2025年9月26日

【山手線車両に搭載】東日本旅客鉄道が在来線車両向け次世代車両駆動用インバータ装置をE235系0番台に試験搭載へ

2025年9月25日、東日本旅客鉄道と電車の制御装置の主力メーカーである三菱電機株式会社が開発を進めている在来線向け次世代車両駆動用のSiC素子VVVFインバータ制御装置(2台)をE235系0番台(都トウ)の1編成に試験的に搭載することを発表しました。
▲新たなSiC素子VVVFインバータ制御装置の試験搭載を行うこととなったE235系0番台電車。トップナンバーの3両のみ東芝製SiC素子である以外は三菱電機製SiC素子となっている。試験対象の編成はどれになるのだろうか。
▲E235系0番台都トウ01編成のモハE234-2・モハE235-3・モハE234-3の3両だけ搭載されている東芝製SiC素子。それ以外は三菱電機製SiC素子となっている。

今回新たに試験搭載となるSiC素子VVVFインバータ制御装置では既存の制御装置よりもさらに小型化を図り、制御装置の取付方法にスライドレール式を採用することで、艤装作業時の負担軽減や安全性向上を実現しているとのことです。現在の制御装置では大型の機器となることから、車体の中央下部に艤装されており、その艤装のためのスペースが必要です。新型の制御装置ではウグイス色に塗装された箱に格納される小さい機器であり、試験搭載する1両に2台を搭載するようです。新型機器の搭載で既存の制御装置の跡には新たなサービス機器を搭載することを想定しているようです。さらにそのスペースには車両のモニタリング機能を拡充した機器を搭載することも考えられています。今回の制御装置の試験搭載は2026年2月までを予定していますが、その試験搭載の当該編成も気になりますね。

※試験搭載の対象はATO運転にも使用されていたE235系0番台都トウ18編成となったようです。モハE234-52に搭載されているようですが…。

2025年9月25日

【一部区間除く】東日本旅客鉄道京浜東北線・根岸線および中央・総武線で車掌が乗務しないワンマン運転を導入へ

2025年9月24日、東日本旅客鉄道が2027年春(同年ダイヤ改正当日と思われる)から京浜東北線横浜(JK-13)~蒲田(JK-17)間、南浦和(JK-42)~大宮(JK-47)間と根岸線(大船(JK-01)~横浜間)全線、中央・総武線の全線で車掌が乗務しないワンマン運転を導入すると発表しました。
▲京浜東北線・根岸線のワンマン運転区間は大船~蒲田間・南浦和~大宮間で、車掌が乗務する区間は蒲田~南浦和間に縮小される。蒲田などでご当地発車メロディが聞けるのは1番線ではあと少しになるが、3番線・4番線ではまだまだ聞ける可能性が…。それ以外の駅の大半は“JRE-IKST”シリーズに変更済みとなっている。
▲中央・総武線のワンマン運転区間は全区間となり、三鷹(JB-01)や水道橋(JB-17)などご当地メロディが聞けるのもあと少しになりそう。大半の駅では千葉(JB-39)を除き“JRE-IKST”シリーズに変更済みだ。車外スピーカーを設置していない同系列0番台はどうするのか。

首都圏では乗務員の減少に伴いワンマン運転を導入する路線が増えており、2025年3月時点のダイヤ改正時点では常磐線土浦~原ノ町間(付属編成の単独のみ)、常磐緩行線(各駅停車)、水戸線、南武線(支線含む)、鶴見線、内房線木更津以南、外房線上総一ノ宮以南、鹿島線で導入されており、来春のダイヤ改正から横浜線でもワンマン運転導入が予定されています(ホームドアは相原(JH-29)・八王子みなみ野(JH-30)・片倉(JH-31)と一部副本線のホームで未導入)。京浜東北線・根岸線では大船~蒲田間と南浦和~大宮間のみで、それ以外の区間では車掌が乗務するものと思われます。一方の中央・総武線では全線でワンマン運転が導入されます。

京浜東北線・根岸線ではE233系1000番台と横浜線・根岸線直通列車として同系列6000番台が乗り入れていますが、車外スピーカーが設置されているので問題はなさそうです。一方では中央・総武線ではE231系0番台の全車4扉車編成とE231系500番台が乗り入れていますが、このなかにE231系0番台だけは車外スピーカーが設置されておらず、6M4Tで残存している編成の今後の動向が注目されます。

【あと3編成に】東京地下鉄8000系8118Fが東武鉄道経理部資材管理センター北館林車両解体場へ自走回送される

2025年9月24日、東京地下鉄8000系8118Fが所属先の鷺沼検車区から東急電鉄田園都市線・半蔵門線・東武鉄道伊勢崎線・佐野線経由で、東武鉄道経理部資材管理センター北館林車両解体場へ自走回送されました。18000系18115Fの導入に伴う廃車除籍処分と思われます。
▲8000系8118Fが自走回送で東武鉄道経理部資材管理センター北館林車両解体場へ旅立つ。これで8000系は保存候補のトップナンバーを含む残り3編成(30両)に。2010年度にB修繕工事を受けたが、この編成からは車内案内表示器がLED式からLCD式に初めて更新されていた。
▲18000系1次車から一部仕様を変更した2次車は3編成が登場済み(写真は18112F)で、なぜか18113Fの分が飛ばされている。

