2025年5月16日

【ラッピング解除へ】西武鉄道『L-train』、20000系20104F(10両固定編成)から40000系48152F(8両固定編成)に交代を発表

2025年5月15日、西武鉄道池袋線・狭山線で20000系20104Fによる3代目『L-train』について同年5月下旬に運転を終了することが発表されました。その代替として、4代目『L-train』として40000系48152Fが運用されていますので、池袋線系統は同編成に変更となる見込みです。
▲20000系20104Fは当初は新宿線で3代目『L-train』として運用されたが、途中から池袋線に移籍し、同線を中心に運転されていた。新宿線では20105Fが3代目『L-train』として運転を続けており、デザインが変更となる見込みだ。

20000系の『L-train』は3000系3015F、9000系9108Fの後継として運用を開始し、当初は20104Fが新宿線で運転され、そのあと20105Fも追加されたため、20104Fは池袋線系統に、20105Fは新宿線系統に運用されていました。池袋線系統では40000系48152Fが新たな『L-train』として運転されていますので、3代目・4代目が混ざるのは今がチャンスです。運転を終了する20104Fはどこかのタイミングでラッピングが解除されるものと思われます。一方の20105Fはデザインを変更して引き続き運転される見込みです。

【専任編成に改造】小田急箱根鉄道、小田原(OH47)~箱根湯本(OH51)間の各駅停車で2026年3月からワンマン運転を導入へ

2025年5月13日、小田急箱根鉄道が小田急電鉄1000形の小田急箱根鉄道専任編成を使用する小田原(OH47)~箱根湯本(OH51)間について、2026年3月から車掌が乗務しないワンマン運転を開始することを発表しました。来春ダイヤ改正でのワンマン運転導入となるでしょうか。
▲小田急箱根鉄道区間のワンマン運転に対応する改造工事が実施され、電気連結器の撤去や乗降安全確認カメラの設置が行われた1000形(写真は1066F)。大野総合車両所では専任編成の4編成に順次改造工事が施工されており、現在は1064Fに施工中だ。
▲車体側面上部に設置された乗降安全確認カメラ。ワンマン運転を実施する際には運転士がそのカメラで映し出される乗降確認のモニターで確認して旅客用扉の開閉を実施することとなっており、車内にはアンデス電気株式会社製のLED照明付きの防犯カメラが設置される。
▲1000形のフルカラーLED式の種別行先案内表示器。現在表示中の『各駅停車』がいずれは『ワンマン』となってしまうのだろうか。

1000形のうち小田原~箱根湯本間を往復する小田急箱根鉄道専任で使用されている1063F1064F1065F1066Fにワンマン運転対応改造工事が施工されており、車体側面部には乗降安全確認カメラが、運転席上部に乗降確認モニターがそれぞれ設置されているほか、かつての“ブツ8”の運用(4両+4両)を考慮して残されていた電気連結器をすべて撤去(スカートの部分は改造)して、ワンマン運転対応の準備が進められていました。現在では1064Fに施工中で、1065F1066Fは完了済みとなっています。なおロマンスカーについては引き続き車掌乗務のツーマン運転となる見込みです。これらの編成の運用には小田原線内の完結運用(111運用)と小田原線直通運用(平日114運用)が存在しますが、小田原線内では引き続き車掌乗務となるのでしょうか。来年3月のダイヤ改正のタイミングで、小田急箱根鉄道専任編成の運用に影響が出るのかどうか注目されます。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2025年5月15日現在 合計98両 下線部は小田急箱根鉄道専任(他編成と連結不可)
*  4両固定編成…7編成(28両)
内訳…1057F1063F1064F1065F1066F1067F1069F
*10両固定編成…7編成(70両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
1095F以降は4両固定編成と6両固定編成(1097Fは元8両固定編成の付随車も)改造

【小田急電鉄1000形のワンマン運転対応状況】※小田急箱根鉄道専任編成のみ
《ワンマン非対応》4両固定編成1編成(  4両) 1063F
《ワンマン対応中》4両固定編成1編成(  4両) 1064F
《ワンマン対応済》4両固定編成2編成(  8両) 1065F1066F

