2025年10月30日

【まさかの新系列名】西武鉄道、東急電鉄からの譲渡車両(サステナ車両・元9000系)の系列名とデザインが決定!

2025年10月29日、西武鉄道が東急電鉄から譲受するサステナ車両、元9000系の車両形式名とデザインが決定したと発表しました。西武鉄道には多摩湖線で活躍する元池袋線の9000系が存在するため、元東急電鉄9000系は『7000系』(4両固定編成)となります。現在は元9003Fと元9011Fは武蔵丘車両検修場で、元9005Fと元9007Fは長津田車両工場(東急テクノシステム)でそれぞれ転用改造工事が実施されています。
▲西武鉄道7000系となる元東急電鉄9000系9011F。譲渡前に東横線時代の6号車、大井町線時代の3号車であるデハ9411は廃車となり、それ以外の4両で構成されている。なお車端部のボックスシートはそのまま活用されるのだろうか。西武鉄道7000系でも8000系と同様に市松模様デザインとなり、トップナンバーは『7101F』ということになるのだろう。
▲西武鉄道8000系(8103F)は元小田急電鉄8000形(8261F)を譲受した車両でグッドデザイン賞を受賞した。こちらは小田急電鉄時代の2006年度にリニューアル更新工事を受けて主電動機はVVVFインバータ制御となっているため、改造内容は最小限にとどまっている。

西武鉄道7000系となる元9000系は東急電鉄大井町線時代よりも1両少ない4両固定編成で、7101F7102F7103F…と付番されていくものと思われます。デザインは8000系と同じくブルーとグリーンを用いた市松模様デザインとなり、編成番号の付番の法則がどうなるのか注目されるところです。8000系とは異なり7000系はステンレス車体ですが、前面部は上半分が黒くなるようで、前照灯から下の部分(下半分)は市松模様があしらわれるようです。ただし車体側面部は今後のホームドア設置などを見越して戸袋部分にもコーポレートカラーと車番が記載されるようになります。また山間部区間の路線でも運用されるため、それを考慮して半自動ドアスイッチが設置される見込みです。

西武鉄道8000系の場合は小田急電鉄時代での編成番号順(フルカラーLED式の編成に限られる)を踏まえて与えられているため、同系列の最初の編成では小田急電鉄8000形時代でのフルカラーLED式の編成に限定すると3番目(順番は8252F8260Fで、その次が元8261F)にあたり(これ以降は8262F8263F8265F8266Fとなる)、そのことから8103Fになったものと思われます。7000系では一体どのような付番法則になるのでしょうか。

2025年10月29日

【元に戻されるか】東日本旅客鉄道E657系都カツK12編成が郡山総合車両センターに入場、復刻塗装終了か?

2025年10月28日、東日本旅客鉄道勝田車両センター所属のE657系都カツK12編成が郡山総合車両センターに自走回送され入場しました。同編成は2023年2月上旬から『フレッシュひたち』のスカーレットッブロッサム復刻塗装編成でしたので、都カツK17編成と同様に元の通常塗装に戻るものと思われます。
▲『フレッシュひたち』復刻塗装の第2弾として、スカーレットブロッサム塗装となっていたE657系都カツK12編成。2023年2月上旬からこの塗装となっていたが、検査期限の都合などでこちらも3年経たずに元の塗装に戻りそうだ。
▲残るE653系0番台復刻塗装編成はブルーオーシャンの都カツK1編成、イエロージョンキルの都カツK2編成、オレンジパーシモンの都カツK3編成のみ。運転範囲は品川(JT-03)~仙台間であり、東海道線方面の臨時列車ではオレンジパーシモンの都カツK3編成が代走を担当したことがある。早めに記録を取ろう。

E657系では2番目にE653系0番台基本編成時代の復刻塗装であるスカーレットブロッサム塗装となっていましたが、今回の入場で元の塗装に戻されるものと思われます。残るE653系0番台復刻塗装編成はブルーオーシャンの都カツK1編成、イエロージョンキルの都カツK2編成、オレンジパーシモンの都カツK3編成の3編成となっています。次の郡山総合車両センターの入場が都カツK2編成になるものと思われますので、早めに記録を取るようにしましょう。

【E657系のE653系『フレッシュひたち』復刻塗装】
グリーンレイク都カツK17編成(終了済)
スカーレットブロッサム都カツK12編成(終了見込み)
イエロージョンキル都カツK2編成
ブルーオーシャン都カツK1編成
オレンジパーシモン都カツK3編成

2025年10月28日

【漸く2編成目に】東京地下鉄9000系9111F(6両固定編成)がB修繕工事から8両固定編成に増強される

2025年10月25日終電後、東京地下鉄9000系9111Fが和光検車区新木場分室併設の新木場CRでB修繕工事を受けたあと、中間付随車のサハ9411+サハ9511が組み込まれて8両固定編成となって綾瀬検車区を出場、千代田線・有楽町線経由で王子検車区へ自走回送されました。
▲東京地下鉄9000系8両固定編成の2編成目となった9111F。中間付随車2両(4編成分)が登場していなければ、増結を見越した4M2Tの6両固定編成のままだった可能性があった。
▲内装は16000系にほぼ準じている9000系の中間付随車。残るは9110F9112F9115Fの分となっている。

