2020年5月30日と31日(悪天候の場合は7月4日・5日)に、東日本旅客鉄道山手線・埼京線・湘南新宿ラインと相模鉄道直通列車が乗り入れる渋谷(JY-20,JA-10,JS-19)の3番線・4番線ホームの並列化工事に伴い山手線を除く路線の運転区間の変更が実施されます。このため両日中は山手線が通常運転である以外は大崎(JA-08,JS-17,R-08)~新宿(JA-11,JS-20)間で運転を見合わせます。
では工事期間中の山手線以外の路線ではどのような運転計画が予定されているのか細かく見ていきましょう。ちなみに山手線については運休区間の輸送を補填するため列車の増発が予定されていましたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響から通常の土曜休日ダイヤでの運転に変更となっています。
【埼京線】
▲埼京線で運用されるE233系7000番台と東京臨海高速鉄道70-000形。なお相模鉄道12000系は羽沢横浜国大(SO-51)・武蔵小杉(JO-15,JS-15)経由で新宿まで乗り入れている。
埼京線では土曜休日の朝にも新宿以北(最遠では川越線川越)からの相模鉄道直通列車が4本設定されていますが、それも含めて池袋(JA-12,JS-21)方面からの埼京線列車はすべて新宿発着となります。このため南行ではダイヤ改正で一度消滅した『快速 新宿』表示が見られますね。なお70-000形の運用に川越車両センター入庫運用があるため、同形式の1本は新宿発着での運用が予想されます。なお同路線が相互直通運転を行っているりんかい線については大崎発着に変更(りんかい線内のみの運転)となります。
【湘南新宿ライン】
▲湘南新宿ラインで運用されるE231系1000番台・E233系3000番台。大宮(JU-07,JS-26)方面からの列車はすべて新宿発着で運転、大船(JO-09,JS-09)方面からの列車は横須賀線直通系統のみが大崎発着(すなわち逗子(JO-06,JS-06)~大崎間)での運転。東海道線直通系統は運休となる代わりに東海道線の小田原(JT-16)~品川(JT-03)間で増発される。
湘南新宿ラインでは北側が新宿発着、南側は大崎発着に変更される形で分断され、後者は横須賀線直通系統のみの運転となります。東海道線直通系統の南側は運休となる代わりに東海道線の小田原~品川間が増発となるため、通常は早朝深夜の時間帯でしか見られない品川発着の列車(一部は『東海道線 品川』表示)が見られます。特別快速は小田原~品川間の臨時快速(停車駅はアクティーに準ずる)、快速は同区間の臨時普通列車としてそれぞれ運転されます。かつて日常的に見られた東京(JT-01,JU-01)発着にならなかったのが残念ですが…。なお品川発着の東海道線列車の自動放送(しかも駅ナンバリング入り)を聞くチャンスはこの工事期間中の2日間がオススメ。
【相模鉄道直通列車】
▲相模鉄道直通列車で運用される12000系とE233系7000番台。この系統で初めて大崎発着が設定される。朝方にはE233系7000番台による新宿以北に直通する列車もあるが、それも含めて大崎発着になる。自動放送にも対応していたら面白そうだ。
相模鉄道直通列車は新宿以北では新宿発着の埼京線列車に代替となる以外は大崎発着での折り返し運転に変更されます。このため工事期間中のみ相模鉄道本線内での『大崎』行きが見られます。実質埼京線直通列車ではないため、自動放送にも対応しているのか楽しみですね(羽沢横浜国大から先は肉声放送に切り替える可能性もありそうですが…)。
【そのほかの列車】▲E259系の『成田エクスプレス』は新型コロナウィルスの影響で朝晩の列車を除いて運休となっているが、工事期間中はそれに加えて新宿または新宿以遠発着の列車が運休となる。このため成田エクスプレスが一部全区間6両編成での運転となる。また215系による臨時快速『ホリデー快速ビューやまなし』は新型コロナウィルスの影響や同系列の送り込みの際に運休区間を経由するため、運休となる。
E259系による特急『成田エクスプレス』は新型コロナウィルスの影響で朝晩のみの運転に制限されていますが、工事期間中は新宿および新宿以遠の発着列車すべてが運休となります。『ホリデー快速ビューやまなし』についても運休となります。
5月30日・31日に利用を予定している皆様は運転状況にお気をつけください。