2025年8月16日

【現役最古参車両】小田急電鉄8000形8252F、当面の間単独運用となるか(西武鉄道譲渡に向けた布石?)

2025年8月14日より、小田急電鉄8000形8051F(4両固定編成・2007年度リニューアル車)と3000形3252F(日本車両製造1次車・6両固定編成)が結成され、その前日の13日からは8051Fと長らく組んでいた8252F(6両固定編成・2006年度リニューアル車)が単独運用に充当されており、西武鉄道譲渡の有力候補とみられる8252Fの動向が注目されています。
▲通勤形電車では現役最古参にあたる8000形8252F。これまで同じく最古参トップナンバーの8051Fと組んでいたが、再び解放された。なお8000形8051Fは今度は3000形3252Fに相方を変更して運用されている。8000形は廃車除籍処分または西武鉄道譲渡などの今後の動きが注目されるが、6両固定編成は単独運用も可能なため、時々編成解放や再結成が見られる。
▲新しいペアとなった8000形8051Fと3000形3252F。8000形8051Fが3000形1次車・2次車と連結して運用されるのは相方が3000形3261Fだった時以来だ。前回の3000形3261Fとのペアは短期間であったが、今回のペアでは果たして…。

8000形で現在単独運用となっているのは西武鉄道譲渡の有力候補とみられる8252F8266Fと西武鉄道譲渡対象外(部品取りの可能性あり)の8258Fとなっていますが、このうち車輪検査を通した8266Fは相方の8066Fクヤ31形との定期検測運転実施(今回実施分は架線検測あり)に伴う一時的なものと思われます。一方の8258F8058Fと解放されて以降、単独運用が続いており、8058Fの相方は長らく単独運用されていた8260Fとなり、引き続きの8058F+8260Fのペアで運用されています。一方の8252Fは何度も8051Fとの解放や結成が繰り返されており(イベント使用時の解放が1回だけあり)、今回は8051Fが相方を3000形3252Fに変更したことで8252Fの単独運用が長く続く可能性があるからです。ちなみに大野総合車両所に8051Fとともに単独留置となっていた8064Fは3000形3254Fとのペアに復帰しています。

これは8000形の廃車除籍処分や西武鉄道譲渡(フルカラーLED式の6両固定編成のみ)に備えた動きの可能性が絡んでいるものと推察できます。6両固定編成の場合は除籍前に単独での運用を経てから除籍となることが多く、ごくまれに10両として運用されていた編成が解放されてからすぐに廃車除籍処分となったケースもあります。8000形6両固定編成では3000形6両固定編成の穴埋めの役割も果たしますから、たびたび編成の解放や結成が頻繁になっているのもありそうです。8000形について今年度は西武鉄道譲渡の動きについての発表はなく(譲渡対象は東急電鉄9000系が中心)、新製車両が5000形5065Fの10両固定編成1編成だけというのもあり、その車両に置き換えられる8000形は4両固定編成と6両固定編成が1編成ずつになる可能性があるため、次に廃車除籍処分となる編成を見極めているのかもしれませんね。

2025年8月15日

【早速乗り入れ先へ】東京臨海高速鉄道71-000形東臨Z12編成が東日本旅客鉄道埼京線・川越線を初自走

2025年8月14日、東京臨海高速鉄道71-000形東臨Z12編成が乗り入れ先路線の東日本旅客鉄道埼京線・川越線の大崎(JA-08)~大宮(JA-26)~南古谷間を初自走する試運転を実施しました。そのあと川越車両センターにも入りましたので、ATACSの試験実施の可能性がありますが、乗務員訓練で貸出となる可能性もあるため、動向が注目されています。
▲東京臨海高速鉄道70-000形の在籍数は7編成(70両)。これは元東臨Z8編成の先頭車のみ九州旅客鉄道小倉総合車両センターで譲渡に伴う改造工事を受けているためと思われる。残った編成の今後の動向が気になる形式だ。

導入予定の71-000形は10両2編成(20両)が東臨運輸区に配属されており、東臨Z12編成は東臨運輸区→新木場(R-01)→南古谷→新宿(JA-11)→南古谷と走行したようです。南古谷~川越間のみ走行していませんが、いずれは全線走破もありそうですね。川越車両センターに入ったことから、埼京線内で使用するATACSの試験、川越車両センターへの貸出など、様々な目的がありそうですね。なお東京臨海高速鉄道の車両は基本的に列車番号80番代・90番代の運用に充当されることから、東臨運輸区の出入庫が基本ですが、川越車両センターを出入庫する運用があります。平日・土曜休日ともに85運用に充当された編成は夜間に川越車両センターに入庫し停泊翌日の91運用で川越車両センターを出庫する運用が設定されていて、この関係もありそうです。今後も就役に向けて試運転が続けられるでしょうか。

2025年8月14日

【なんだか違和感が…】東急電鉄7000系7101Fの車内案内表示器が大型化され運用復帰も、違和感だらけ?