今回の動きは18000系2次車の18115Fの導入に伴う廃車と思われます(ただし18113Fは現時点で未出場)。8000系の在籍はこれで3編成40両(8101F8109F8116F)となります。今回廃車となった8000系8118Fは登場当初は中間付随車なしの8両固定編成でしたが、中間付随車2両を増結して10両固定編成への増強が実施され、2010年度にはB修繕工事を受けたのですが、この編成からは施行内容が変更されており、袖仕切り板の大型化およびスタンションポールの設置、車内案内表示器に初めて17インチワイドのLCD式と新たに3打式ドアチャイムを採用したほか、ドアランプを初めて設置しました。そのため同系列では初めて3打式ドアチャイムと車内LCD式旅客案内表示器を採用したことで、これ以降のB修繕工事施工編成はこのような工事内容となっていきました。ドアエンジンは8104Fのように初期時代のドアエンジンではありませんでした。今回の8118Fの廃車で残る編成は8101F8109F8116Fだけとなりました。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2025年9月24日現在
《現役》  3編成(  30両)
8101F8109F8116F
《廃車》16編成(160両)
8102F8103F8104F8105F8106F8107F8108F8110F8111F8112F8113F8114F8115F8117F8118F8119F

【鷺沼検車区18000系の在籍状況】2025年8月27日現在
14編成(140両)
18101F18102F18103F18104F18105F18106F18107F18108F18109F18110F18111F18112F18114F18115F

2025年9月22日

【なぜ撤去?】東日本旅客鉄道E131系1000番台都ナハT8編成から線路設備モニタリング装置が撤去される

2024年9月21日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター中原支所に所属する鶴見線向けのE131系1000番台都ナハT8編成(クモハE131-1081以下3両)からモハE131-1081に搭載されていた線路モニタリング装置本体が撤去されたことが確認されました。
▲鶴見線のE131系1000番台で線路モニタリング装置を搭載していた都ナハT8編成だが、鎌倉車両センター中原支所構内で撤去されたのか、線路モニタリング装置の設置台座部分だけが残されている。もともとは205系1100番台都ナハT14編成のものから移設されていた。

E131系1000番台ではラストナンバーの都ナハT8編成のみ、線路モニタリング装置を搭載しており、扇町(JI-10)・海芝浦(JI-52)方先頭車はクモハE131-1008ですが、中間車はモハE131-1081となり、鶴見(JI-01)寄り先頭車はクハE130-1081となりました。もともと205系1100番台都ナハT14編成に搭載されていたものを流用していました。E131系では0番台・500番台・600番台については10編成以上を投入したため最後の2編成、1000番台については10編成未満にとどまる関係で最後の1編成に線路モニタリング装置を搭載するのが基本となっており、1000番台は都ナハT8編成のみ線路モニタリング装置搭載編成となっており、線路設備モニタリング装置搭載編成は搭載機器の配置が異なるため、一部車両の座席の定員を減らしてでも機器を配置するスタイルとなっており、窓の形状が従来と異なる箇所があるのが特徴です。鶴見線で線路設備モニタリング装置が完全に撤去されたのは異例で、E131系投入後では初めてのこととなりました。

2025年9月21日

【初代の姿復刻?】京浜急行電鉄で600形606編成・2100形2133編成のブルースカイトレイン(2編成)の撮影会を開催へ

2025年9月19日、京浜急行電鉄では2005年から通常の塗装を青色に変更し“KEIKYU BLUE SKY TRAIN”として運転されている600形606編成と2100形2133編成(同編成のみ2代目)をファインテック久里浜事業所の11番・12番構内留置線に並べて展示して撮影会を行うことが発表されました。なお車体更新前および初代の2157編成に近い姿が再現される見込みです。
▲600形606編成と2100形2133編成は“KEIKYU BLUE SKY TRAIN”として運転されているが、2100形は初代が2157編成で運転されていた。2015年に制御装置の更新と車体更新工事を施工された際に2133編成に交代となった。公式ホームページに運転予定が掲載されている。

撮影会開催時には先頭車のデハ606-1とデハ2133の先頭部には車体更新工事を施行する前の姿として、600形606編成は形式番号の『600』を一時撤去して前面部に“KEIKYU BLUE SKY TRAIN”ロゴを復刻し、2100形2133編成は車体更新工事施行前の姿にするため、前面部の『けいきゅん』を撤去して“KEIKYU BLUE SKY TRAIN”ロゴを復刻し、初代の2157編成の状態に近づけることとなっていますが、種別行先案内表示器は当時の幕式でなくフルカラーLED式のままとなります。なお構内留置線1本を挟んで他形式車両3編成が留置されるものと思われます。なお撮影会終了後は“KEIKYU BLUE SKY TRAIN”20周年のマークを貼付したままに営業運転に投入されるものと思われます。

2025年9月20日

【推察通りあの編成が】『小田急ロマンスカー・EXE未更新車 撮影会 in 開成車庫ツアー』開催される

2025年9月20日、小田急電鉄の子会社の小田急トラベルの主催でロマンスカー“EXE”30000形30057F+30257Fを使用し、開成(OH42)構内留置線で『小田急ロマンスカー・EXE未更新車 撮影会 in 開成車庫ツアー』が行われ、それに伴う特別団体専用列車が運転されました。
▲前面部愛称表示器を残したロマンスカー“EXE”30000形30057F+30257Fが本来では通勤形電車が入出庫に使用する開成(OH42)構内留置線での撮影会に使用されたが、これは同編成が土曜休日N46N66運用の一旦入庫の合間を活用したためである。

