2019年9月5日の11時40分頃、京浜急行電鉄本線神奈川新町(KK-34)付近の踏切で、京成電鉄本線青砥(KS-10)始発の三崎口(KK-72)行き快特列車として運用中だった新1000形1137編成(デハ1137+デハ1138+サハ1139+デハ1140+デハ1141+サハ1142+デハ1143+デハ1144)がトラックと衝突し、デハ1137+デハ1138+サハ1139の3両が脱線、一部が大破しました。
▲踏切事故に巻き込まれ、大破した10次車の新1000形1137編成。特に先頭車のデハ1137はスカートや連結器が破壊されるほどである。またトラックの火災にも巻き込まれており、車体側面部が焼け焦げている。この状況では1137編成が代替新造となるか廃車除籍となるかが注目される。
今回被害に巻き込まれた1137編成は2010年6月に落成した10次車であり、京成電鉄成田空港線(成田スカイアクセス線)開業に伴って同じく10次車の1121編成・1129編成とともに登場した編成です。当初は車内LCD式旅客案内表示器が2画面配置されましたが、いつの間にか1画面(広告用の画面は消滅し路線図や広告などを差し込む額縁が設置された)に変更され、現在に至っています。落成から9年しか経っていない車両ですが、前面部など車体の損傷が激しいことや車体側面部が焼け焦げていることを考えると、代替新造で対応するか廃車除籍で対応するかが注目されるところです。かつて土砂崩れに巻き込まれた1500形1701編成(8両固定編成)が廃車となった経緯もあり、1137編成の今後の動きが注目されます。神奈川新町には付近に新町検車区があり、一部12両編成の列車が同駅で切り離しを行うなど、列車の出入庫も行われています。大破した1137編成の撤去方法が気になりますが、損傷のない車両だけは新町検車区に運ばれるでしょうか。当面は京急川崎(KK-20)~上大岡(KK-44)間は動かないとみたほうがいいでしょうね。