東京まるっと山手線』が内回り・外回りで2本ずつ(合計4本)運転されました。
▲内回りの『東京まるっと山手線』に充当されたのは103系電車風のラッピングを施されたE235系0番台都トウ39編成。本来は行わない山手線内での通過運転が実施され、東京(JY-01)や新宿(JY-17)や渋谷(JY-20)などの乗降客数の多さを誇る駅を通過する光景が見られた。
▲外回りの『東京まるっと山手線』に充当されたのは205系電車風のラッピングを施されたE235系0番台都トウ44編成。この2編成のラッピング電車は11月3日までの予定であったが、好評により延長されることとなった(ただしヘッドマークと側面部の車体広告は撤去見込み)。

この日は山手線環状運転100周年を記念した記念すべき日とあって、これに合わせて『山手線環状運転100周年記念ラッピングトレイン』となっているE235系0番台都トウ39編成都トウ44編成が使用され、内回りに都トウ39編成、外回りに都トウ44編成が充当されたようです。ちなみにヘッドマークと戸袋の車体広告は撤去されるものと思われますが、それが無い状態で2026年1月末まで運転されることとなったようです。当初10月4日からの約1ヶ月間限定ということでしたが、103系ラッピングと205系ラッピングだけはなんとそのまま継続されることとなりました。姿は少し変わりますが、103系ラッピングと205系ラッピングの姿では引き続き見ることができます。

私は悪天候のなかでも待った甲斐があったのですが、今度はいい天気のときにヘッドマークなしでも撮ってみたいという気持ちが少し出てきました。

【まさかの新形態?】西武鉄道30000系にラック式ドアエンジン搭載の編成が登場

2025年10月30日から西武鉄道池袋線系統で運用されている30000系32101F(2両固定編成)のドアエンジンがリニアモーター式(一部はラック式試験タイプ)から同系列後期タイプと異なるラック式に交換され、同系列8両固定編成と連結して運転されています。
▲『スマイルトレイン』でお馴染みの30000系(写真は38101F)。ドアエンジンは大手私鉄では珍しいリニアモーター式となっている。ドアが閉まるときの『ガチャン』が特徴だ。
▲30000系のドアはリニアモーター式というイメージが強いが、38116F以降と10両固定編成は東武鉄道60000系と同じドアエンジンとなっている。ただし写真のトップナンバーはリニアモーター式のため、ドアゴムの間に隙間がある。

30000系ではリニアモーター式の編成と東武鉄道60000系と似たドアエンジンを搭載する編成に分かれており、2両固定編成の32101Fにはこの両者のドアエンジンが混在しており(一部は後者のドアエンジンの試験編成)、この東武鉄道60000系と似たドアエンジンを試験していたものが2013年度以降に落成した編成に本格採用されているものと思われます。今回の32101Fではドアエンジン自体が交換され、動き的にはリニアモーター式の時代と変わらないように思えますが、ドアが閉まった後に『ドン、カチッ』という音がするため、ラック式になっていることが分かります。

ちなみに東日本旅客鉄道E233系2000番台では制御装置更新工事を実施した際にドアエンジンをリニアモーター式からラック式に交換していることから、今後リニアモーター式ドアエンジンを搭載する車両のドアエンジン更新(ラック式への変更)が進む可能性があります。

【年末年始の運転計画は?】小田急電鉄ロマンスカー“GSE”70000形の2025年12月分の運用を公表(2025年3月ダイヤ改正)

2025年11月1日、小田急電鉄が2025年3月15日ダイヤ改正時点における同年12月の展望座席を備えるロマンスカー“GSE”70000形の運用予定表を公表しました。車両運用状況によっては土曜休日の固定1運用を除き“EXE”・“EXEα”30000形または“MSE”60000形が代走する場合があります。
▲展望席(1編成に32席)を備えるロマンスカー“GSE”70000形70051F70052F。基本的には展望席は争奪戦となるので、乗車予定日の1ヶ月前の10時からの購入を強く推奨する(展望席のみ事前予約は不可)
▲運用予定表に黒丸がない列車は“EXE”・“EXEα”30000形6両固定編成または『もころん』のヘッドマークを掲出した“MSE”60000形6両固定編成が代走で使用される。ちなみに充当車種は当該日程の約1ヶ月前から“e-Romancecar”空席照会で確認できる。