このツアーでは前面部愛称表示器を残す“EXE”30000形30057F+30257Fを使用し、土曜休日N46N66運用に充当させ、0007レ0114レのあいだに足柄(OH46)構内留置線に一旦入庫する時間帯を活用して行われました。往路の足柄では3番ホームで定期列車の待避などが行われたものと思われます。30055F+30255Fの行先案内表示器が更新されたことで、前面部を残すのは30057F+30257Fだけとなっていますから、早めの記録をしましょう。

【まさかの未更新車に】相模鉄道10000系10707F(8両固定編成)が『ゆめが丘ソラトス号』に

2025年9月19日の平日15運用より、相模鉄道10000系10707F(8両固定編成)にいずみ野線ゆめが丘(SO-36)が最寄りの『ゆめが丘ソラトス』が2024年7月に開業して以降、2025年7月11日に同駅の累計乗降人員が300万人を突破したことから、それを記念して『ゆめが丘ソラトス号』のラッピングを施工されて運転を開始しました。
▲10000系の数少ない制御装置未更新車の10707F(8両固定編成)が『ゆめが丘ソラトス号』となった。8両固定編成の起用とあってラッピングは控えめだが、ゆめが丘の累計乗降人員の300万人突破を記念した列車ということで、運用範囲と運用番号は必然的に絞られてくる。

ゆめが丘が最寄りの『ゆめが丘ソラトス』という商業施設は2024年7月にオープンし、約1年でゆめが丘の累計乗降人員が300万人突破を目指していく『YUMEGAOKA Climb Challenge!』を行っていたようで、その達成記念として運転を開始したもので、12月まで運転される予定となっています。10000系は3代目塗装へのリニューアルが進んでおり、現在の未更新車はこの編成と10708Fだけとなっています。未更新車の記録も兼ねて狙ってみてはいかがだろうか。

【10000系在籍状況】2025年9月20日現在 全体…10両3編成 8両5編成
制御装置未更新
《  8両》10707F 《10両》10708F
制御装置更新済・塗装変更完了済
《  8両》10703F10704F10705F10706F 《10両》10701F10702F

2025年9月17日

【有料座席指定列車充当可能に?】京浜急行電鉄1000形1421編成(4両固定編成)が転換クロスシート車両に変更される

2025年9月17日、京浜急行電鉄のファインテック久里浜事業所を検査出場した1000形4両固定編成の1421編成ですが、同編成の座席がロングシートと(車端部のみ)ボックスシートから、転換クロスシートに変更されています。アルミ車体の1000形で転換クロスシート車両に変更されるのは異例で、『モーニング・ウィング3号』に充当可能になるものと思われます。
▲ファインテック久里浜事業所を検査出場した際に座席がリクライニング機能を備える転換クロスシートに変更された1000形3次車の1421編成。一部の4両固定編成ではファインテック久里浜事業所で順次この転換クロスシート車両へと変わるのだろうか。こうなると三浦海岸(KK-71)始発の『モーニング・ウィング3号』に同編成が充当可能となりそうだ。
▲転換クロスシートを備える1000形20次車・21次車は中間車に車椅子対応トイレと男性用の小便器トイレが設置されている。そのためトイレなしで転換クロスシート車両は1000形では初めてとなる。こうなると1421編成は今後同形式20次車・21次車の転換クロスシート車両と共通運用になりそう。

1000形の転換クロスシート車両は20次車・21次車、すなわち“Le Ciel(ルシエル)”にあたる4両固定編成の5本ですが、座席を倒すリクライニングの機能はありません(リクライニング機能の転換クロスシートは京王電鉄5000系で初めての採用となった)。は今回検査出場した3次車の1421編成では同社では初めてとなるリクライニング機能を備えた転換クロスシートに変更され、車端部ではロングシート状態ですが、転換クロスシートと同じタイプの座席へと変更されています。こうなると同形式3次車の1421編成が平日の三浦海岸始発で設定されている『モーニング・ウィング3号』に三浦海岸→金沢文庫(KK-49)間では単独で、金沢文庫→品川(KK-01)間では2100形8両と連結して(品川寄りが2100形、三崎口寄りが1000形になる)運用が可能になるものと思われます。今後一部の4両固定編成でロングシートとボックスシートから転換クロスシートへの変更が実施されることになるのでしょうか。なお今後『モーニング・ウィング3号』の充当編成が“Le Ciel(ルシエル)”であればリクライニングなしのトイレ付きですが、仮に1421編成であればトイレなしですが、リクライニング機能付きということになりそうです。

2025年9月16日

【塗装変更は所属先で】東急電鉄3000系8両固定編成のエクステリアリニューアル車は10月2日より営業運転開始へ

2025年9月15日、東急電鉄元住吉検車区所属でエクステリアデザインが変更された3000系3112F(8両固定編成)ですが、10月2日から営業運転を開始することが発表されました。

▲東急電鉄3000系でエクステリアデザインが変更された3112Fは2025年10月2日からの運用復帰となりそうだ。座席モケットは中間増備車に合わせられているものと思われる。
▲3000系3105Fは長津田車両工場を出場したが、エクステリアデザインへの変更はなく現行のまま。塗装変更は元住吉検車区でも可能だが、多くの編成を塗装変更するには複数箇所で行う必要がありそう。

3000系は全13編成に施工される予定ですが、5000・5080系10編成は対象外となっています。3020系に準じた塗装に変更され、内装の座席モケットは5000系列ベースの中間増備車に合わせたものとなるので、赤い座席モケットは順次見納めとなるでしょう。エクステリアデザインの変更は3000系に限らず、田園都市線の5000系、東横線の5000・5050系8両固定編成(10両固定編成は対象外)にも施工されることが発表済みで、これらの系列の動向が注目されます。乗り入れ先路線でも運用されるため、相模鉄道でも見ることができそうです。