2025年5月15日

【9000系譲渡へ】東急電鉄が2025年度鉄道設備投資事業計画を発表

2025年5月14日、東急電鉄が2025年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約482億円となります。

【車両面】
▲大井町線各駅停車に5両固定編成の6020系(写真は6151F)が投入される。九品仏(OM-11)では下り方先頭車の1両(クハ6551)のドアが開かないため、その旨のドアステッカーも追加貼付されるか。今夏までに8編成(40両・6151F6158F)を導入することとなっており、9000系や元2000系を置き換えていくこととなる。9000系のうち3編成は西武鉄道に譲渡される。
▲大井町線の9000系は元9005Fの西武鉄道譲渡に向けた改造工事が行われている。このうち半自動ドアスイッチが設置される編成は西武秩父線での運用などを想定するのだろうか。残るは2編成分となるが、一体どうなるか。
▲目黒線で運用される3000系(写真は3101F3105F)。今年度から車両の内外装リニューアルを実施することなった。3000系の全13編成に対し3020系に準じたリニューアルが実施される見込みで、5000系列の目黒線仕様はなぜか対象外。

車両面では大井町線の9000系列を置き換えるため、6020系5両固定編成を8編成(40両)導入、置き換えられた9000系列のうち3編成(最大15両)は西武鉄道に譲渡される見込みで、元9005Fの譲渡は確実と思われます。残るは2編成分となりますので、赤帯に復刻された9000系2編成とそれ以外の編成の記録を進めましょう。また目黒線向け3000系は少数派である3020系に準じた車両リニューアルが実施される予定で、全13編成が対象となるようです。なお5000系列の目黒線仕様はなぜか対象外のようです。

【設備面】
設備面では戸越公園(OM-03)付近の連続立体交差事業推進、田園都市線桜新町(DT-06)・宮崎台(DT-12)・田奈(DT-21)の駅リニューアル工事、たまプラーザ(DT-15)~あざみ野(DT-16)間と江田(DT-17)~市が尾(DT-18)間のトンネルの補修工事、綱島(TY-14)~大倉山(TY-15)間の鶴見川橋梁の改修工事、田園都市線・大井町線各駅へのディスプレイ式の旅客案内装置(発車標)の設置更新、目黒線のATC更新や田園都市線・大井町線へのCBTC導入準備、青葉台(DT-20)~田奈間と綱島~大倉山間の法面補強工事、高架橋の耐震補強工事などが予定されています。

【サステナ車両譲受も】西武鉄道が2025年度鉄道設備投資事業計画を発表

2025年5月14日、西武鉄道が2025年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度投資額は約424億円となります。

【車両面】
▲2025年度も引き続き増備される40000系。車両数は8両固定編成3編成(24両)で、48154F48155F48156Fを導入する。また山口線(レオライナー)にも新型車両を登場させ、8500系を毎年度1編成ずつ置き換えることになる。
▲新宿線南入曽車両基地に所属する10000系。2026年度には40000系と同タイプのライナー型の車両に置き換えて、有料着席サービスについても一新が図られる予定。10000系で唯一のVVVFインバータ制御となっている1編成にも注目してほしい。
▲西武鉄道初の『サステナ車両』として元小田急電鉄8000形8261F改め8000系8103Fが就役する予定。今年度は東急電鉄9000系を3編成分譲受する予定となっている。その最初の編成は元9005Fとなるようで、半自動ドアスイッチの設置を含めた改造が行われている。

車両面では40000系8両固定編成を3編成(24両)導入し、引き続き老朽化の進む2000系を置き換えます。また山口線(レオライナー)向けに今年度から2027年度までに新型車両を1編成ずつ導入する予定であるほか、元小田急電鉄8000形を譲受し改造した8000系8103Fが国分寺線でデビューを果たします。また新宿線特急『小江戸』で運用中の10000系については、来年度には40000系と同様のライナー型の新型車両に置き換えるなどして、有料着席サービスの刷新が予定されています。特急『小江戸』は一体どのような有料座席指定列車にとって代わられるのか注目です。西武鉄道に残っている10000系の記録も進めた方がよさそうですね。また昨年度は小田急電鉄8000形6両固定編成1本を譲受しましたが、今年度は東急電鉄9000系を3編成分譲受し、国分寺線以外の支線に投入します。

