2025年4月1日

【運用番号は判明済み】小田急電鉄ロマンスカー“GSE”70000形の2025年5月分の運用を公表(2025年3月ダイヤ改正)

2025年4月1日、小田急電鉄が2025年3月15日実施のダイヤ改正以降の同年5月の展望座席を備えるロマンスカー“GSE”70000形の運用予定表を公表しました。車両状況により土曜休日の固定1運用を除き“EXE”・“EXEα”30000形または“MSE”60000形で代走運転される場合があります。
▲展望席(1編成に32席)を備えるロマンスカー“GSE”70000形70051F70052F。先頭車の進行方向側の展望席は争奪戦となり、乗車予定日の1ヶ月前の購入をお勧めする

▲運用予定表に黒丸がない日程の列車は“EXE”・“EXEα”30000形または“MSE”60000形のいずれも6両固定編成が使用される。充当車種は当該日程の1ヶ月前から“e-Romancecar”空席照会で確認できる。

両先頭車に展望席(各先頭車16席ずつ)を備えるロマンスカーは2018年3月のダイヤ改正から就役した“GSE”70000形70051F70052Fで運用され、予定表の黒丸マーク(●)のついている列車に充当されます。公式ホームページの時刻表では『展▲』または『展G』(土曜休日のみ)と記載のある列車に充当されますが、ほとんどに三角マークがありますので、予定表に黒丸マークがない場合は他形式で代走になると考えておいてください。2編成2運用で予備はなく土曜休日の1運用は同形式の固定運用となっています。

2025年3月15日のダイヤ改正における運用番号が判明しましたのでその分を反映しました。同年4月15日からは3号車のデハ70200形に子育て応援車両が設定され、3号車の旅客用扉の脇に『もころん』のステッカーが掲出される予定です。子育て応援車両が適用される列車は平日の0006レ0727レ0736レ(平日N31運用)・0729レ(平日N32運用)、土曜休日の0006レ0321レ0318レ(土曜休日N31運用)・0002レ0315レ0010レ0025レ(土曜休日N32運用)となります。4月15日以降、これらの列車の3号車を指定する際に子育て応援車両の設定がある旨をお知らせしたうえで、乗車時は多くの親子連れの方々へのご配慮をお願いします。4月は1日、22日から25日、5月は16日・20日・29日に代走が予定されています。日程により代走となる場合は薄い灰色で表記します。代走運用の充当車種は当該日程の約1ヶ月前から“e-Romancecar”の空席照会で確認できます。

◆ロマンスカー“GSE”70000形の運用予定表◆
青色…平日 赤色…土曜休日 灰色…“EXE”・“EXEα”または“MSE”で運転

【2025年4月】下線部は固定運用
01日…平日N31運用 平日N32運用 16日…平日N31運用 平日N32運用
02日…平日N31運用 平日N32運用 17日…平日N31運用 平日N32運用
03日…平日N31運用 平日N32運用 18日…平日N31運用 平日N32運用
04日…平日N31運用 平日N32運用 19日…土休N31運用 土休N32運用
05日…土休N31運用 土休N32運用 20日…土休N31運用 土休N32運用
06日…土休N31運用 土休N32運用 21日…平日N31運用 平日N32運用
07日…平日N31運用 平日N32運用 22日…平日N31運用 平日N32運用
08日…平日N31運用 平日N32運用 23日…平日N31運用 平日N32運用
09日…平日N31運用 平日N32運用 24日…平日N31運用 平日N32運用
10日…平日N31運用 平日N32運用 25日…平日N31運用 平日N32運用
11日…平日N31運用 平日N32運用 26日…土休N31運用 土休N32運用
12日…土休N31運用 土休N32運用 27日…土休N31運用 土休N32運用
13日…土休N31運用 土休N32運用 28日…平日N31運用 平日N32運用
14日…平日N31運用 平日N32運用 29日…土休N31運用 土休N32運用
15日…平日N31運用 平日N32運用 30日…平日N31運用 平日N32運用