2025年9月14日

【営業運転の合間を活用】『小田急通勤車両図鑑 ー3ー 3000形撮影会』が3252Fを使用して開催される

2025年9月13日、小田急電鉄海老名検車区で『小田急通勤車両図鑑 ー3ー 3000形撮影会』が開催され、土曜休日A11運用(6802レ)に充当された3000形3252Fが海老名検車区入庫後に撮影会に使用されました。
▲主力車両となっている3000形の編成の歴史を詰め込んだオリジナルヘッドマークを掲げ、展示された3000形3252F。運用上の都合からこの編成の起用となったのだが、1次車は4編成しかいないため、8000形+3000形を組成している場合も含めて見かける機会は多くない。
▲オリジナルヘッドマークには10両固定編成への改造(中間増備車増結)で現存しない編成も描かれている。種別行先も実際に表示されていたものがいくつかあり、あつぎ鮎まつり大花火大会の開催日でしか見られないものもある。

3000形は2002年に就役し、今年で23年を迎えました。1次車では2000形に準じた仕様となっているためにワイドドアで戸袋窓があり(ただし妻面の窓は廃止)、戸袋窓の廃止は2次車以降となりました。1次車・2次車は中間車がすべて電動車ではありますが、実際には偶数号車の下り方だけは付随台車となっていて、実質は4M2Tのように見えて3M3T(0.5M車にあたる車両が2両ある)となっています。実際の中間付随車の登場は3次車以降で、中間増備車のみの9次車は6号車・7号車、10次車は3号車が中間付随車として製造されました(5M5Tとするため、6両固定編成には中間電動車と中間付随車が2両ずつ、8両固定編成には中間電動車と中間付随車が1両ずつ組み込まれた)。現在は10両12編成(120両)、8両8編成(64両)、6両27編成(142両)の合計346両が在籍する主力車両で、9次車以降の中間増備車だけでも34両あります。2600形や9000形、初代5000形をも置き換えたので、江ノ島線と多摩線はほとんどこの形式を見ることが多いかと思います。小田原線は8000形、1000形、2000形もあるので、8両固定編成の各駅停車のみだと半々の割合、10両固定編成に限れば3000形よりも2代目5000形や8000形の方が多い印象ではあります。2022年に就役20年、再来年には25年を迎えるわけですが、事故などによる廃車は一切なく、この先も主力車両であり続けることでしょう。

撮影会に使用された土曜休日A11運用の3000形3252Fは入庫後すぐに準備が行われたものと思われます。イベント終了後はそのまま留置となり、14日は順当に土曜休日A12運用に充当されました。

2025年9月13日

本日の小田急電鉄小田原線・江ノ島線撮影 ~2025.09.13 『小田急通勤車両図鑑 ー3ー 3000形撮影会』SP~

2025年9月13日は小田急電鉄を撮影しますが、今回は『小田急通勤車両図鑑 ー3ー 3000形撮影会』に参加してきましたので、その様子を報告します。なお私自身の予定の都合で第3回の参加となったことをご了承ください。

その前に江ノ島線湘南台(OE09)で少し撮影。
3000形3270F5169レ(土曜休日A32運用)。2025年度最初のリニューアル車両で旅客用扉の交換が行われた3000形3270Fを目撃。リニューアル後初めて撮影しました。この次は6次車では初のリニューアル更新工事と思われる3274Fとなっています。来年度はどうなりますやら。

このあと海老名(OH32)へ移動し、受付を済ませて海老名検車区の門前で待機、小田急トラベル担当者の案内で入ります。
撮影会に使用された3000形は3252F。この日は6802レ(土曜休日A11運用)に充当されましたので、海老名検車区入庫後に準備が行われたようです。ちなみに1回目と2回目は雨が降ったそうですが、3回目は曇天からスタート。天気は持ってくれるでしょうか。
種別行先表示は『各駅停車成城学園前(OH14)』。かつては6両固定編成の単独運用(A運用)でも喜多見検車区を入出庫する運用があり、実際に夜間帯に存在していました。6両固定編成のみ単独運用の最東端は新百合ヶ丘(OH23)で、日中時間帯はほとんどが急行であるため、多摩線のシャトル運用に入っていた編成が喜多見検車区唐木田出張所や新百合ヶ丘7番構内留置線に一旦入庫となるものもあります(後者は土曜休日A21運用)。
3000形3252Fに掲出されたヘッドマーク。登場当時のデザインから現在のリニューアル後のデザインまで、3000形の歴史を感じ取れるデザインがお気に入り。ヘッドマークの両端は3000形リニューアル車と登場当初の太帯デザインの3251Fで、両者に挟まれている3000形は上部側から3251F3252F(撮影会使用編成)・3253F3254F3255F3276F・元3665F、下部側から3653F3658F3087F(元)・3092F3265F(リニューアル後)・3266F(リニューアル前)・3081F(元3665F)となっています。何気に元3665Fの下が現在の3081Fになっているのも面白いです。
3000形1次車ワイドドア車にあたる3252Fですが、登場当初は前面部デザインが太帯で排除器(スカート)の形状もやや異なっていて、ロイヤルブルーが車番部分まで及ぶものとなっていましたが、電気連結器を設けるスペースを塞ぐ形でスカートが改良され、前面部の帯は細い帯となりました。登場当初からはずいぶん姿が変わったものです。
編成の上り方に移動すると、種別行先表示はいったん『通勤急行新宿(OH01)』となりました(通常は同編成が通勤急行に入るときは8000形4両固定編成と連結して運用された場合のみ)。本来は平日朝方に多摩線から小田原線に直通する際の種別行先ですので、私には利用機会がありませんが、急行停車駅で快速急行が通過する向ヶ丘遊園(OH19)・成城学園前に停車する一方で快速急行が停車する登戸(OH18)を通過します。
すると種別行先案内表示は『各駅停車相武台前(OH30)』に変わりました。通常はあり得ない種別行先表示ですが、平日朝に1本(A22運用)、深夜帯(毎日)に1本(平日・土曜休日A17運用)、小田原(OH47)始発の各駅停車町田(OH27)行きの運用があるので、相武台前~町田間のどこかで運転がストップし行先変更となれば見られるかもしれません(下りは相模大野(OH28)・町田始発の各駅停車小田原行きが相武台前以西のどこかで運転がストップして行先変更となった場合に見られるかも)。
種別行先表示は『通勤急行新宿(OH01)』に戻り、今度はヘッドマーク付きに。その前は実はヘッドマークなしの状態での撮影となっていたんです。小田急電鉄でヘッドマークは基本的にステッカー式になることが多いので、こういった差し込み式のヘッドマークはこのイベントならではの光景となっています。