【設備面】
設備面では東村山(SS-21,SK-05)付近などで連続立体交差事業(東村山は下り線高架化とホームドア設置のほか、新宿線下り以外の高架化工事推進)、TASC(定位置停止装置)の整備、踏切支障検知装置の新設と更新、西武秩父線西吾野(SI-32)の構内と西吾野~正丸(SI-33)間の落石防護柵設置工事、踏切異常検知システムの新設、高架橋耐震補強工事、記録式車内防犯カメラを通信式車内防犯カメラに置き換えるなどが予定されています。

【今年度ホームドア稼働目標駅】
東村山(新宿線下りホーム)・新所沢(SS-24)・保谷(SI-12)
※東村山の他のホームは連続立体交差事業の進捗を踏まえて整備

【2026年度ホームドア稼働目標駅】
池袋(SI-01)7番(特急専用)ホーム・中村橋(SI-07)・富士見台(SI-08)・新桜台(SI-38)

【2027年度ホームドア稼働目標駅】
池袋1番ホーム・東長崎(SI-03)・大泉学園(SI-11)・花小金井(SS-18)

【2028年度ホームドア稼働目標駅】
椎名町(SI-02)・下落合(SS-03)・中井(SS-04)・田無(SS-17)

2025年5月14日

【車両リニューアルは2編成】小田急電鉄が2025年度鉄道設備投資事業計画を発表

2025年5月13日、小田急電鉄が2025年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約436億円です。今回も【車両面】と【設備面】に区分して紹介します。

【車両面】
▲2025年度は2代目5000形が1編成(10両・5065F)増備される。昨年度は鉄道線路設備モニタリング装置と架線検測装置を搭載した5063F、その搭載準備工事の5064Fが登場した。なお8000形は10両分置き換えられるものと思われるが、6両固定編成は3色LED式の編成であれば廃車除籍処分に、フルカラーLED式の編成であれば西武鉄道に譲渡されるだろう。
▲2025年度も3000形6両固定編成のリニューアル更新工事が引き続き進められるが、前年度までとは異なり、今回は2編成(12両)のみ。現在入場中の3270F(旧川崎重工業5次車)と6次車の1編成になりそうで、検査出場した3275F以外への施工が予想されている。それを踏まえると3273F3274Fのどちらかになりそうだ。
▲通勤形最古参形式の8000形は5000形1編成の増備で4両固定編成・6両固定編成の1編成ずつが置き換えられる可能性があるが、フルカラーLED式の6両固定編成は西武鉄道国分寺線向けの『サステナ車両』として譲渡される予定。5月末には西武鉄道8000系の就役が控える。

車両面では新製車両が2代目5000形1編成(10両・5065F)となり、8000形(4両と6両の計10両)が置き換えられます。同形式の増備は5063F5064F以来となります。なお昨年度分は2編成とも総合車両製作所横浜事業所で製造されたので、5065Fも同様になるでしょうか。一方の3000形は6両固定編成2本(12両)のリニューアル更新工事が施工され、現在大野総合車両所に入場中の3270F(旧川崎重工業5次車)と6次車の1編成となりそうです。ただし6次車の3275Fは通常通りの検査出場を果たしましたので、今年度は除外となる見込みです。それを踏まえると3273F3274Fのどちらかに施工される可能性はありますね。これらの編成の動向が注目されることになります。

一方の8000形は2代目5000形の増備で置き換えられ、このうち6両固定編成はフルカラーLED仕様であれば西武鉄道8000系として譲渡されるものと思われます。ちなみに残存する8000形で種別行先案内表示器が3色LED式のまま残るのは6両固定編成2本(8253F8258F)のみで、こちらは譲渡対象外となるため廃車除籍処分となる可能性はあります。