【2025年5月】
01日…平日N31運用 平日N32運用 17日…土休N31運用 土休N32運用
02日…平日N31運用 平日N32運用 18日…土休N31運用 土休N32運用
03日…土休N31運用 土休N32運用 19日…平日N31運用 平日N32運用
04日…土休N31運用 土休N32運用 20日…平日N31運用 平日N32運用
05日…土休N31運用 土休N32運用 21日…平日N31運用 平日N32運用
06日…土休N31運用 土休N32運用 22日…平日N31運用 平日N32運用
07日…平日N31運用 平日N32運用 23日…平日N31運用 平日N32運用
08日…平日N31運用 平日N32運用 24日…土休N31運用 土休N32運用
09日…平日N31運用 平日N32運用 25日…土休N31運用 土休N32運用
10日…土休N31運用 土休N32運用 26日…平日N31運用 平日N32運用
11日…土休N31運用 土休N32運用 27日…平日N31運用 平日N32運用
12日…平日N31運用 平日N32運用 28日…平日N31運用 平日N32運用
13日…平日N31運用 平日N32運用 29日…平日N31運用 平日N32運用
14日…平日N31運用 平日N32運用 30日…平日N31運用 平日N32運用
15日…平日N31運用 平日N32運用 31日…土休N31運用 土休N32運用
16日…平日N31運用 平日N32運用

【駅名表記について】
宿…新宿(OH01)、成…成城学園前(OH14)、大…相模大野(OH28)、海…海老名(OH32)、厚…本厚木(OH34)、伊…伊勢原(OH36)、秦…秦野(OH39)、足…足柄(OH46)、小…小田原(OH47)、湯…箱根湯本(OH51)、藤…藤(OE13)、江…片瀬江ノ島(OE16)

★平日N31運用(“GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE”)★
注意…“EXE”・“EXEα”または“MSE”で運転される場合あり
喜多見検車区出庫
大0000←成0000 9005レ
大野総合車両所入庫/出庫
大0612→宿0648 0992レ
小0815←宿0700 0791レ
小0826→宿0945 0790レ
湯1127←宿1000 0003レ
湯1135→宿1305 0006レ
湯1456←宿1320 0727レ
湯1513→宿1646 0736レ
湯1828←宿1700 0601レ
湯1836→宿2006 0120レ
藤2120←宿2020 0687レ
藤0000→成0000 9040レ
喜多見検車区入庫

★平日N32運用(“GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE”)★
注意…2025年4月1日・22日~25日・5月16日・20日・29日は“EXE”・“EXEα”または“MSE”で運転
喜多見検車区出庫
秦0000←成0000 9011レ
秦0630→宿0741 0906レ
成0000←宿0000 9027レ
喜多見検車区入庫/出庫
成0000→宿0000 9026レ
湯1737←宿1600 0729レ
湯1746→宿1926 0018レ
秦2042←宿1940 0611レ
秦0000→宿0000 9036レ
秦2301←宿2200 0621レ
秦0000→成0000 9058レ
喜多見検車区入庫

★土曜休日N31運用(“GSE固定運用)★
喜多見検車区出庫
小0000←成0000 9013レ
小0827→宿0945 0790レ
湯1121←宿1000 0709レ
湯1138→宿1305 0006レ
湯1448←宿1320 0321レ
湯1514→宿1644 0318レ
湯1836←宿1700 0601レ
湯1845→宿2010 0126レ
江2120←宿2020 0687レ
江0000→成0000 9060レ
喜多見検車区入庫

★土曜休日N32運用(“GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE”)★
注意…“EXE”・“EXEα”または“MSE”で運転される場合あり
喜多見検車区出庫
厚0000←成0000 9003レ
厚0702→宿0745 0904レ
湯0924←宿0800 0003レ
湯0933→宿1107 0002レ
湯1301←宿1120 0315レ
湯1315→宿1445 0010レ
湯1628←宿1500 0025レ
湯1636→宿1805 0022レ
江1926←宿1820 0683レ
江2003→宿2105 0504レ
藤2217←宿2120 0689レ
藤0000→成0000 9070レ
喜多見検車区入庫