このあと種別行先表示は『団体専用』に切り替わりましたが、山側側面部の撮影に移行していたこともあって、編成全体を撮影できなかったため、割愛します。
この形式の1次車・2次車のVVVFインバータ装置は三菱電機製なのですが、3次車以降の編成やリニューアル車とは全く異なります。しかも1次車・2次車はすべての中間車4両が電動車の付番方法ですが、偶数号車(2号車・4号車)の小田原寄りは付随台車で実質は0.5M車と捉えることができるので、3次車以降の6両固定編成の3M3Tと同じ比率になっています。

台車は撮り損ねてしまいましたが、電動台車は『TS-1026』、付随台車は『TS-1027』が採用されており、1次車・2次車の偶数号車は小田原寄りが『TS-1027』、新宿寄りが『TS-1026』となっているわけです。
下り方に戻ってくると、種別行先表示が『急行箱根湯本(OH51)』に変わりました。かつて実際に存在した種別行先で、分割併合が当たり前だったときによく見られました。3000形自体が現在の小田急箱根鉄道小田原~箱根湯本間に入線しなくなってからでもこの表示が改めて懐かしく思えます。
最後の種別行先案内表示は『快速急行片瀬江ノ島(OE16)』となりました。かつては土曜休日に藤沢(OE13)発着を延長する形で片瀬江ノ島発着が設定されていた時がありました。藤沢での江ノ島線系統分離で藤沢を跨ぐ列車は早朝深夜の一部(江ノ島線シャトル送り込みと返却を兼ねたものを含む各駅停車数本・早朝の上り急行1本)とロマンスカーのみとなり、藤沢発着に戻ってしまったので、改めてもったいないですねぇ。

種別行先案内表示は『快速急行片瀬江ノ島』表示のまま撮影会が終了となり、海老名検車区を出る直前に非売品のグッズを頂きました。

続いては小田原線愛甲石田(OH35)にて。
ロマンスカー“MSE”60000形60051F+60253F0016レ(土曜休日N23N23運用)。この形式にはもころんヘッドマークが掲出されていますが、このうち60052F60251Fでは2周年仕様になりました。検査出場をした2本に掲出されたんですね。
8000形8266F1056レ(土曜休日A15運用)。8000形は単独が数本あり、このうちの1本がまさにこれです。相方の8066Fは何をしているのでしょうか。ただの予備だといいのですが。

今度は伊勢原(OH36)にて。
8000形8262F1058レ(土曜休日A13運用)。この編成も単独運用に入っているため、海老名検車区では単独で留置されている8000形8057Fが予備に。6両固定編成の予備(3000形の代走)にもなるこの形式、改めて6両単独でも10両となっても運用できる万能さは唯一無二かもしれません(3000形は3次車以降で電気連結器の撤去が進んでおり、運用が固定されてきているため)。撮影は以上です。本日このようなイベントを開催してくださいました関係者の皆様に御礼申し上げます。

2025年9月11日

【現役最古参!】小田急電鉄8000形8252F(6両固定編成)が大野総合車両所を検査出場、8051F(4両固定編成)とペア復帰

2025年9月10日、小田急電鉄8000形8252F(6両固定編成・2006年度リニューアル車両)が大野総合車両所で重要部検査を受けて出場、小田原線内で試運転を実施し、11日の6803レ(平日E30運用)から営業運転に復帰しました。
▲小田急電鉄の現役最古参のひとつである8000形8252Fが検査を通し出場した。運用復帰の際には8051Fとのペアに戻った。最古参車両ではあるが、2006年度にリニューアル更新工事を受けており、西武鉄道への譲渡が予想されている。

今回検査を受けた8000形8252F(6両固定編成・2006年度リニューアル車)は現役の通勤形電車のなかでも現役最古参であり、2007年度リニューアル車の8051F(4両固定編成)とペアを組み最古参同士の10両編成で運用されることがあります。検査入場に際しては大野総合車両所でペアが一時解消され、動向が注目されていました。無事に検査を通して運用復帰を果たしましたが、西武鉄道への譲渡とも絡むので活躍はそう長くないかもしれません。ただし今年度は小田急電鉄8000形の西武鉄道譲渡には言及がなかったのでありませんが、来年度以降に期待がかかります。