2025年8月6日の平日28運用から、東急電鉄雪が谷検車区所属の7000系7101Fが車内のLCD式の旅客案内表示器を従来の15インチから17インチワイドに更新して池上線・多摩川線で運用復帰を果たしましたが、2017年度に製造された7108F以降に見られる17インチワイドのものとは異なっており注目されています。
▲池上線・多摩川線の主力となっている7000系(写真は7104F)。7101F7107Fは15インチ、7108F以降は17インチワイドの車内LCD式案内表示器が2画面設置されている。
▲2017年度以降に増備された7000系(写真は7113F7114F)では車内LCD式旅客案内表示器が当初から17インチワイドであり、セサミクロ仕様となっている。
▲7000系7107Fまでの車内LCD式旅客案内表示器(停車駅案内のもの)。15インチではあるが、駅ナンバリングに対応した表示となっている。
▲7000系7108F以降の車内LCD式旅客案内表示器(停車駅案内のもの)。17インチでアニメーションに対応している。

7000系7101Fは2007年度に登場したトップナンバーで、車内LCD式旅客案内表示器は従来は15インチの2画面となっていましたが、今回更新された車内LCD式旅客案内表示器は17インチではあるものの、アニメーション表示が大きく異なっているほか、東急電鉄のLCD式旅客案内表示器設置車両では初めて現在時刻が表示されているほか、次停車駅の案内表示は漢字表記とひらがな表記を基本に、その下に小さく英語や中国語・韓国語が表示される仕様となっています。池上線・多摩川線ともに駅間が長くないため、アニメーション入りの仕様の場合は数秒ごとに日本語(漢字)→英語→日本語(ひらがな)→中国語→韓国語とアニメーション入りで表示させることになるので、インバウンドの方への案内にも対応できるよう、漢字・ひらがなの下部に小さく表示させる仕様にしたのでしょう。この車内案内表示器の更新に伴って、ドアチャイムも少し変更されており、各家庭の玄関のインターホンをややゆっくりめにしたかのような2点式となっています。車内自動放送は相変わらず駅ナンバリング非対応です。これが7107Fまでの15インチの車内案内表示器を搭載する編成に拡大される可能性があります。もしかしたら7108F以降にも広がったりして…。

2025年8月13日

【特急券は事前準備を】西武鉄道10000系特急『小江戸』が期間限定で新宿線田無(SS-17)に臨時停車へ

2025年8月13日、西武鉄道が同年9月20日から10月26日までの土曜休日に秋の行楽シーズンに合わせて、南入曽車両基地所属の10000系『ニューレッドアロー』で運転されている新宿線の特急『小江戸』の全列車が田無(SS-17)に臨時停車することを発表しました。現行の停車駅では高田馬場(SS-02)~東村山(SS-21)間は途中無停車となっています。
▲新宿線の特急『小江戸』はすべて南入曽車両基地に集約された10000系10108F10109F10110F10111F10112Fの5編成で運用されている。この系列はライナー型車両(40000系と思われる)に置き換えられることと、新宿線の有料座席指定列車の大幅な刷新を発表しており、今後の動向が気になるところである。