☆参考資料☆ “GSE”が充当される可能性のある列車のみ抜粋
《平日上り》
大0612→宿0648 0992レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
秦0630→宿0741 0906レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
小0826→宿0945 0790レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1135→宿1305 0006レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1513→宿1646 0736レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1746→宿1926 0018レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1836→宿2006 0120レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)

《平日下り》
小0815←宿0700 0791レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1127←宿1000 0003レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1456←宿1320 0727レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
湯1737←宿1600 0729レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1828←宿1700 0601レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
秦2042←宿1940 0611レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
藤2120←宿2020 0687レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N31)
秦2301←宿2200 0621レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)

《土曜休日上り》
厚0702→宿0745 0904レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
小0827→宿0945 0790レ GSE固定運用(N31)
湯0933→宿1107 0002レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1138→宿1305 0006レ GSE固定運用(N31)
湯1315→宿1445 0010レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1514→宿1644 0318レ GSE固定運用(N31)
湯1636→宿1805 0022レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1845→宿2010 0126レ GSE固定運用(N31)
江2003→宿2105 0504レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)

《土曜休日下り》
湯0924←宿0800 0003レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1121←宿1000 0709レ GSE固定運用(N31)
湯1301←宿1120 0315レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1448←宿1320 0321レ GSE固定運用(N31)
湯1628←宿1500 0025レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
湯1836←宿1700 0601レ GSE固定運用(N31)
江1926←宿1820 0683レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)
江2120←宿2020 0687レ GSE固定運用(N31)
藤2217←宿2120 0689レ “GSE”/“EXE”・“EXEα”/“MSE(N32)

2025年3月30日

【この編成は初起用】相模鉄道11000系11002Fが『12代目そうにゃんトレイン』として運用を開始

2025年3月30日の3010レ2071レ(土曜休日67運用)より、相模鉄道の広報キャラクター『そうにゃん』をラッピングした11000系11002Fの『12代目そうにゃんトレイン』が運転を開始しました。同編成の『そうにゃんトレイン』起用は初めてのこととなります。
▲2014年5月の運転開始から11年、新たに『12代目そうにゃんトレイン』として運用を開始した11000系11002F。この編成では過去に何度かラッピング電車にも起用されていたが、意外にも『そうにゃんトレイン』では初めてで、同系列で『そうにゃんトレイン』への起用がないのは11005Fだけとなっている。
▲『11代目そうにゃんトレイン』を担当した11000系11004F。この編成では『そうにゃんトレイン』の2代目・4代目・6代目・8代目・11代目を務めた(11001Fは10代目、11003Fは初代・3代目・5代目・7代目・9代目)。今回は12代目に11002Fが加わる。

『12代目そうにゃんトレイン』は東日本旅客鉄道埼京線および東急電鉄目黒線・東横線との相互直通運転(新横浜線経由)で利便性が向上したことから、相模鉄道沿線の名所や商業施設に出かけているそうにゃんが描かれています。車内壁面に『よこはまズーラシア』に暮らす動物たちを見守るそうにゃん、内装ラッピングはゆめが丘(SO-36)に近接の『ゆめが丘ソラトス』の屋上にある『そうにゃんパーク』が描かれています。そうにゃんの形の金色の吊革や座席モケットは11代目から引き続き流用される予定で、約1年間を目途に運転されるものと思われます。『12代目そうにゃんトレイン』についてもホームページで運用が公表されています(充当列車はPDFの時刻表を参照ください)。

2025年3月29日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2025.03.29 もころんヘッドマークのロマンスカー“MSE”~

