2020年5月17日

【新種別列車登場】東武鉄道が6月6日実施のダイヤ改正の概要を発表

2020年5月、東武鉄道が6月6日実施のダイヤ改正の概要を発表しました。写真なしでのご紹介となります旨をご了承ください。

【注意事項】
  1. 駅名表記は直通路線先を含め下記のものを使用しています。なお日比谷線内での駅番号はすべて後述の虎ノ門ヒルズ(H-06)の開業に伴う変更後のものとします。
  2. 現在は新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、『SL大樹』および一部特急列車の運転を取りやめています
浅…浅草(TS-01)、と…とうきょうスカイツリー(TS-02)、曳…曳舟(TS-04)、千…北千住(TS-09,H-22)、越…新越谷(TS-20)、せ…せんげん台(TS-24)、春…春日部(TS-27,TD-10)、動…東武動物公園(TS-30)、宮…大宮(TD-01)、運…運河(TD-19)、柏…柏(TD-24)、船…船橋(TD-35)、久…久喜(TI-02)、館…館林(TI-10)、太…太田(TI-18)、伊…伊勢崎(TI-25)、佐…佐野(TI-34)、葛…葛生(TI-39)、栗…南栗橋(TN-03)、栃…栃木(TN-11)、新…新栃木(TN-12)、下…下今市(TN-23)、日…東武日光(TN-25)、宇…東武宇都宮(TN-40)、ワ…東武ワールドスクエア(TN-55)、鬼…鬼怒川温泉(TN-56)、公…鬼怒川公園(TN-57)、藤…新藤原(TN-58)、田…会津田島、目…中目黒(H-01)、恵…恵比寿(H-02)、霞…霞ヶ関(H-07)、虎…虎ノ門ヒルズ

東武鉄道では『アーバンパークライナー』などの特急列車の利便性向上と『しもつけ』の運転取りやめ、土曜休日の『SL大樹』の1往復増発、東京地下鉄日比谷線直通列車では初の有料座席指定列車である『THライナー』の運転開始が特筆されます。

【特急列車】
特急列車では2020年3月14日にアーバンパークライン(野田線)の急行列車運転拡大に伴うダイヤ改正で『アーバンパークライナー』1本(春2357←柏2317)を設定、今回の改正ではそれに加え浅草発時刻を21時30分発から18時49分発に変更(柏2008・宮1954←浅1849)、大宮・柏の両駅発を2本ずつ増発し(前者は宮2007→柏2107と宮2200→柏2255、後者は宮2132←柏2038、宮2232←柏2138)、大宮・柏の両駅から3本の『アーバンパークライナー』が運転されます(大宮発の最終は運河行き、柏発の最終は前述の春日部行き)。特急料金が必要な区間は浅草発はせんげん台まで、大宮発は春日部まで、柏発は運河までであり、そこから先の区間は乗車券のみで乗車できます。

夜の浅草20時00分発の500系が充当の『リバティりょうもう43号・リバティけごん47号』の利用者増加に伴って19時台に『けごん45号』(日2142←浅1949)と『リバティりょうもう45号』(太2131←浅1959)の増発、東武宇都宮線直通の『しもつけ』の運転取りやめ(ただし下りは浅草18時19分発の新栃木行き『リバティけごん239号』の設定と東武宇都宮行き普通列車との接続で補完)、土曜休日の『SL大樹』の増発(3往復→4往復、なおSLとDLが複数揃った段階で4往復すべて『SL大樹』として運転)、『リバティ会津』については停車駅と列車交換駅の見直しによる所要時間短縮、新高徳(TN-53)への停車列車増加などが予定されています。また新たに曳舟に停車する列車が登場し、朝の上り12本(土曜休日は13本)、夜の下り21本が停車します。これは通勤時間帯の半蔵門線方面の直通列車と特急列車の乗り継ぎができるように利便性を図ったものです。

【一般列車】
一般列車では日比谷線直通列車にて新たに有料座席指定列車『THライナー』が朝に2本、夕夜に5本が運転され、転換クロスシートを備える70000・70090系が充当されます。停車駅はスカイツリーライン内では久喜、東武動物公園、春日部、せんげん台、新越谷(朝は乗車専用、夕夜は降車専用)、日比谷線内は上野(H-18)、秋葉原(H-16)、茅場町(H-13)、銀座(H-09)、霞ヶ関と、霞ヶ関→恵比寿間の各駅となります(ただし中目黒へは回送運転して折り返す)。朝の2本は恵比寿行きで、スカイツリーライン内停車駅が乗車専用、日比谷線内停車駅が銀座までは下車専用となり、霞ヶ関→恵比寿間がフリー乗降区間(各駅に停車する区間)となります。なお北千住は停車駅ではありませんが、乗務員交代のための運転停車があります(ただし扉は開閉されないため乗降不可)。『THライナー』の乗車には座席指定券が必要です。もしも指定券を購入せずに乗車すると200円を追加した料金が必要になりますので、指定券は事前に購入することを強くお勧めします。

<有料座席指定列車THライナーの運転ダイヤ> ※上下はスカイツリーライン内基準
[平日上り]
2号…久0612→恵0744 4号…久0813→恵0946
[土休上り]
2号…久0813→恵0943 4号…久0923→恵1053

[平日下り]
1号…久1919←霞1802 3号…久2019←霞1902 5号…久2119←霞2002 7号…久2219←霞2102 9号…久2319←霞2202
[土休下り]
1号…久1717←霞1602 3号…久1819←霞1702 5号…久1919←霞1802 7号…久2019←霞1902 9号…久2119←霞2002

沿線人口が増加している亀戸線では終電車の時刻を20分以上繰り下げ、最終列車は亀戸(TS-44)発が24時29分発(亀2429→曳2436)、曳舟発が24時18分発(亀2426←曳2418)となります。また南栗橋~新栃木間、栃木~東武宇都宮間でそれぞれ折り返し運転を行っている状況を見直し、両区間を直通運転することとします。これにより栃木および新栃木での乗り継ぎが解消され、利便性が向上します。前者の区間では20000・20400系によるワンマン運転とし、同系列には運転士が乗降状況を確認するモニタと側面部に安全確認カメラが設置されます。鬼怒川線東武ワールドスクエアに停車する列車は同園が開館時間中のみとなっていますが、それ以外の時間帯の全列車を停車させ(普通列車も含む)、近隣施設への利便性向上を図ります。

また進捗が進む竹ノ塚(TS-14)での連続立体交差事業ですが、折り返し線を使用停止としたため、浅草~竹ノ塚間の列車を北千住発着に変更するほか(北千住以北は基本的にほぼすべて日比谷線直通列車のみ)、館林以北では特急列車以外がワンマン運転となり、浅草~太田間の直通列車(区間急行・区間準急)が運転取りやめとなります。