【設備面】
▲ホームドアは豪徳寺(OH10)・千歳船橋(OH12)・祖師ヶ谷大蔵(OH13)・喜多見(OH15)・狛江(OH16)の各駅に設置される。すでに豪徳寺ではホームドアが設置済みですでに稼働を開始しているほか、それ以外の4駅ではホームドア設置準備工事が進んでいる。
▲既存の通勤形車両への車内防犯カメラ設置は今年度で完了となる見込み。

小田急電鉄では2032年度までに新宿(OH01)~本厚木(OH34)間の小田原線各駅および江ノ島線の中央林間(OE02)・大和(OE05)・藤沢(OE13)にホームドアの設置を進める予定で、今年度は豪徳寺・千歳船橋・祖師ヶ谷大蔵・喜多見・狛江の各駅に設置されます。ただし豪徳寺では事業計画発表前からホームドア本体が設置済み、かつ稼働開始済みとなっています。千歳船橋はホームドア本体は設置されましたが、現時点では未稼働です。急行以上の種別列車は停車しない5駅となりますので、豪徳寺と同じタイプのホームドアが設置される見込みです。また鶴川(OH25)と藤沢では駅舎改良工事が行われ、鶴川ではホームドア設置に備えたホーム補強工事も行われます。また世田谷代田(OH08)~登戸(OH18)間の複々線区間の高架橋、相模大野(OH28)~東林間(OE01)間の江ノ島線上りと小田原線上下線を跨ぐ跨線橋、海老名(OH32)~厚木(OH33)間の東日本旅客鉄道相模線と交差する跨線橋での耐震補強工事、読売ランド前(OH22)・相武台前(OH30)・座間(OH31)・長後(OE08)のホーム上家の耐震補強工事、大雨の影響で盛土流出があった東海大学前(OH38)~秦野(OH39)間の盛土法面補強工事、新松田(OH41)~開成(OH42)間にかかる酒匂川橋梁の塗装工事を実施します。一部内容は昨年度から引き続き行われる形となっています。

また車内防犯カメラの設置については、ロマンスカー車内への設置が昨年度分をもって完了となり、通勤形車両への設置を引き続き進めます。今年度で全車両への設置が完了する計画となっています。まだ未設置の10両固定編成などが中心になるでしょうか。

【ホームドア設置済み】
新宿(4番・5番・8番・9番ホーム)・代々木八幡(OH04)・代々木上原(OH05)・東北沢(OH06)・下北沢(OH07)・世田谷代田(OH08)・梅ヶ丘(OH09)・登戸・町田(OH27)・相模大野・海老名・本厚木・中央林間・大和

【2025年度ホームドア整備駅】
豪徳寺・千歳船橋・祖師ヶ谷大蔵・喜多見・狛江

【2026年度ホームドア整備予定駅】
経堂(OH11)・和泉多摩川(OH17)

【2027年度ホームドア整備予定駅】
南新宿(OH02)・成城学園前(OH14)・鶴川・藤沢

【2028年度ホームドア整備予定駅】
参宮橋(OH03)・向ヶ丘遊園(OH19)

【2029年度~2032年度にホームドア整備予定駅】
上記以外の各駅(例…新百合ヶ丘(OH23)など)

【2代目“2000系”登場へ】京王電鉄が2025年度鉄道設備投資事業計画を発表

2025年5月13日、京王電鉄が2025年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約434億円となります。
▲8000系は10両固定編成1本が制御装置更新工事を受ける予定だが、現在は8711Fが入場中でその編成が対象になるものと思われる。
▲9000系は10両固定編成2本がリニューアル更新工事を受ける。昨年度は9000系9731Fが対象となったが、今年度は…。
▲5000系以来となる新製車両、2000系は10両2編成(20両)が予定されており、2701F2702Fが登場する見込み(5000系は10編成100両の陣容)。京王八王子(KO-34)・高尾山口(KO-53)寄りから5両目にあたる5号車には名称未定ではあるが、西武鉄道40000系の『パートナーゾーン』と同じ大型フリースペースが導入される予定だ。