2025年3月29日は小田急電鉄小田原線を撮影。今回は海老名(OH32)にて。
小田急電鉄ロマンスカー“MSE”60000形60251F0493レ(土曜休日N72運用)。今回は降雨の影響を考慮して、このロマンスカーのもころんヘッドマーク車に限定してキャッチ。60051F60251Fで掲出を開始していますが、土曜休日N74運用に充当の60252Fでも掲出を確認しました。全編成への掲出が期待されています。新宿(OH01)寄りと箱根湯本(OH51)寄りでデザインが異なっており、貫通形先頭車にも掲出されています。

4月15日からロマンスカーでも3号車に子育て応援車両を設定するための準備と思われます。車内チャイムも順次変更されていますので、乗る機会があれば聞いてみたいと思います。

2025年3月28日

【代役はT40編成?】東日本旅客鉄道E233系0番台都トタT39編成、グリーン車が編成から外された理由とは?

2025年3月15日のダイヤ改正から東日本旅客鉄道中央線・青梅線でE233系0番台(都トタ)の一部を除くT編成・H編成に連結されたグリーン車2両の本格サービスが開始されましたが、サービス開始から約2週間経った3月28日に、同系列0番台都トタT39編成(クハE233-39以下12両)のうち、サロE233-34+サロE232-34が編成から外されたようです。

▲2025年3月15日にグリーン車サービスの本格運用が開始されてからわずか2週間、E233系0番台都トタT39編成に組み込まれていたサロE233-34+サロE232-34が編成から外された。今後の動きが気になるところだが、その代役はトイレ付きのあの編成の可能性が。
▲代役として期待されるであろうE233系0番台都トタT40編成。グリーン車組み込み対応準備が追加でなされていたことから、ダイヤ改正以降は一度も運用されていないが、長期離脱の際の予備として機能している可能性がある。

E233系0番台都トタT39編成は同系列0番台で2番目に車椅子対応洋式トイレを設置し、それから約6年で国府津車両センターに疎開留置されていたグリーン車2両(サロE233-34+サロE232-34)を連結した編成であり、それ以降は12両編成で運用されていました。グリーン車のサービスが開始されてわずか2週間でグリーン車が外された形となっていますが、0番台は登場が2006年ということで、就役から20年が迫っているため、おそらくですが制御装置の更新工事などを施工するのではという予想が出ているのです。同じくグリーン車を連結するE231系1000番台(都ヤマ・都コツ)では電動車が少ない(10両ではわずか4両だけ)という事情や検査を兼ねていることもあってか編成ごと入場させていますが、E233系0番台はもともと10両編成にグリーン車2両を組み込んだという事情もあって、12両固定編成のままでは検査や何らかの改造工事を実施する車両センターに入場できない可能性があることから(12両分割編成は不明だが、8両単独での入場自体は不可能ではない)、何らかの長期入場時や運用離脱の時にグリーン車を抜き取った10両編成で入場させる手段を取るものと思われます。そこでその際に役立つ編成がいます。それが10両編成で残ったものの車椅子対応洋式トイレが設置されているE233系0番台都トタT40編成なのです。

E233系0番台のグリーン車はT編成・H編成の57編成に組み込まれ、都トタT40編成都トタH49編成都トタT71編成がグリーン車組み込みの対象外となりましたが、都トタT40編成だけはトイレ設置とグリーン車組み込み準備編成として組成変更を実施していました。つまり長期運用離脱となるであろう編成の代役として、都トタT40編成にトイレ設置などの工事が追加で実施されていたものと思われます。こういう予備編成がいることで、仮に1編成が長期運用離脱となった場合などでも、都トタT40編成で補填できるからです。