新宿線の西武新宿(SS-01)~本川越(SS-29)間で運転される特急『小江戸』の途中停車駅は高田馬場・東村山・所沢(SS-22,SI-17)・狭山市(SS-26)となっており、一部に南入曽車両基地出庫の都合で所沢始発が存在します。高田馬場~東村山間は途中19駅連続無停車となっており、急行の通過運転の境界となる田無に臨時停車させることにより、西武新宿方面へは必ず着席して移動できるほか(一般種別列車に田無発着はあるが、各駅停車が多く、準急以上の優等種別列車の田無発着は少ない)、本川越方面へは現行の各駅停車・準急(朝晩のみ)・急行より早くスムーズにアクセスが可能になります(なお土曜休日には下りのみ快速急行(10両固定編成で運転)も1本あるが、田無9時18分発のみ)。これは急行以下のすべての列車が田無~本川越間と拝島線内で各駅に停車することで、待避可能駅の田無・東村山(下りのみ)・新所沢(SS-24)のいずれかで特急『小江戸』の待避が発生するためです。ちなみに東村山では下り限定で特急『小江戸』との接続待避で対面乗り継ぎとなり(高架化前の乗り継ぎはホーム間の移動が必要だった)、利便性は少し良くなりました。しかし上りは東村山での待避が不可能で(高架化前の5番ホームは事実上の下り特急の専用ホームになっていた)、新所沢・田無以外の待避が不可となっているので、田無までの移動にも新所沢での特急待避がある可能性があります。かつての特急『おくちちぶ』の停車駅となっていた田無に特急『小江戸』を臨時停車させることで、西武新宿~所沢間で現在の快速急行と停車駅が同一になるほか、田無からの両方向のアクセスの面だけでなく、田無で各駅停車との接続が図られれば準急以下停車駅の武蔵関(SS-14)・東伏見(SS-15)・西武柳沢(SS-16)と本川越方面とのアクセスも向上させることとなります。私も8000系の撮影会イベントに参加した帰りに所沢から『小江戸』に乗車したのですが、その前に乗った各駅停車が田無で待避を行ったことから、今回の期間限定での臨時停車が次のダイヤ改正でどうなっていくのか注目されます。ちなみに田無から西武新宿までの特急料金は大人400円、田無から本川越までの特急料金は大人500円となります(小人はその半額)。

ただし平日の特急『小江戸』は現行通り田無は通過となるので気をつけてください。田無停車の『小江戸』の特急券は乗車日1ヶ月前の7時から発売となります。

【3連休限定の列車も】東日本旅客鉄道255系都マリBe-03編成が特急『新宿わかしお1号・2号』『わかしお89号』に充当される

2025年8月9日から11日まで、東日本旅客鉄道255系唯一の残存編成である都マリBe-03編成が最繁忙期の3連休に特急『新宿わかしお』1往復と『わかしお89号』に充当されました。
▲京葉線を唯一走行する特急『わかしお89号』(9209M列車)に充当された255系都マリBe-03編成。この列車の合間には『新宿わかしお』にも充当されている。なお16日・17日の運転は『新宿わかしお』だけとなるために特急『わかしお89号』は3連休限定となった。

1編成だけ残された255系都マリBe-03編成の臨時特急列車は9日から11日までの9209M列車と、9日から11日・16日・17日の9051M列車9053M列車および9056M列車9058M列車に充当されることとなっており、このうち9209M列車は唯一京葉線を同系列が走行する特急列車とあって多くのファンが集まりました。この系列が房総エリアへの臨時特急列車に充当されるのは最繁忙期が中心となる可能性があるため、今後も再び臨時列車への起用があるのでしょうか。ただし9両固定編成でグリーン車を連結する車両はE257系2000番台・5000番台(都オオ)と255系都マリBe-03編成のみで、ペニンシュラブルーの2000番台では房総特急に使用されることはまずあり得ません(ただし臨時特急『アルプス』や『あずさ』の運用はあり得る)。しかしながら5000番台は3編成しかなく、『あずさ』中心の臨時運用がメインとなれば、255系都マリBe-03編成の臨時列車起用が今後もあるかもしれません。

【再デビュー近い?】東急電鉄8500系8637F(4両固定編成)が田園都市線内を『回送』表示で走行

2024年8月9日、東急電鉄8500系8637F(4両固定編成)が田園都市線内を『回送』表示のままで試運転を実施しました。同系列は団体専用列車として田園都市線・大井町線・こどもの国線運用することを発表しているものの、現時点で運用は実現していません。
▲団体専用列車としての復活が期待されている8500系8637F。下り方先頭部のみ赤帯復刻ではあるが、基本的には青帯が残されている。まだ団体専用列車としての運転は実現していない。

2023年1月に定期営業運転を終了してから約2年以上経っていますが、昨年10月に初めて4両固定編成に組み替えられた8637Fの試運転が実現しました。デハ8537のみ前面部赤帯を復刻したため、1編成で2種類の先頭車を楽しめます(ただし基本は青帯編成となっている)。いずれは団体専用列車として走行することになるでしょうが、その際には多くのファンが集まることでしょう。今秋あたりから目が離せなくなりそうです。