車両面では新型車両2000系が登場し、2編成(20両、2701F2702F)が製造されます。中間の5号車には西武鉄道40000系の『パートナーゾーン』と同じ大型のフリースペース(名称未定)が設置されます。総合車両製作所横浜事業所で製造され若葉台検車区への陸送での納入が予想されます。9000系のリニューアル更新工事は2編成に実施され、9731Fと同じ内容メニューになるものとみられます。10両固定編成が優先されるのでしょうか。2代目2000系の導入に伴い7000系の動向が注目されることになりそうです。

設備面では笹塚(KO-04)~仙川(KO-13)間の連続立体交差事業の推進として、全区間での仮線準備工事や高架橋構築が引き続き予定されています。ホームドア設置は主に井の頭線の7駅と相模原線の1駅に設置される予定で、同時にホームと車両の隙間を埋める転落防止ゴムの設置が予定されています。さらには井の頭線内での踏切障害物検知装置の更新、新宿(KO-01,S-01)・京王多摩川(KO-35)の駅改良工事や新宿・府中(KO-24)のホーム上、西調布(KO-19)・京王永山(KO-40)のコンコース照明のLED化、渋谷(IN-01)のバリアフリールートの工事などを実施します。

【2025年度ホームドア設置駅】
駒場東大前(IN-03)・池ノ上(IN-04)・東松原(IN-07)・永福町(IN-09)1番ホーム・3番ホーム・浜田山(IN-11)・高井戸(IN-12)・富士見ヶ丘(IN-13)・京王多摩川

【2026年度ホームドア設置予定】
新代田(IN-06)・西永福(IN-10)・井の頭公園(IN-16)・幡ヶ谷(KO-03)・仙川・北野(KO-33)・稲城(KO-38)

【2027年度ホームドア設置予定】
明大前(KO-06,IN-08)3番ホーム・4番ホーム(井の頭線)・初台(KO-02)・つつじが丘(KO-14)・柴崎(KO-15)・若葉台(KO-39)・京王多摩センター(KO-41)

【2028年度ホームドア設置予定】府中・高幡不動(KO-29)・長沼(KO-32)・京王八王子・京王永山・府中競馬正門前(KO-46)・めじろ台(KO-50)・挟間(KO-51)・高尾(KO-52)・高尾山口

【2029年度以降設置予定】※上記以外のホームドア未設置駅です
代田橋(KO-05)・明大前1番ホーム・2番ホーム・下高井戸(KO-07)・桜上水(KO-08)・上北沢(KO-09)・八幡山(KO-10)・芦花公園(KO-11)・千歳烏山(KO-12)・西調布・武蔵野台(KO-21)・多摩霊園(KO-22)・東府中(KO-23)・中河原(KO-25)・分倍河原(KO-26)・聖蹟桜ヶ丘(KO-27)・百草園(KO-28)・南平(KO-30)・平山城址公園(KO-31)・京王稲田堤(KO-36)・京王よみうりランド(KO-37)・京王堀之内(KO-42)・南大沢(KO-43)・多摩境(KO-44)・橋本(KO-45)・多摩動物公園(KO-47)・京王片倉(KO-48)・山田(KO-49)

2025年5月13日

【新製車両や車体更新もある】京浜急行電鉄が2025年度の鉄道設備投資事業計画を発表

2025年5月12日、京浜急行電鉄が2025年度の鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約370億円となります。

【車両面】
▲新製車両は新1000形8両固定編成が2編成(16両)。これまでの同形式とは異なり全面塗装風で車体側面部はクリームではなくシルバーとなりそう。すなわちかつてのステンレス車体に戻った雰囲気が感じ取れる。写真の1701編成の続番を考慮し1702編成1703編成の2編成が導入される可能性があり、1500形が置き換えられていくようだ。
▲主力車両の新1000形のうち8両固定編成2本と4両固定編成2本には車体更新工事とフリースペースなどの増設が行われる。