あくまでもこの段階から考えられることとして予想ですが、運用離脱となるであろう都トタT39編成が戻ってくるまで、編成から抜かれたサロE233-34+サロE232-34を代役となる都トタT40編成に組み込み、当面の間その組成で運用させる手段が考えられます。サハE233-540にトイレが設置されていますし、グリーン車組み込み準備編成として組成変更がなされていることから、グリーン車を組み込めば即座に運用入りさせることができます。長期離脱が見込まれる編成の代役に都トタT40編成が大いに役立つかもしれません。

2025年3月27日

【今度は付属単独】東日本旅客鉄道E217系都クラY-140編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2025年3月26日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-140編成(クハE217-2040以下4両)が新潟車両センター所属のEF64形1032号機の牽引で所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分と思われます。
▲E217系都クラY-140編成がEF64形1032号機に導かれて帰らぬ旅へ。この編成ではダイヤ改正前まで長らく運用を続けていた。現在はすべての編成のドアステッカー類が無くなっている可能性が高いため、営業運転に入ることはもうないだろう。

配給輸送された都クラY-140編成は1998年度前半に製造された7次車の最後にあたり、約27年間の活躍でした。この系列は2025年3月のダイヤ改正を前にすべて運用離脱となり、ドアステッカーが撤去された状態で鎌倉車両センターに留置されていました。横須賀線・総武快速線の定期営業列車は湘南新宿ラインを除きすべてE235系1000番台で統一されたため、全編成のドアステッカー類が撤去されたものと思われます。

【“MSE”のもころん号?】小田急電鉄ロマンスカー“MSE”60000形にもころんのヘッドマーク

2025年3月26日より、小田急電鉄ロマンスカー“MSE”60000形の流線形先頭車の前面部に『もころん』のヘッドマークが掲出されています。現時点では4両固定編成・6両固定編成ともに1編成ずつの掲出を確認しています。
▲4月15日からロマンスカーの3号車に『子育て応援車両』が導入されるが、その準備としてロマンスカー“MSE”にもころんのヘッドマークが掲出された。ヘッドマークは現時点で写真右側の60251Fに掲出されている。

小田急電鉄ロマンスカーでは4月15日からロマンスカー全形式の3号車(今回の“MSE”はデハ60400形に該当する車両)に『子育て応援車両』が導入されるため、もころんのヘッドマーク掲出は子育て応援車両導入に向けた準備の一環とみられます。なお現時点では60051F60251Fの2編成のみの掲出となっていますが、全編成に掲出されるようになるでしょうか。初日は両者組まれた状態で平日N23N73運用に充当されました。ヘッドマークのデザインは60051F60251Fで異なっています。これ以前に一部編成では自動放送の前に流れる車内チャイムがもころんのテーマソングに変更されています。この形式は特急形車両として初めて東京地下鉄千代田線や東海旅客鉄道御殿場線の両方に直通しており、新宿(OH01)発着にも使用されます。ロマンスカー時刻表では“M”と表記されたすべての列車に充当されますが、6両固定編成は代走で『▲』が付いた列車にも充当される場合があります。列車番号が変更されている以外は運用自体にほぼ変更はなさそうですね。

【地下鉄直通仕様?】東武鉄道、2026年から新型車両『90000系』を森林公園検修区に投入へ

2025年3月26日、東武鉄道が2026年から森林公園検修区所属の9000系を置き換えるための新型車両『90000系』を7編成(70両)投入すると発表しました。
▲東上線で活躍する9000系。トップナンバーの9101Fが2023年に廃車除籍処分となり、9102F9108F9151F9152Fの9編成(90両)が在籍する。90000系の投入数は7編成と9000系より2編成分少ないが、同系列のGTO素子VVVFインバータ制御の9151F9152Fは余剰での廃車となってしまうのか。
▲2023年に廃車除籍処分となり、両先頭車だけ保存されている9000系9101F。東向島(TS-05)に近接の東武博物館に保存展示でもするのだろうか。

