2020年5月30日

【ついに発表】相模鉄道が2020年度鉄道・バス事業設備投資計画を発表

2020年5月27日、相模鉄道が新型コロナウィルスの影響による緊急事態宣言解除を受けて2020年度の鉄道・バス事業設備投資計画を発表しました。投資額は2020年度は約187億円(バス事業は約8億円)です。鉄道では【車両面】と【設備面】を中心に見ていきます。

【車両面】
▲昨年度は東日本旅客鉄道埼京線との相互直通運転の動きに向けて12000系(全6編成)が製造されたが、今年度はようやく20000系(写真は20101F)が増備される。2020年度は6編成(60両)が日立製作所笠戸事業所で製造され、2023年度(2024年3月)までに全16編成を導入する。
▲車両のリニューアルは2020年度はなんと10000系1編成に施工される。昨年度に制御装置を更新した10701F(10両編成)が有力と思われ、制御装置更新で2代目塗装のまま運用に入ることはなさそうか。昨年度は9000系9707Fと8000系8709Fが3代目塗装となったが、9000系9701Fのリニューアルについては言及がなかった
▲リニューアルについて言及がなかった9000系9701F。いつこの姿が見納めとなっていてもおかしくはないのだが、現在でも営業運転に入っている。この写真を撮った時、たまたまだが種別表示器のイラストが『そうにゃん』だった(この当時は急行から特急へと折り返すタイミング)。

車両面では2022年度の東急電鉄方面との直通運転に向けて20000系を増備、今年度は6編成(20102F・20103F・20104F・20105F・20106F・20107F)が登場します。20101Fと同じく日立製作所笠戸事業所で製造されるものとみられます。最終的には2023年度までに全16編成(20116Fまで)が導入される予定です。昨年度は20101Fが昨年11月に踏切事故に巻き込まれて大変でしたね…。今年度導入分の20102Fから一部仕様変更とかがありそうで楽しみです。また車両のリニューアル(3代目塗装への変更対象)は9000系9701Fではなく、10000系1編成となりました。昨年度に東日本旅客鉄道長野総合車両センターで制御装置を更新した10701Fの可能性が高いといえるでしょう。まだ自身で目撃はしていませんが、8000系8709Fでさえ3代目塗装は違和感がありますが、10000系となると印象がどうなるか…。9000系については空調システムの更新が予定されています。

【設備面】
設備面では昨年度に羽沢横浜国大(SO-51)が開業しホームドアが設置されましたが、今年度は特急停車駅の本線大和(SO-14)、二俣川(SO-10)、いずみ野線湘南台(SO-37)にホームドアが設置されます。それに伴ってホーム補強工事やTASCの準備工事も実施されます。さらには連続立体交差事業が進められている天王町(SO-04)・星川(SO-05)の各駅では駅舎改良工事が進められるほか、新たに車両留置線の整備を進めるようです。星川では初電に始発列車が存在するため、その充当車両を留置するために整備するものとみられます。また海老名(SO-18)では工事の進捗に伴ってホーム延伸と一部使用停止、列車停止位置の変更が実施されましたが、今年度は新駅舎鉄骨工事、仮改札口の設置と切り替え、旧駅舎の解体が予定されています。さらには南万騎が原(SO-31)の駅舎リニューアル、西谷(SO-08)と希望ヶ丘(SO-11)への待合室設置が予定されています。さらには西横浜(SO-03)と相模大塚(SO-15)では留置線につながる線路の分岐器交換と、いずみ野線の万騎が原トンネルの改修が引き続き進められます。個人的には海老名の工事進捗で改札口の切り替えが予想されるため、乗り換えの際の動線がどうなるのか注目したいところ。

またバス事業では路線バス向けに白色LED式のハイブリッドバス9台を含むノンステップバス17台、高速バス向けに2台を導入します。路線バスについては他のバス会社でも同様ですが2019年度以降導入分よりドライバー異常時対応システムを標準装備するようになりましたね。