【東金線6両運用を代走】東日本旅客鉄道E233系5000番台都ケヨ551編成が209系2100番台6両固定編成の運用を代走

2025年9月11日(厳密には10日深夜)から、東日本旅客鉄道京葉線・外房線・内房線などで運用されているE233系5000番台都ケヨ551編成(クハE233-5501以下6両)が所定では209系2100番台の6両固定編成で運転される東金線直通運用(2往復)を代走しています。209系2100番台の車両の不具合に伴う不足を補うため、予備に余裕のあるE233系5000番台分割編成の6両側が選ばれたようです。
▲所定の209系2100番台6両固定編成で運転される東金線直通運用の2往復がE233系5000番台都ケヨ551編成(写真奥側の6両)で代走となっている。東金線内は(写真手前側の4両の)都ケヨF51編成が定期的に入線しているが、線内完結を含めても朝晩が中心で、一部外房線誉田での分割併合が絡んでいる。ただし今回の代走運用は外房線内でも単独運転となっている

代走運用となったのは千葉(JO-28,JB-39)と成東のあいだを外房線・東金線経由で結ぶ2往復の列車で、1625M列車(成0627←千0541)・1624M列車(成0631→千0719)・1633M列車(成0823←千0732)・1632M列車(成0828→千0916)の2往復4列車となっています。これ以外にも1235M列車(網2427←千2359)の代走も行っているようです。このE233系5000番台では本来4両固定編成側が担当する成東発着列車のほかに、路線は異なりますが千葉発着列車でも運転されるため(主に内房線内)、『東金線直通』のほか『各駅停車成東』・『各駅停車千葉』を表示することができますので、その表示は登場当初から代走運用を見越して用意されていたものと思われます。E233系5000番台分割編成の運用はかつて3運用ありましたが、平日朝のみの81運用が消滅して分割併合が絡む83運用・85運用のみとなっているため、予備が2編成あるために、分割編成の一部が10両固定編成の運用に入ることがあります。この予備を活用して都ケヨ551編成が急遽東金線直通運用の代走に抜擢された可能性があり、9月7日に京葉車両センターから幕張車両センターに自走回送されていました。この代走運用が終了するまでは都ケヨF51編成は単独留置になっているものと思われます。

2025年9月10日

【あのアイドルとコラボ】東京モノレール10000形10041Fがシングル発売の日向坂46にジャックされている!

2024年9月10日より、東日本旅客鉄道子会社の東京モノレールで10000形10041Fの開業当初復刻塗装編成を使用し、坂道グループのひとつで乃木坂46・櫻坂46とともに活躍する日向坂46とのコラボレーションで、同編成を日向坂46がジャックしたモノレール車両が運転されています。この薄い水色の塗装と日向坂46のカラーが合致しているため選ばれたのでしょう。
▲引退済みの1000形1019Fから引き継ぐ形で開業当初の車両(500形)の復刻塗装となっている10000形10041Fが約2週間の限定で日向坂46一色となっている。『おひさま』(ファンの愛称)は要チェック。日向坂46は15枚目シングルで2期生の小坂菜緒と金村美玖がWセンターを務める。

日向坂46にジャックされた10000形10041Fはモノレール開業60周年を記念して、引退済みの1000形1019Fを引き継ぐ形で復刻塗装車両となり、15枚目のシングルを発売する日向坂46とのコラボレーションが実現しました。先頭車にはメンバー自作のヘッドマークが掲出されています。絵の上手な金村美玖を中心に作成したのかもしれませんね。2期生の河田陽菜はグループ卒業を発表していますので記録のチャンスです。停車駅の少ない空港快速に限り、新曲をPRする放送がメンバーの音声で流れます。なおこの車両の運転ダイヤが公表されており、モノレール浜松町(MO-01)発と羽田空港第2ターミナル(MO-11)発の時刻から運用が判明します。基本的に普通列車・空港快速をメインに、普通列車は大半が昭和島で空港快速を待避するほか、早朝深夜には区間快速にも使用されます。日中時間帯に運用がない場合は昭和島車両基地に入庫するものと思っておいてください。シングル発売日は平日27運用への充当が予定されています。なお昭和島車両基地出庫はモノレール浜松町まで回送か流通センター(MO-04)始発の普通、入庫は羽田空港第2ターミナルからの折り返し回送が多く、昭和島(MO-05)行きは平日2本、土曜休日1本のみとなっています。

【10000形10041Fの運転ダイヤ】公表ダイヤのみ、ダイヤ乱れ時を除く
10日…平日17運用 11日…平日15運用 12日…平日19運用 13日…土曜休日11運用
14日…終日運用なし 15日…土曜休日19運用 16日…平日11運用 17日…平日27運用
18日…平日15運用 19日…平日21運用 20日…土曜休日05運用 21日…土曜休日19運用
22日…平日11運用 23日…土曜休日15運用 24日…平日19運用 25日…平日19運用
26日…平日17運用 27日…土曜休日19運用 28日…土曜休日15運用

2025年9月9日

【行先は九州に決定】東日本旅客鉄道E501系元都カツK752編成・元都カツK753編成の合計8両が甲種輸送される

2024年9月9日、東日本旅客鉄道勝田車両センターから郡山総合車両センターに自走回送され入場していたE501系元付属編成(5両固定編成)の都カツK752編成都カツK753編成のうち、中間付随車を抜き取った4両2編成分、8両が甲種輸送されています。
▲E501系元付属編成の中間付随車を抜き取った4両2編成分が前面部・側面部のラインカラーやJRロゴマークを撤去した状態で九州旅客鉄道へ譲渡された。元付属編成は最終的に1編成が廃車解体処分、1編成が団体専用車両に改造、2編成が譲渡となった。余剰の中間付随車は廃車解体処分と思われる。