車両面については新1000形8両固定編成が2編成(16両)増備され、老朽化が進んでいる1500形が置き換えられていくものと思われます。今回導入される新1000形は側面部がクリームではなくシルバーとなっていることから、全面塗装風でありながらステンレス仕上げになるものと思われます。編成は車両番号から2023年度に導入された22次車の1701編成の続番で1702編成1703編成の2編成分になるものと思われます。1701編成との違いは側面部塗装の違いだけになりそうですので、22次車のままかもしれませんね。また8両固定編成2編成と4両固定編成2編成には車体更新工事などが施工され、フリースペースが追加されるほか、非常通報装置、一部側面窓の開閉可能になるような工事を施します。また地上波でリアルタイムに確認ができる車内防犯カメラ(“IoTube”など)を設置します。

【設備面】
▲大規模改良工事が行われる神奈川新町(KK-34)。引き続きエスカレーターやエレベータの新設が予定されている。

設備面では本線泉岳寺(A-07)~新馬場(KK-03)間の連続立体交差事業の推進(品川(KK-01)付近の高架橋仮設化工事および八ツ山跨線線路橋の仮設準備)、神奈川新町での踏切事故を受けての踏切安全対策の強化、2026年度にかけてホームドアの設置、羽田空港第1・第2ターミナル(KK-17)での引き上げ線新設工事と駅改良工事、大規模改良工事を予定している神奈川新町や改良工事を予定している泉岳寺など一部駅での駅改良工事や設備リニューアル、駅や車両へのLED照明の導入(車両は車体更新工事施工車両)、法面防護工事や一部架道橋橋脚の耐震補強工事などが進められます。

【2025年度から2028年度までのホームドア設置予定駅】
新馬場(KK-03)・鮫洲(KK-05)・立会川(KK-06)・大森海岸(KK-07)・大森町(KK-09)・京急蒲田(KK-11)2番ホーム・5番ホーム(待避線など)・糀谷(KK-12)・大鳥居(KK-13)・穴守稲荷(KK-14)・天空橋(KK-15)・雑色(KK-18)・六郷土手(KK-19)・京急川崎(KK-20)大師線3番ホーム・港町(KK-21)・鈴木町(KK-22)・川崎大師(KK-23)・東門前(KK-24)・大師橋(KK-25)・小島新田(KK-26)・八丁畷(KK-27)・弘明寺(KK-43)・屏風浦(KK-45)・杉田(KK-46)・横須賀中央(KK-59)・県立大学(KK-60)・京急久里浜(KK-67)

【耐震補強工事】
弘明寺~上大岡(KK-44)間の高架橋

【法面防護工事】
京急富岡(KK-47)構内下り線側

【駅舎照明LED化】
立会川など10駅

【駅改良工事予定駅】
大規模改良工事…神奈川新町
駅舎耐震補強…花月総持寺(KK-30) ※トイレ新設・コンコースリニューアルも実施

2025年5月12日

【電気連結器は撤去】小田急電鉄1000形1064F(4両固定編成)、小田急箱根鉄道区間でのワンマン運転対応工事施工へ

2025年5月8日から、小田急箱根鉄道専任編成の小田急電鉄1000形1064F(4両固定編成)が大野総合車両所に入場しています。同編成は8日の平日114運用に充当された後に本来の入庫先である海老名検車区ではなく大野総合車両所に延長回送されていました。
▲小田急箱根鉄道専任編成の1000形1064Fが5月8日から大野総合車両所に入場中。車輪削正だけではなさそうで、前回の1065Fに続いて小田急箱根鉄道区間のワンマン運転対応工事が実施され、クハ1164・クハ1064の電気連結器は撤去となる。
▲小田急箱根鉄道専任編成の1000形では1063Fが最後まで残る電気連結器付きの編成に。8両固定編成の代役も担当する1057F1067F1069Fのみ電気連結器が存置されることになりそうだ。こうなると1063Fの記録を忘れずに。
▲前回ワンマン運転対応改造工事を施工された1000形1065F。4両固定編成でありながら電気連結器が撤去されてスカートの形状が変更されたため、外観上は10両固定編成と変わらない。ただし短編成のワンマン運転対応の関係で乗降安全確認カメラが設置されている。