9000系は2023年に初の廃車除籍処分となった試作車両の9101Fを含めて10編成(100両)が森林公園検修区に配置され、東上線池袋(TJ-01)~小川町(TJ-33)間と東京地下鉄有楽町線・副都心線などに直通する運用で活躍しています(試作車のみ地下鉄に直通しない)。新製投入される90000系は7編成(70両)ということで、数的には9000系のチョッパ制御車両7編成を置き換える数と合致しますが、GTO素子VVVFインバータ制御の9151F9152Fが存在しており、少なくとも2編成分は余剰で廃車となる可能性があります。90000系のデザインは高瀬舟から着想を得て逆スラント形状を採用したものとなっており、前面部には地下鉄への直通を想定してか貫通扉が設けられるものと思われます。車内案内表示器は50000系列でのLCD設置車両および80000系と同様に17インチの2画面が連続したもの、車内防犯カメラの設置や全車両への車椅子・ベビーカー利用可能なフリースペースを設置します。車両間貫通扉はほぼ全面的にガラスとするほか、旅客用扉の窓の形状が変更され、床面付近にまで至るのが特徴です。制御装置にはフルSiC素子が採用される見込みとなっています。ドアエンジンは80000系と同様のラック式となるのでしょうか。かなり斬新な新型車両ですが、貫通扉ありのデザインとなっていることを考慮すると、ワンマン運転仕様で地下鉄に乗り入れることができれば、有楽町線や副都心線、あわよくば東急電鉄東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線で見ることができるかもしれません。

2025年3月26日

【ワンマン非対応編成】東日本旅客鉄道E233系8500番台都ナハN36編成の今後は…

2025年3月15日から、東日本旅客鉄道南武線で車掌が乗務しないワンマン運転が開始され、各駅発車時にはE233系8000番台(都ナハ)の車外スピーカーから流れる2種類の発車メロディと自動放送が使用されています。これ以前に実は運用を離脱しているレア編成がいます。
▲E233系0番台を南武線仕様に転用改造した8500番台都ナハN36編成。2017年に転属していることから、南武線では中央本線での花火大会臨時輸送時を含めて約8年間活躍している。3月上旬に運用を離れており、種車の0番台と同様にワンマン運転未対応編成であった。

南武線では2014年に就役したE233系8000番台で運転されており、2017年からは元0番台を転用改造した8500番台都ナハN36編成が投入され、8000番台および8500番台で車両統一が図られましたが、最後の8500番台は元青梅線・五日市線車両でE233系0番台(都トタ)の10両固定編成・10両分割編成に合わせられて製造されていたことから、私も一時期この転入には注目していました。前面部の種別行先表示と列車番号表示が一体化していることや、車体側面部の半自動ドアスイッチの有無、6号車の車椅子スペース未設置と電気連結器の残存から、8000番台との差異が分かるようになっています。ホーム検知装置も設置されていたことから南武線での運用が続くものと思われていましたが、2025年3月15日ダイヤ改正からワンマン運転が開始となることに伴い、ワンマン運転に対応していなかった8500番台都ナハN36編成だけが運用離脱となり、ドアステッカーや車内広告が無くなっていることから、今後の動向が注目されています。もし再び転属となれば今度はどこの路線で活躍することになるのでしょうか。

2025年3月23日

【懐かしのHM再び…?】小田急電鉄『8000形で蘇る懐かしのネームドトレインヘッドマーク復刻撮影会』開催へ

2025年3月19日から小田急電鉄子会社の小田急トラベルより、同年4月26日開催の『8000形で蘇る懐かしのネームドトレインヘッドマーク復刻撮影会 ~第2弾 あゆ電・丹沢号~』に伴うツアーが発売されています。昨年9月22日には海老名検車区で『8000形で蘇る懐かしのネームドトレインヘッドマーク復刻撮影会』(味覚号・猪鍋号)が行われていました。
▲2024年9月22日に『8000形で蘇る懐かしのネームドトレインヘッドマーク復刻撮影会』の第1弾(味覚号・猪鍋号)に使用された8000形8051F8252F。この2編成はペアを組んで10両編成で運転しており、6両固定編成は西武鉄道への譲渡が控えている。2025年度はどのくらい譲渡されるのか、注目したいところだ。
▲復刻されるヘッドマークは昨年は『味覚号』『猪鍋号』であったが、今年は『あゆ電』『丹沢号』となっている。昨年の場合はペアを組んでいた4両固定編成と6両固定編成を分割してイベントに使用したが、今回もそのようになるのだろうか。