E501系は2024年3月ダイヤ改正で元付属編成の定期運用が消滅し余剰となったたことで動向が注目され、元付属編成のうち都カツK751編成は全車両廃車解体処分に、都カツK754編成は『E501 SAKIGAKE(さきがけ)』の団体専用列車専任の車両となり、それ以外の2編成の今後が気になっていました。甲種輸送された2編成のうち都カツK752編成は種別行先案内表示器が3色LED式、都カツK753編成は幕式のままで、譲渡の際にも種別行先案内表示器は改造前のまま存置されていますので、九州旅客鉄道小倉総合車両センターに転用改造入場した際にはフルカラーLED式に交換されるのか、気になるところです。制御装置はドイツ・シーメンス製から機器更新された後の東芝製IGBT素子のまま、車内LED式案内表示器は全ドア上配置の1段タイプですが、そのまま活用されるのでしょうか、制御装置だけ更新されるのでしょうか。ただし台車類は新品のものでしょうか、灰色のものとなっており、何らかの改造を実施した可能性があります。車内には防犯カメラが旅客用扉付近の照明に設置されているほか、1号車(元11号車)のクハE500形0番台には車椅子対応トイレが設置されていますので、こちらも活用されることでしょう。過去に常磐線で活躍していた電車が九州旅客鉄道に譲渡されるのは415系以来となります。ただし九州旅客鉄道は交流区間の電化路線が多いため、E501系は415系と同様の交直流電車ですから重宝されるでしょうが、交流電化区間が中心での運用となれば、直流機能が停止される可能性もありそうです。

東京臨海高速鉄道で活躍していた70-000形(こちらは直流電車)も先頭車2両が九州旅客鉄道に譲渡された可能性が高いため、E501系とともにどのような動きを見せてくれるのでしょうか。

2025年9月8日

【譲渡実現なるか】東急電鉄9000系唯一の大井町線生え抜き編成の9007Fが長津田車両工場へ自走回送される

2025年9月8日、東急電鉄9000系で唯一長津田検車区に新製配置され大井町線一筋で活躍してきた9000系9007Fが長津田検車区から長津田車両工場へ自走回送されました。同編成はすでに運用を離脱しているためドアステッカー類はなくなっており、動向が注目されます。
▲9000系のほとんどは元住吉検車区に新製配置されたものの、唯一長津田検車区に新製配置されて大井町線一筋で歩んできたのがこの9007Fである。西武鉄道譲渡が実現するか、ついに長津田車両工場へと自走回送された。
▲9000系9007Fは種別行先案内表示器や列車番号表示器を更新する前はスカートすら未設置であった。なおこの編成は東急電鉄グループ100周年の記念ラッピング電車にも起用されていた。
▲6020系6151Fは車体側面部に落書きのような模様が追加されている。大井町線の各駅にはホームドアが設置されているため、ホームドアと何らかの関係があるのだろうか。

9000系は8両固定編成が14編成、5両固定編成が1編成が登場、前者は元住吉検車区へ、後者は長津田検車区にそれぞれ配置されました。このうち9007Fは新製当初から長津田検車区に配属となり、唯一東横線や横浜高速鉄道みなとみらい線を走ったことがない9000系でもありました。東横線からの撤退に先駆けて大井町線への本格転入(と各中間車3両ずつ余剰廃車)により、大井町線の9000系は数を増やし、生え抜き編成と合わせ全15編成(合計75両)が長津田検車区に集約されていました。2014年度に種別行先案内表示器と列車番号表示器の更新の際にスカートが設置され、元東横線編成と同じ形態となり、ここまで活躍してきました。6020系5両固定編成の登場で活躍の場を失って運用を早々と離脱し、長津田検車区に留置されていたようです。今後西武鉄道譲渡に向けた転用改造工事が行われるのでしょうか。

ちなみに6020系6151Fではなぜか編成車体下部に模様のようなものが描かれており、密かに注目されているようです。落書きではないと思いますが(電車への落書き行為は器物損壊罪に問われる可能性があるので絶対にしてはいけません!)、何か理由があって模様をつけているのかもしれません。

2025年9月7日

【すべて同一形式は珍しい】小田急電鉄8000形4両固定編成・6両固定編成の3編成が特別団体専用列車に充当されていた

2025年9月3日から6日にかけて、小田急電鉄8000形を使用した修学旅行向けの特別団体専用列車が運転され、3日は8000形8252Fの大野総合車両所入場に伴い単独となっている8051F、4日と6日は8000形8053Fと一時的に解放されていた8253F、5日は8000形8065Fと一時的に解放されていた8265Fがそれぞれ充当されました。
▲すべて修学旅行向けの特別団体専用列車に充当された8000形8051F8253F8265F。このうち5日の8265Fは大雨の予報が出ている中で運転された。

修学旅行向けの特別団体専用列車とはいえど、同一形式でしかも西武鉄道へ譲渡予定がある8000形が4日連続で充当されるのは珍しいものとなります。かつては1000形6両固定編成(現在は消滅済み)も充当されたことがあった列車ですが、今回は8000形6両固定編成のみならず4両固定編成が単独で充当されたことも特筆されます。現在のダイヤでは8000形4両固定編成が単独で営業列車で客扱いすることはありません。修学旅行の時期はこうした特別団体専用列車が何度かあるかもしれません。