1000形1064Fは同形式の2017年度のリニューアル更新工事施工編成で、約8年で電気連結器が撤去されたことになります。小田急箱根鉄道専任編成になる前は小田原線だけではなく、江ノ島線・多摩線でも運用されていました。同編成は当面のあいだ入場となるため、代走で補填せず3編成で4運用を回すこととなります(ただし111運用・114運用は兼務可能)。なお改造内容は1065F1066Fと同じものになりそうです。出場時にはスカートが改造され、車体側面部に乗降安全確認カメラが、乗務員室には乗降確認モニターがそれぞれ設置される見込みです。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2025年5月12日現在 合計98両 下線部は小田急箱根鉄道専任(他編成と連結不可)
*  4両固定編成…7編成(28両)
内訳…1057F1063F1064F1065F1066F1067F1069F
*10両固定編成…7編成(70両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
1095F以降は4両固定編成と6両固定編成(1097Fは元8両固定編成の付随車も)改造

【小田急電鉄1000形のワンマン運転対応状況】※小田急箱根鉄道専任編成のみ
《ワンマン非対応》4両固定編成1編成(  4両) 1063F
《ワンマン対応中》4両固定編成1編成(  4両) 1064F
《ワンマン対応済》4両固定編成2編成(  8両) 1065F1066F

2025年5月10日

【千載一遇の機会】東日本旅客鉄道横須賀線で活躍したE217系の最後の撮影へ…

2025年5月10日、私は午前に用事を済ませて、東日本旅客鉄道横須賀線へ。E235系1000番台都クラF-27編成943S列車(土曜休日43運用)で鎌倉(JO-07)にやって来ました。大船(JO-09)の横須賀線ホーム(5番線~8番線)の逗子(JO-06)寄りには多くのファンが待機しており、隣の北鎌倉(JO-08)でも意外に多くのファンが来ており、あえて鎌倉のホーム上で撮りました。
E217系都クラY-101編成9731M列車。念願叶って登場当時の帯を復刻した都クラY-101編成を初めて撮ることができました。登場当初の帯を復刻して営業運転に充当されたのは大船~千葉間の1往復だけ(その当時の相方は基本編成で最後の廃車となった都クラY-42編成)だったので今回この収穫は非常に嬉しかったです。すでに定期営業運転は終了しているため、ドアステッカーはなく今後の動きが注目されています。

鎌倉のホーム上では私を含めて15名以上が待機しており、ここでは省略しますが事前に練習撮影をしたうえで本番に挑みました。写真を見ていただければわかりますが、踏切が開いた瞬間に後追いでも撮影しているファンの様子が確認できました。E217系がどれだけ多くの方に愛されていたかが分かりますね。
E217系の復刻された帯は登場当時から制御装置更新工事を施工される時期までに巻いていたものであり、前面部には帯色を配したロゴマークも印象的でした。制御装置更新工事を施工された際にはJRロゴマークに変わっていたので、機器更新前でありながらスカート交換後の姿が思い起こされます。なお前面部の幕表示、側面部のLED式表示器は『団体』でした。

E217系が客扱いで走行するのはこれが最後となる可能性が高いでしょう。この団体専用列車が走行する前に行われた撮影会には制御装置更新以降の帯色で最後まで残る都クラY-102編成も使用されたようで、廃車となる際には2編成同時に旅立つことになるのでしょうか。基本編成はすでに消滅していますから、配給輸送は少なくとも1回で済みそうです。

私はこの後別の用事が控えていたため、横須賀(JO-03)~逗子間の往復と鎌倉車両センターに戻る復路は諦め、早めに鎌倉を離れました

【2車種乗り比べと撮影会も】小田急電鉄8000形と西武鉄道8000系の特別イベントを開催へ!

