2016年8月15日に長野県の諏訪湖で『第68回諏訪湖祭湖上花火大会』が開催されたことに伴い、中央本線・篠ノ井線で臨時普通列車や団体専用列車などが多数運転されました。2016年は臨時普通列車の応援に駆けつけた新たな車両に注目が集まりました。
▲『諏訪湖祭湖上花火大会』で毎年長野地区に応援に駆けつけている豊田車両センター(八トタ)のE233系0番台青編成(6両編成・4両編成)だが、今回は0番台青編成の4両編成に代わって中原電車区(横ナハ)のE233系8000番台(6両編成)が初めて抜擢された。南武線向け8000番台が中央本線・篠ノ井線を自走走行したのは今回が初めてのことである。
中央本線・篠ノ井線の臨時普通列車に主力車両の211系0番台・1000番台・2000番台・3000番台(長ナノ)のほか、豊田車両センターからE233系0番台八トタ青670編成(クハE233-70以下の6両)と中原電車区からE233系8000番台横ナハN25編成(クハE233-8025以下の6両)が応援に駆けつけ、両路線を走行しました。0番台は『小淵沢』や『松本』などの行先を表示して運転され、8000番台は『臨時』のみを表示して運転されました。注目すべきは毎年応援に駆けつけていたE233系0番台の4両編成に代わって今回初めて6両編成のE233系8000番台が抜擢されたことです。その背景として花火大会の輸送力増強のほか、青梅線運用の削減で0番台青編成(元八トタ青658編成+元八トタ青458編成・元八トタ青659編成+元八トタ青459編成)が10両分割のH編成(八トタH58編成・八トタH59編成)に編入されたことで0番台4両編成の青編成が8編成に減ったためではないかとみられています。今年からE233系8000番台が応援に加わったことで来年以降の臨時列車の応援に0番台以外で8000番台が起用されることもあり得そうですね(8000番台は6両固定編成のため来年以降でもこのような臨時列車で重宝される可能性があるのではと私は思っております)。
ちなみにそれ以外の団体専用列車では185系200番台6両編成(宮オオB6編成・宮オオOM03編成)が使用されたほか、臨時快速列車・臨時特急列車などにE257系0番台・E351系(いずれも長モト)が充当されました。E257系0番台やE351系は後継車両のE353系(長モト)が登場しているだけに動向が注目されています。