両先頭車に展望席(各先頭車に16席ずつ)を備えるロマンスカーは2018年3月のダイヤ改正から就役した“GSE”70000形70051F70052Fで運用され、予定表の黒丸マーク(●)のついている列車に充当されます。公式ホームページの時刻表では『展▲』または『展G』(土曜休日のみ)と記載のある列車に充当されますが、ほとんどに三角マークがありますので、予定表の当該列車に黒丸マークがない場合は他形式で代走になると考えてください。2021年3月に展望席を備えるロマンスカー“VSE”50000形が定期営業運転を終了して以降、2編成2運用が基本で予備はなく、土曜休日の1運用は同形式の固定運用となっています。2025年4月15日からは3号車に子育て応援車両(車内にもころんの刺繍が入るヘッドカバー、子育て応援車両のステッカーを掲出)が設定されており、適用列車は平日の0006レ0727レ0736レ(平日N31運用)・0729レ(平日N32運用)、土曜休日の0006レ0321レ0318レ(土曜休日N31運用/固定運用)・0002レ0315レ0010レ0025レ(土曜休日N32運用)となります。

11月の代走は1並びの11日のみ、12月の代走は4日・5日のみで、同形式を使用する特別団体専用列車は現時点で設定がなく、平日に運転される場合はN32運用充当編成が用いられます。年末年始特別ダイヤは今年は珍しく12月30日からで、2026年1月3日まで少なくとも土曜休日ダイヤでの運転となります。日程によって代走となる場合は薄い灰色で表記します。代走運用の充当車種は当該日程の約1ヶ月前から“e-Romancecar”の空席照会で確認できます

◆ロマンスカー“GSE”70000形の運用予定表◆
青色…平日 赤色…土曜休日 灰色…“EXE”・“EXEα”または“MSE”で運転

【2025年11月】下線部は固定運用
01日…土休N31運用 土休N32運用 16日…土休N31運用 土休N32運用
02日…土休N31運用 土休N32運用 17日…平日N31運用 平日N32運用
03日…土休N31運用 土休N32運用 18日…平日N31運用 平日N32運用
04日…平日N31運用 平日N32運用 19日…平日N31運用 平日N32運用
05日…平日N31運用 平日N32運用 20日…平日N31運用 平日N32運用
06日…平日N31運用 平日N32運用 21日…平日N31運用 平日N32運用
07日…平日N31運用 平日N32運用 22日…土休N31運用 土休N32運用
08日…土休N31運用 土休N32運用 23日…土休N31運用 土休N32運用
09日…土休N31運用 土休N32運用 24日…土休N31運用 土休N32運用
10日…平日N31運用 平日N32運用 25日…平日N31運用 平日N32運用
11日…平日N31運用 平日N32運用 26日…平日N31運用 平日N32運用
12日…平日N31運用 平日N32運用 27日…平日N31運用 平日N32運用
13日…平日N31運用 平日N32運用 28日…平日N31運用 平日N32運用
14日…平日N31運用 平日N32運用 29日…土休N31運用 土休N32運用
15日…土休N31運用 土休N32運用 30日…土休N31運用 土休N32運用

【2025年12月】下線部は固定運用 ※12月30日以降は年末年始土曜休日ダイヤで運転
01日…平日N31運用 平日N32運用 17日…平日N31運用 平日N32運用
02日…平日N31運用 平日N32運用 18日…平日N31運用 平日N32運用
03日…平日N31運用 平日N32運用 19日…平日N31運用 平日N32運用
04日…平日N31運用 平日N32運用 20日…土休N31運用 土休N32運用
05日…平日N31運用 平日N32運用 21日…土休N31運用 土休N32運用
06日…土休N31運用 土休N32運用 22日…平日N31運用 平日N32運用
07日…土休N31運用 土休N32運用 23日…平日N31運用 平日N32運用
08日…平日N31運用 平日N32運用 24日…平日N31運用 平日N32運用
09日…平日N31運用 平日N32運用 25日…平日N31運用 平日N32運用
10日…平日N31運用 平日N32運用 26日…平日N31運用 平日N32運用
11日…平日N31運用 平日N32運用 27日…土休N31運用 土休N32運用
12日…平日N31運用 平日N32運用 28日…土休N31運用 土休N32運用
13日…土休N31運用 土休N32運用 29日…平日N31運用 平日N32運用
14日…土休N31運用 土休N32運用 30日…土休N31運用 土休N32運用
15日…平日N31運用 平日N32運用 31日…土休N31運用 土休N32運用
16日…平日N31運用 平日N32運用