2025年5月9日、西武鉄道が小田急電鉄から元8000形8261F(6両固定編成)を譲受した国分寺線向けの『サステナ車両』である8000系8103Fについて、2025年5月31日から定期営業運転を開始することを発表しました。これに伴い、同年5月24日と25日に8000系8103Fとその種車の小田急電鉄8000形を1日で楽しめるイベントの開催も併せて発表されました。
▲元小田急電鉄8000形8261F改め西武鉄道8000系8103Fの定期営業運転開始日程が決まり、同系列の種車となっている小田急電鉄8000形とともに2車種を1日で楽しめるイベントが開催されることとなった。なお8000形は今後譲渡対象になるであろう6両固定編成を使用する可能性が。
▲西武鉄道8000系として譲渡される可能性がある小田急電鉄8000形の6両固定編成は最盛期の半数にあたる8編成が現役であるが、今後譲渡となるのは種別行先案内表示器がフルカラーLED式のみの残る6編成と思われる。ただし2編成は空気式ドアエンジンを備えている。

西武鉄道国分寺線向けとして初めて『サステナ車両』(西武鉄道の中古のVVVFインバータ制御車両の独自呼称)として導入される8000系8103Fは小田急電鉄のときと同じ3M3Tの編成で、国分寺線専用とあって他系列と連結しないことから、電気連結器の形状はクハ8103(元クハ8561)側に揃えられており、クハ8003(元クハ8261)側のスカート部分が改造されました。この系列が来年度はどのくらい導入(小田急電鉄から譲渡)されるかが気になりますね。基本的には国分寺線国分寺(SK-01,ST-01)~東村山(SS-21,SK-05)間を往復する運用が中心になります。

一方の西武鉄道8000系の種車となっている小田急電鉄8000形は1982年の登場から40年以上が経過しており、リニューアル更新工事を経て現在も運用が続けられています。基本的には東京地下鉄千代田線直通列車のみの種別(準急・通勤準急)以外の各駅停車・急行・通勤急行・快速急行に充当されています。このうち6両固定編成は今後3色LED式の2編成を除き、すべて西武鉄道に譲渡されることが予想されています。3色LED式の2編成と4両固定編成は譲渡対象外となりますので、動向に注意です。

今回の西武鉄道8000系の就役開始前に、5月24日・25日に西武鉄道8000系および小田急電鉄8000形を両方楽しめるツアーが子会社の小田急トラベルより設定され、24日は小田急電鉄8000形→西武鉄道8000系、25日は西武鉄道8000系→小田急電鉄8000形の順番で乗車(団体専用列車として貸切)と撮影会の両方を実施することとなっています。撮影会会場について西武鉄道8000系は南入曽車両基地、小田急電鉄8000形は海老名検車区で予定されています。小田急電鉄8000形は譲渡対象となる6両固定編成が中心になるものと思われますが、4両固定編成を連結した10両が使用される可能性はあるのでしょうか。

※参考…西武鉄道8000系の種車となる小田急電鉄8000形在籍状況は以下の通り
【8000形の在籍状況】※2025年5月10日現在 全体…16編成80両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…8編成(32両)
8051F8053F8057F8058F8063F8064F8065F8066F
廃車済…8編成(32両)
8052F8054F8055F8056F8059F8060F8061F8062F
《6両固定編成》 下線部の車両は種別行先案内表示器が3色LED式の編成
運用中…8編成(48両)
8252F8253F8258F8260F8262F8263F8265F8266F
譲渡見込(予想)…6編成(36両)
8252F8260F8262F8263F8265F8266F
廃車見込(予想)…2編成(12両)
8253F8258F
譲渡済…1編成(  6両) ※現在の西武鉄道8000系
8261F
廃車済…7編成(42両)
8251F8254F8255F8256F8257F8259F8264F

【西武鉄道8000系の在籍状況】※2025年5月10日現在 全体…1編成6両
8103F(元8261F)