2025年8月11日

【年に一度の入線も】東日本旅客鉄道臨時特急『伊東按針祭花火大会号』をE257系5000番台・E657系で運転

2025年8月10日、東日本旅客鉄道東海道線と伊東線の全線を直通する臨時特急『伊東按針祭花火大会号』が東京(JT-01)~伊東(JT-26)間で運転され、1号・2号(9085M列車9088M列車)にE257系5000番台都オオOM-91編成、3号・4号(9087M列車9090M列車)にE657系都カツK5編成がそれぞれ充当されました。
▲波動輸送向けのE257系5000番台都オオOM-91編成が臨時特急『伊東按針祭花火大会号』の1号(伊1646←東1500)・2号(伊2131→東2328)を担当した。この系列は臨時の『踊り子』でも走行するため違和感はないが、前面部の愛称表示器は『特急』のみ単体、側面部の愛称行先表示器は『特急 伊東』『特急 東京』であった。
▲今夏は東海道線平塚(JT-11)発着の臨時特急列車の設定がなく、臨時特急『伊東按針祭花火大会号』の3号(伊1822←東1625)・4号(伊2216→東2406)を担当し品川(JT-03)以南の東海道線に入線したE657系都カツK5編成。特に平塚~伊東間はその臨時特急でしか入線しない貴重な光景だ。側面部の愛称行先表示器は『臨時特急 伊東』『臨時特急 東京』を表示した。

今夏は東海道線平塚発着で常磐線直通の臨時特急列車の設定がなく、臨時特急『伊東按針祭花火大会号』でE657系が久しぶりの東海道線品川~平塚間(過去に臨時特急でも走行したことがある区間)・平塚~伊東間(臨時特急『伊東按針祭花火大会号』限定で走行する区間)に入線したわけですが、品川~平塚間の入線は実は臨時特急『絶景ネモフィラ平塚号』以来でこのときは初日の往路のみ都カツK5編成が充当されていましたが、人身事故によるダイヤ乱れの影響から初日の復路と2日目運転分は『フレッシュひたち』復刻でオレンジパーシモン塗装の都カツK3編成が充当されるという珍事がありました。そういった意味で都カツK5編成にとっては臨時特急『絶景ネモフィラ平塚号』の復路に充当できなかったときのリベンジ(?)となったようです。

途中停車駅は品川・横浜(JT-05)・大船(JT-07)・藤沢(JT-08)・小田原(JT-16)で『踊り子』が停車する川崎(JT-04)・熱海(JT-21)を通過し(熱海は旅客案内上は通過だが伊東線内が単線のため客扱いは行わない運転停車)、藤沢に停車するという珍しい停車駅となっています。

【ちょい違和感?】東日本旅客鉄道E233系2000番台都マト5編成のドアエンジンがリニアモーター式からラック式に

2025年8月9日の土曜休日03K運用より、東日本旅客鉄道E233系2000番台都マト5編成が運用復帰を果たしましたが、その際に制御装置だけでなくドアエンジンも更新されており、従来のリニアモーター式からラック式に変更されています。同系列2000番台はリニアモーター式のドアエンジンのイメージしかないため、この更新は意外でした。
▲E233系2000番台に制御装置更新とドアエンジンを更新した編成が登場。最初の当該編成は都マト5編成で、リニアモーター式の改良型かと思いきや、まさかのE235系0番台以降に新製された電車に採用されているラック式となっている。ドアチャイムと相まって音だけ聞くとE235系1000番台とほぼ同じではないだろうか。

E233系2000番台はこれまで全19編成がリニアモーター式となっていましたが、制御装置更新などを終えて出場した都マト5編成ではドアエンジンの更新が行われ、リニアモーター式からラック式に変わっているようです。リニアモーター式ではドアが『ガチャン』と閉まった際にゴム部分に隙間がすこしできるのですが、ラック式ではドアが完全に閉まった後に一瞬だけゴムに隙間ができますが、『カチッ』というロックの音がする(その際に側扉灯が消える)ので、ドアゴムの隙間がこのロックの音で解消される形となっています。おそらく東京都交通局10-300形6次車とほぼ同じタイプのドアエンジンが採用されているものと思われます。E231系1000番台(都コツ・都ヤマ)のようにリニアモータードアエンジンが改良型(現在では全編成で更新完了済み)になることはありますが、ドアエンジンごと交換されるのは東日本旅客鉄道の通勤形電車では異例のこととなります。今後は制御装置更新とともにドアエンジンの更新(ラック式への変更)があるのか注目されます。今年はE233系電車の機器更新工事が進みそうですので、0番台・1000番台・2000番台など主に通勤形電車での更新に伴う動きに注意が必要かもしれません。