2025年9月5日

【台風来ているのに】小田急電鉄8000形8265Fとロマンスカー“EXE”30000形30057Fが特別団体専用列車に

2025年9月5日、小田急電鉄8000形8265Fとロマンスカー“EXE”30000形30057Fを使用した特別団体専用列車がそれぞれ運転されました。8000形8265Fは大野総合車両所出庫で小田原線の下り方面へ、ロマンスカー“EXE”30000形30057Fは海老名検車区出庫で江ノ島線の下り方面へ運転されたようです。
▲平日朝のラッシュ時間帯にも関わらず小田原線下り方面の特別団体専用列車に充当された8000形8265F。もともとは8065Fと組んでいる編成だが、この運転のためだけに解放されたのだろうか。
▲雨脚が強くなる中でも、幼稚園の遠足のためにロマンスカー“EXE”30000形30057Fの特別団体専用列車が運転された。なお相方の30257Fは平日N32運用を代走しており、この関係で予備車両となっていた。

朝方に8000形、日中時間帯にロマンスカー“EXE”30000形の特別団体専用列車が同日中に運転されるのは珍しいことです。8000形8265F8065Fと解放されていたことから、6両固定編成の予備となっていた可能性が高く、なぜか特別団体専用列車が運転されたようです。一方のロマンスカー“EXE”30000形では平日N32運用の代走に30257Fが使用され、30057Fが予備となっていたことから、その編成が使用されたようです。ちなみに雨のため撮影はしませんでしたが、私は移動中に8000形の団体専用列車を目撃し、びっくりしました。目撃した際には1207レ(平日E25運用)の後続での運転となっていたので、相武台前(OH30)でその列車を待避したものと思われます。8000形の特別団体専用列車は修学旅行のためとかでしょうか?

【内容は充実してる】東海旅客鉄道、『JR東海 浜松工場へGO!』のツアーを発売中

2025年9月4日、東海旅客鉄道と連結子会社の東海ツアーズが2025年10月25日に首都圏発で、26日に関西圏・名古屋発で『JR東海 浜松工場へGO!』に伴うツアーが発売されています。これまで展示されてきた『ドクターイエロー』の車両展示が無くなりましたが、それ以外の内容が充実しているようです。また2025年は団体専用列車の発着時刻が大きく異なります。
▲浜松工場直通の団体専用列車に充当されるものと思われるN700S系0番台(写真は2024年に運転された際に充当された幹トウJ35編成)。2025年もこのN700S系0番台の充当となることは間違いなさそうだが、状況次第でそれ以外のN700系1000番台(N700A)や2000番台(N700a)となる可能性も否定できない。

昨年までは東京発は7時台で朝が早く、首都圏発は午前、関西圏発は午後の見学となることが多かったのですが、2025年は久しぶりに2日間開催で、首都圏発は25日で10時台、関西圏発は26日で9時前発となり、前者は東京・品川・新横浜・三島・静岡・浜松で参加者の客扱いを実施するため、三島・静岡・浜松では通過列車の待避があるほか、昨年よりも3時間以上後のダイヤとなっていますので、早起きの必要がなくなります。ただし静岡地区から373系を使用する団体専用列車の運転はないものと思われます。ドクターイエローの展示は2025年は一切ありませんが、その代わりに見学ツアーや運転台見学などがありますので、詳細は東海ツアーズのページをご覧ください。すでに枠が埋まっていますので、通常プランしかありません。

申し込みをされる際はEX会員またはスマートEX会員になっていただき、予約をする必要があります。なお今年からは自分の好きな座席の指定ができるようになります。

2025年9月4日

【今年6月完全退役】東日本旅客鉄道E26系『カシオペア』客車11両が長野総合車両センターに配給輸送される

2025年9月2日夜間から3日早朝にかけて、東日本旅客鉄道の寝台特急『カシオペア』として2016年3月まで定期運転され、定期運転終了後は団体専用列車として活躍していた、尾久車両センター所属のE26系客車(12両)のうち上り方先頭車のスロネフE26-1を除いた11両が長野総合車両センターに配給輸送されました。廃車解体処分になるものと思われます。


▲1999年に寝台用客車で唯一アルファベットの“E”がつくE26系は寝台特急『カシオペア』で活躍、北海道旅客鉄道北海道新幹線関連で青函トンネルの新幹線対応への昇圧工事の関係で2016年3月に定期運転終了、北海道への乗り入れが無くなってから約9年、約26年間の活躍を終え、保存車両となるスロネフE26-1を残して長野総合車両センターへ旅立った。
▲寝台特急『カシオペア』は定期運用時は現在の日本貨物鉄道富山機関区に配属のEF510形500番台の牽引で行われていた(電化区間)。大半は『北斗星』塗装だが、509号機・510号機は『カシオペア』塗装となっていた。

E26系客車のうち、上野(JU-02)寄り先頭車にあたるスロネフE26-1は埼玉県さいたま市内の(仮称)『桜木PPJ』への移設展示が決定したことが発表されたため、同車両に限り移設展示に向けた動きが行われているものと思われます。それ以外の11両はカハフE26-1を最後尾とすることから、東大宮操車場までEF81形95号機と、長野総合車両センターまでの牽引を担当するEF64形1031号機でプッシュプルの形をとり、EF81形95号機を切り離した後、EF64形1031号機での牽引となりました。鉄道ファン同士のトラブルや大混乱を避けるためか、輸送は深夜に行われたものと思われます。約26年間の活躍でしたが、私は定期運用していた時期に1回だけ見られたのが思い出になっています。なお日本国内で活躍する定期寝台特急は西日本旅客鉄道後藤総合車両所出雲支所に所属する285系で運転される『サンライズ出雲・瀬戸』だけとなっています。