【駅名表記について】
宿…新宿(OH01)、成…成城学園前(OH14)、大…相模大野(OH28)、海…海老名(OH32)、厚…本厚木(OH34)、伊…伊勢原(OH36)、秦…秦野(OH39)、足…足柄(OH46)、小…小田原(OH47)、湯…箱根湯本(OH51)、藤…藤(OE13)、江…片瀬江ノ島(OE16)

★平日N31運用(“GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE”)★
注意…“EXE”・“EXEα”または“MSE”で運転される場合あり
喜多見検車区出庫
大0000←成0000 9005レ
大野総合車両所入庫/出庫
大0612→宿0648 0992レ
小0815←宿0700 0791レ
小0826→宿0945 0790レ
湯1127←宿1000 0003レ
湯1135→宿1305 0006レ
湯1456←宿1320 0727レ
湯1513→宿1646 0736レ
湯1828←宿1700 0601レ
湯1836→宿2006 0120レ
藤2120←宿2020 0687レ
藤0000→成0000 9040レ
喜多見検車区入庫

★平日N32運用(“GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE”)★
注意…11月11日・12月4日・5日は“EXE”・“EXEα”または“MSE”で運転
喜多見検車区出庫
秦0000←成0000 9011レ
秦0630→宿0741 0906レ
成0000←宿0000 9027レ
喜多見検車区入庫/出庫
成0000→宿0000 9026レ
湯1737←宿1600 0729レ
湯1746→宿1926 0018レ
秦2042←宿1940 0611レ
秦0000→宿0000 9036レ
秦2301←宿2200 0621レ
秦0000→成0000 9058レ
喜多見検車区入庫

★土曜休日N31運用(“GSE固定運用)★
喜多見検車区出庫
小0000←成0000 9013レ
小0827→宿0945 0790レ
湯1121←宿1000 0709レ
湯1138→宿1305 0006レ
湯1448←宿1320 0321レ
湯1514→宿1644 0318レ
湯1836←宿1700 0601レ
湯1845→宿2010 0126レ
江2120←宿2020 0687レ
江0000→成0000 9060レ
喜多見検車区入庫

★土曜休日N32運用(“GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE”)★
注意…“EXE”・“EXEα”または“MSE”で運転される場合あり
喜多見検車区出庫
厚0000←成0000 9003レ
厚0702→宿0745 0904レ
湯0924←宿0800 0003レ
湯0933→宿1107 0002レ
湯1301←宿1120 0315レ
湯1315→宿1445 0010レ
湯1628←宿1500 0025レ
湯1636→宿1805 0022レ
江1926←宿1820 0683レ
江2003→宿2105 0504レ
藤2217←宿2120 0689レ
藤0000→成0000 9070レ
喜多見検車区入庫

☆参考資料☆ “GSE”が充当される可能性のある列車のみ抜粋
《平日上り》
大0612→宿0648 0992レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
秦0630→宿0741 0906レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
小0826→宿0945 0790レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1135→宿1305 0006レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1513→宿1646 0736レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1746→宿1926 0018レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1836→宿2006 0120レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)

《平日下り》
小0815←宿0700 0791レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1127←宿1000 0003レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1456←宿1320 0727レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1737←宿1600 0729レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1828←宿1700 0601レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
秦2042←宿1940 0611レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
藤2120←宿2020 0687レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
秦2301←宿2200 0621レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)