▲撮影会の前半・後半でヘッドマークや種別行先を相互に変更することがあるため、様々なパターンで撮影できる。西武鉄道譲渡対象になるであろう6両固定編成に限らずとも8000形の記録にはぴったり。
▲撮影会に使用する6両固定編成が仮に10両を組んでいない編成(写真では8260F)となった場合には4両固定編成は6両固定編成と解放された予備編成になるものと思われる。大野総合車両所入庫編成が海老名検車区に回送して使用されるパターンもあり得る。

今回ヘッドマークが復刻される『あゆ電』『丹沢号』は実際に運転されていた臨時列車で、『あゆ電』は毎年6月1日の鮎漁解禁に合わせる形で、戦後の1949年から1980年代後半まで前日となる5月31日深夜に新宿(OH01)始発の急行小田原(OH47)行きまたは箱根湯本(OH51)行きとして運転されたものであり、撮影会では2008年まで実際に存在した『急行箱根湯本』が表示されるものと思われます(『急行小田原』は普段から表示される)。また『丹沢号』は1956年秋から1984年までに新宿始発の急行新松田(OH41)行きとして運転されたもので(ただし1987年に定期急行を『丹沢号』として運転したことがある)、現在では急行新松田行き自体は平日朝に1本(1207レ(平日E25運用))、土曜休日朝に2本(1201レ(土曜休日E26運用)・1207レ(土曜休日E31運用))だけ設定があります。

【設定は10号車に】東海旅客鉄道東海道新幹線、N700S系0番台の10号車に半個室座席を導入へ

2025年3月19日、東海旅客鉄道が東海道新幹線のN700S系0番台の一部編成に通常のグリーン車よりも上級クラスの半個室タイプの座席を導入し発売することを決定したと発表しました。N700系1000番台(N700A)や2000番台(N700a)には導入されません。
▲通常のグリーン車よりも半個室タイプで上質な座席を導入するN700S系0番台。10号車の東京寄り5列分(通常のグリーン車指定席20席分)を半個室の座席6席分に改造し、通路と座席の間には鍵付きの扉が設置される。
▲N700S系0番台のグリーン車車内(浜松工場直通新幹線乗車時に撮影)。半個室タイプの座席は10号車東京寄りに6席分設置される。近接の11号車に車椅子対応トイレや多目的室などが設置されている。
▲N700S系0番台の10号車のグリーン車に半個室タイプの座席が導入されるが、N700系1000番台(写真は幹トウG25編成)や廃車が進む2000番台(元0番台)には導入されない。

半個室タイプの座席はおもにN700S系0番台の10号車(グリーン車)の東京寄りの5列分20席を撤去して6席分設けられます。なお先に導入を発表した完全な個室の座席とは異なります。通常のグリーン車席は20席分減少しますが、仕切り扉に鍵を付けた半個室にすることでプライベート感が高まるほか、座席の転換が可能なので対面での着席も可能となります。なお半個室座席の設備仕様、サービス内容、座席の名称、運転区間、値段については決まり次第発表されるとのことです。東海道新幹線では7号車にビジネスマン向けの『S Work車両』を設定し、N700S系0番台では3列座席の一部(B列)を仕切り付きに変更した座席がありますが、今後は普通車(自由席・指定席)、グリーン車(通常)、半個室座席、完全個室の座席と選択肢は広がりますね。多くの方が乗車されるとあって車内トラブル回避という点でも、完全個室席や半個室席の需要がどうなるか注目を集めそうです。