2025年8月9日

【晩年の185系のような存在】東日本旅客鉄道255系都マリBe-03編成の臨時特急『わかしお89号』を求めて京葉線へ

2025年8月9日、私は朝方に用事を済ませたあと、東日本旅客鉄道京葉線へと向かいました。メインは最繁忙期に房総方面の臨時特急で活躍が期待されるあの系列です。東京(JE-01)からE233系5000番台都ケヨ502編成1203Y列車(土曜休日03運用)に乗車し、潮見(JE-04)へと先回りしました。
E233系5000番台都ケヨ551編成+都ケヨF51編成1283A列車(土曜休日83運用)。土曜休日の日中時間帯の蘇我発着はすべて快速です。快速通過駅と海浜幕張(JE-14)以遠を往来する場合は必ず乗り継ぎが必須となります。新木場(JE-05)~蘇我間無停車の通勤快速の廃止と快速の大幅減便(日中時間帯を除く)は大きな衝撃でしたからね。
209系500番台都ケヨM71編成1282E列車(土曜休日83E運用)。武蔵野線向け209系500番台といえばシングルアームパンタグラフ搭載の70番編成と菱形パンタグラフ搭載の80番編成が存在します。初期に転入した3編成には当初は自動放送がありませんでしたね。
E233系5000番台都ケヨ520編成1229Y列車(土曜休日29運用)。
255系都マリBe-03編成9209M列車。今回の最大のお目当てがまさにこれ。最繁忙期となる今夏の臨時特急列車に起用されることとなった255系唯一の残存編成である都マリBe-03編成です。葛西臨海公園(JE-06)では編成全体が入りますが、多くのファンが殺到している可能性を見越して潮見を選びました。同系列は9日から11日の3連休に限りどうやら9051M列車9053M列車→回送→9209M列車9056M列車9058M列車と運用されるようです。16日・17日は9209M列車の運転がありません。
E233系5000番台都ケヨ506編成1313A列車(土曜休日13運用)。
209系500番台都ケヨM82編成1362E列車(土曜休日63E運用)。菱形パンタグラフ搭載の80番編成を最後に潮見での撮影は以上です。

最後に撮影した列車に乗り込み、舞浜(JE-07)の新しい発車メロディを収めてきました。京葉線でも発車メロディ変更の波に吞まれ、京葉線ならではの個性的な発車メロディが次々と『JRE-IKST(それ以降は枝番)』シリーズに置き換えられてしまい、ほとんど面白みがなくなってしまいました。しかし舞浜と海浜幕張(JE-14)だけメロディ変更の影響はありませんが、舞浜では6月から“A Whole New World”とバージョンを一新した“It's A Small World”に変更されています。こちらも約1年間の予定になるのか、それとも…。

最後にまさかの出会いが中央線新宿(JC-05)でありました。
E257系2000番台都オオNA-11編成9093M列車。なんとこの日限定の臨時『あずさ93号』にまさかまさかのペニンシュラブルーのE257系2000番台が充当されており、まさかの光景にびっくり。この2000番台は『踊り子』『湘南』のイメージが強いだけに衝撃的すぎました。愛称表示器や側面部の行先表示器にももちろん対応しています(『指定席』表示なしですが)。

【ラストナンバー使用か】小田急電鉄ロマンスカー“EXE”30000形未更新車撮影会開催に伴うツアー発売中です!

2025年8月8日、小田急電鉄の子会社の小田急トラベルより、同年9月20日に開催される予定のロマンスカー“EXE”30000形の未更新車(10両)を使用し、開成(OH42)構内留置線で『小田急ロマンスカー・EXE未更新車 撮影会 in 開成車庫ツアー』が発売されています。ご参加を計画されている方は集合時間と集合場所、解散場所を必ず確認してください。
▲このツアーは前面部愛称表示器を残すロマンスカー“EXE”30000形30057F+30257Fが使用される可能性が高い(30055F+30255Fは前面部愛称表示器使用停止中)。ツアー当日に同編成を土曜休日N46N66運用に充当させ、開成~小田原(OH47)間の特別団体専用列車に30057Fを充て、後から30257Fが合流する形になりそうだ。

このツアーでは前面部愛称表示器を残す“EXE”30000形30057F+30257Fを使用し、土曜休日N46N66運用に充当させることで、0007レ0114レのあいだに足柄(OH46)構内留置線に一旦入庫する時間帯を活用して行われます。イベント開催当日の特別団体専用列車は先に足柄の構内留置線に入庫する4両固定編成、すなわち30057Fを使用することから、定期回送列車の回9016レ回9027レを開成まで延長して実質客扱いする形になります。そのあと30257Fが箱根湯本(OH51)から回9020レの臨時延長で合流し、回9025レの臨時延長で箱根湯本に戻る形がとられそうです。集合駅は小田原(OH47)で基本は1人で2席利用となります。前面部愛称表示器を唯一残している30057F+30257Fの『特別団体専用』はいつまで見られるのでしょうか(この未更新車は新型ロマンスカーへの置き換えが決定済み)。