《土曜休日上り》
厚0702→宿0745 0904レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
小0827→宿0945 0790レ “GSE固定運用(N31)
湯0933→宿1107 0002レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1138→宿1305 0006レ “GSE固定運用(N31)
湯1315→宿1445 0010レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1514→宿1644 0318レ “GSE固定運用(N31)
湯1636→宿1805 0022レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1845→宿2010 0126レ “GSE固定運用(N31)
江2003→宿2105 0504レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)

《土曜休日下り》
湯0924←宿0800 0003レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1121←宿1000 0709レ “GSE固定運用(N31)
湯1301←宿1120 0315レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1448←宿1320 0321レ “GSE固定運用(N31)
湯1628←宿1500 0025レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1836←宿1700 0601レ “GSE固定運用(N31)
江1926←宿1820 0683レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
江2120←宿2020 0687レ “GSE固定運用(N31)
藤2217←宿2120 0689レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)

2025年10月31日

【スカートに違和感?】東急電鉄9000系9005Fの4両(西武鉄道7000系)が転用改造工事を一旦終了、甲種輸送準備へ

2025年10月30日、西武鉄道7000系として譲渡が予定されている東急電鉄9000系9005Fの4両が長津田車両工場(東急テクノシステム)で改造工事を一旦終えて出場、7500系“TOQ i”に牽引されて長津田検車区に回送されました。小手指車両基地への甲種輸送が実施されるまで待機するものと思われます。なおこの時点で帯は撤去されておらず、大井町線仕様のままです。
▲西武鉄道譲渡が決まり、7000系となった元9000系9005Fの4両。外観上は制御装置の更新や半自動ドアスイッチの設置、スカートの変更が確認できるが、市松模様のデザインは西武鉄道に到着後に実施されることになりそう。種車はクハ9005・デハ9205・デハ9605・クハ9105の4両である。

元9000系9005Fは廃車となったデハ9405を除いた4両に制御装置の更新、車内保温が可能な半自動ドアスイッチの設置、ワンマン運転に対応するための側面部安全確認カメラの設置、前面部の大型スカートの設置が確認されています。連結器自体はまだ交換されていませんが、いずれは2編成連結を想定した電気連結器への交換が予想されます。なお市松模様のデザインは施工されていませんので、西武鉄道到着後に施工となるのかもしれません。東急電鉄大井町線で運用されていた9000系では最初に運用を離脱しましたが、改造工事はにかなり時間を要した印象があります。西武鉄道7000系は2026年度の投入が予定されており、今後甲種輸送や転用改造、試運転に向けて準備が進められる見込みです。

2025年10月30日

【まさかの新系列名】西武鉄道、東急電鉄からの譲渡車両(サステナ車両・元9000系)の系列名とデザインが決定!

2025年10月29日、西武鉄道が東急電鉄から譲受するサステナ車両、元9000系の車両形式名とデザインが決定したと発表しました。西武鉄道には多摩湖線で活躍する元池袋線の9000系が存在するため、元東急電鉄9000系は『7000系』(4両固定編成)となります。現在は元9003Fと元9011Fは武蔵丘車両検修場で、元9005Fと元9007Fは長津田車両工場(東急テクノシステム)でそれぞれ転用改造工事が実施されています。
▲西武鉄道7000系となる元東急電鉄9000系9011F。譲渡前に東横線時代の6号車、大井町線時代の3号車であるデハ9411は廃車となり、それ以外の4両で構成されている。なお車端部のボックスシートはそのまま活用されるのだろうか。西武鉄道7000系でも8000系と同様に市松模様デザインとなり、トップナンバーは『7101F』ということになるのだろう。
▲西武鉄道8000系(8103F)は元小田急電鉄8000形(8261F)を譲受した車両でグッドデザイン賞を受賞した。こちらは小田急電鉄時代の2006年度にリニューアル更新工事を受けて主電動機はVVVFインバータ制御となっているため、改造内容は最小限にとどまっている。

西武鉄道7000系となる元9000系は東急電鉄大井町線時代よりも1両少ない4両固定編成で、7101F7102F7103F…と付番されていくものと思われます。デザインは8000系と同じくブルーとグリーンを用いた市松模様デザインとなり、編成番号の付番の法則がどうなるのか注目されるところです。8000系とは異なり7000系はステンレス車体ですが、前面部は上半分が黒くなるようで、前照灯から下の部分(下半分)は市松模様があしらわれるようです。ただし車体側面部は今後のホームドア設置などを見越して戸袋部分にもコーポレートカラーと車番が記載されるようになります。また山間部区間の路線でも運用されるため、それを考慮して半自動ドアスイッチが設置される見込みです。

西武鉄道8000系の場合は小田急電鉄時代での編成番号順(フルカラーLED式の編成に限られる)を踏まえて与えられているため、同系列の最初の編成では小田急電鉄8000形時代でのフルカラーLED式の編成に限定すると3番目(順番は8252F8260Fで、その次が元8261F)にあたり(これ以降は8262F8263F8265F8266Fとなる)、そのことから8103Fになったものと思われます。7000系では一体どのような付番法則になるのでしょうか。

2025年10月29日

【元に戻されるか】東日本旅客鉄道E657系都カツK12編成が郡山総合車両センターに入場、復刻塗装終了か?

2025年10月28日、東日本旅客鉄道勝田車両センター所属のE657系都カツK12編成が郡山総合車両センターに自走回送され入場しました。同編成は2023年2月上旬から『フレッシュひたち』のスカーレットッブロッサム復刻塗装編成でしたので、都カツK17編成と同様に元の通常塗装に戻るものと思われます。
▲『フレッシュひたち』復刻塗装の第2弾として、スカーレットブロッサム塗装となっていたE657系都カツK12編成。2023年2月上旬からこの塗装となっていたが、検査期限の都合などでこちらも3年経たずに元の塗装に戻りそうだ。
▲残るE653系0番台復刻塗装編成はブルーオーシャンの都カツK1編成、イエロージョンキルの都カツK2編成、オレンジパーシモンの都カツK3編成のみ。運転範囲は品川(JT-03)~仙台間であり、東海道線方面の臨時列車ではオレンジパーシモンの都カツK3編成が代走を担当したことがある。早めに記録を取ろう。

E657系では2番目にE653系0番台基本編成時代の復刻塗装であるスカーレットブロッサム塗装となっていましたが、今回の入場で元の塗装に戻されるものと思われます。残るE653系0番台復刻塗装編成はブルーオーシャンの都カツK1編成、イエロージョンキルの都カツK2編成、オレンジパーシモンの都カツK3編成の3編成となっています。次の郡山総合車両センターの入場が都カツK2編成になるものと思われますので、早めに記録を取るようにしましょう。

【E657系のE653系『フレッシュひたち』復刻塗装】
グリーンレイク都カツK17編成(終了済)
スカーレットブロッサム都カツK12編成(終了見込み)
イエロージョンキル都カツK2編成
ブルーオーシャン都カツK1編成
オレンジパーシモン都カツK3編成

2025年10月28日

【漸く2編成目に】東京地下鉄9000系9111F(6両固定編成)がB修繕工事から8両固定編成に増強される

2025年10月25日終電後、東京地下鉄9000系9111Fが和光検車区新木場分室併設の新木場CRでB修繕工事を受けたあと、中間付随車のサハ9411+サハ9511が組み込まれて8両固定編成となって綾瀬検車区を出場、千代田線・有楽町線経由で王子検車区へ自走回送されました。
▲東京地下鉄9000系8両固定編成の2編成目となった9111F。中間付随車2両(4編成分)が登場していなければ、増結を見越した4M2Tの6両固定編成のままだった可能性があった。
▲内装は16000系にほぼ準じている9000系の中間付随車。残るは9110F9112F9115Fの分となっている。

9000系8両固定編成の登場は2編成目となります。編成中央のモハ9311とモハ9611のあいだにサハ9411+サハ9511を組み込んだものと思われます。内装ベースは千代田線の16000系に近いものと思われますが、ドアエンジンの減圧機能の動作など、17000系や18000系と同じものになっている可能性があります。丸ノ内線で活躍する2000系でもドアエンジンの減圧機能が17000系および18000系と同じタイプの編成がいますので、9000系の中間付随車がどうなっているのかも気になります。前回のサハ9409+サハ9509とは異なる内装になっている可能性もあり得ますので、乗った際に確認していただくのが良いかと思います。

【撮影会も行われた】京王電鉄7000系7728Fがエンジの帯色復刻塗装で営業運転に投入される

2025年10月27日、京王電鉄7000系10両固定編成の7728Fが2002年以前までのエンジの帯色をまとい相模原線内で試運転を実施し、28日の6705レから営業運転に復帰しました。撮影会当日までに帯色が復刻され、撮影会当日は同編成の種車の7714F時代の姿が再現されているほか、ナンバープレートや社名板(当時の京王帝都電鉄の“K.T.R”)も復刻されています。
▲2002年以来で約23年ぶりに復刻塗装のエンジ色となった7000系7728F。各駅停車から特急まで、有料座席指定列車以外のすべての種別行先列車に充当される見込みだ。これは記録の価値が大いにある7000系、注目を集めそうだ。

この系列は京王電鉄のなかで現役最古参のため、2000系など新型車両による置き換えが予定されています。若葉台検車区では撮影会も行われたのですが、その際には同編成の種車車番であるクハ7714・クハ7764が再現されました(8両固定編成だった7714Fの車番)。現行の帯色は京王電鉄の特徴でもある京王ワインレッドと京王ブルーが用いられています。2000系の投入は来年1月からですが、早くも7000系に注目が集まることは必至です。

2025年10月26日

【乗客を乗せては初】西武鉄道8000系8103Fを使用した『サステナ車両でいく!よこぜ車両基地』ツアーの団体専用列車運転

2025年10月26日、西武鉄道8000系8103F(元小田急電鉄8000形8261F)を使用した『サステナ車両でいく!よこぜ車両基地』ツアーに伴う団体専用列車が運転され、往路は新所沢(SS-24)→所沢(SS-22,SI-17)→飯能(SI-26)→横瀬(SI-35)→西武秩父(SI-36)間、復路は西武秩父→横瀬→飯能→所沢→本川越(SS-29)間で運転されました。
▲西武鉄道8000系8103Fがツアー参加客を乗せた状態で西武秩父線を走るのは今回が初めてのこととなった。もともと武蔵丘車両検修場出場時(改造前の姿では入場時)に走行しているほか、その前にも入線確認のためか、吾野(SI-31)までは走行している。
▲8000系8103Fはすでに試運転や団体専用列車で新宿線・拝島線(運用路線)・国分寺線(運用路線)のほか、多摩湖線・西武園線・池袋線・狭山線・西武秩父線の走行も果たしていることから、山口線・西武多摩川線以外の路線をほぼ制覇している。

西武鉄道8000系8103Fはグッドデザイン賞に選定されており、登場から40年を迎えた小田急電鉄からの譲渡車両で、転用改造工事実施前(小田急電鉄時代)と工事実施後(現在)の姿で西武秩父線自体の走行はあるものの、乗客を乗せての走行は今回が初めての光景と思われます。所沢で新宿線と池袋線の渡り線を通過することから、進行方向は飯能で変わるのみで、往路は新宿線内・池袋線内はクハ8103が先頭で、飯能以降はクハ8003が先頭に、復路は飯能までクハ8103が先頭で、池袋線内・新宿線内はクハ8003が先頭となっています。これは南入曽車両基地を入出庫する際にクハ8103が西武新宿(SS-01)寄り・飯能寄りになることを基本としているためと思われます(通常は玉川上水車両基地を入出庫するため、送り込み回送経路の都合で国分寺線内は新宿線内・拝島線内とは編成の向きが逆になる)。

西武秩父線には4000系のほか、『ちちぶ』(と延長運転の『むさし』)のみ001系“Laview”や、土曜休日限定で40000系(転換クロスシート車両)の“S-TRAIN”のほか、武蔵丘車両基地入出庫を兼ねて東京地下鉄・東急電鉄の電車が乗り入れています。4000系は東急電鉄9000系の譲受車両に置き換えられますから、小田急電鉄8000形の譲受とともにVVVFインバータ制御車両への置き換えが進みそうです。