9000系8両固定編成の登場は2編成目となります。編成中央のモハ9311とモハ9611のあいだにサハ9411+サハ9511を組み込んだものと思われます。内装ベースは千代田線の16000系に近いものと思われますが、ドアエンジンの減圧機能の動作など、17000系や18000系と同じものになっている可能性があります。丸ノ内線で活躍する2000系でもドアエンジンの減圧機能が17000系および18000系と同じタイプの編成がいますので、9000系の中間付随車がどうなっているのかも気になります。前回のサハ9409+サハ9509とは異なる内装になっている可能性もあり得ますので、乗った際に確認していただくのが良いかと思います。

【撮影会も行われた】京王電鉄7000系7728Fがエンジの帯色復刻塗装で営業運転に投入される

2025年10月27日、京王電鉄7000系10両固定編成の7728Fが2002年以前までのエンジの帯色をまとい相模原線内で試運転を実施し、28日の6705レから営業運転に復帰しました。撮影会当日までに帯色が復刻され、撮影会当日は同編成の種車の7714F時代の姿が再現されているほか、ナンバープレートや社名板(当時の京王帝都電鉄の“K.T.R”)も復刻されています。
▲2002年以来で約23年ぶりに復刻塗装のエンジ色となった7000系7728F。各駅停車から特急まで、有料座席指定列車以外のすべての種別行先列車に充当される見込みだ。これは記録の価値が大いにある7000系、注目を集めそうだ。

この系列は京王電鉄のなかで現役最古参のため、2000系など新型車両による置き換えが予定されています。若葉台検車区では撮影会も行われたのですが、その際には同編成の種車車番であるクハ7714・クハ7764が再現されました(8両固定編成だった7714Fの車番)。現行の帯色は京王電鉄の特徴でもある京王ワインレッドと京王ブルーが用いられています。2000系の投入は来年1月からですが、早くも7000系に注目が集まることは必至です。

2025年10月26日

【乗客を乗せては初】西武鉄道8000系8103Fを使用した『サステナ車両でいく!よこぜ車両基地』ツアーの団体専用列車運転

2025年10月26日、西武鉄道8000系8103F(元小田急電鉄8000形8261F)を使用した『サステナ車両でいく!よこぜ車両基地』ツアーに伴う団体専用列車が運転され、往路は新所沢(SS-24)→所沢(SS-22,SI-17)→飯能(SI-26)→横瀬(SI-35)→西武秩父(SI-36)間、復路は西武秩父→横瀬→飯能→所沢→本川越(SS-29)間で運転されました。
▲西武鉄道8000系8103Fがツアー参加客を乗せた状態で西武秩父線を走るのは今回が初めてのこととなった。もともと武蔵丘車両検修場出場時(改造前の姿では入場時)に走行しているほか、その前にも入線確認のためか、吾野(SI-31)までは走行している。
▲8000系8103Fはすでに試運転や団体専用列車で新宿線・拝島線(運用路線)・国分寺線(運用路線)のほか、多摩湖線・西武園線・池袋線・狭山線・西武秩父線の走行も果たしていることから、山口線・西武多摩川線以外の路線をほぼ制覇している。

西武鉄道8000系8103Fはグッドデザイン賞に選定されており、登場から40年を迎えた小田急電鉄からの譲渡車両で、転用改造工事実施前(小田急電鉄時代)と工事実施後(現在)の姿で西武秩父線自体の走行はあるものの、乗客を乗せての走行は今回が初めての光景と思われます。所沢で新宿線と池袋線の渡り線を通過することから、進行方向は飯能で変わるのみで、往路は新宿線内・池袋線内はクハ8103が先頭で、飯能以降はクハ8003が先頭に、復路は飯能までクハ8103が先頭で、池袋線内・新宿線内はクハ8003が先頭となっています。これは南入曽車両基地を入出庫する際にクハ8103が西武新宿(SS-01)寄り・飯能寄りになることを基本としているためと思われます(通常は玉川上水車両基地を入出庫するため、送り込み回送経路の都合で国分寺線内は新宿線内・拝島線内とは編成の向きが逆になる)。

西武秩父線には4000系のほか、『ちちぶ』(と延長運転の『むさし』)のみ001系“Laview”や、土曜休日限定で40000系(転換クロスシート車両)の“S-TRAIN”のほか、武蔵丘車両基地入出庫を兼ねて東京地下鉄・東急電鉄の電車が乗り入れています。4000系は東急電鉄9000系の譲受車両に置き換えられますから、小田急電鉄8000形の譲受とともにVVVFインバータ制御車両への置き換えが進みそうです。

2025年10月25日

【あと3編成で完了へ】東京地下鉄18000系18117Fが日立製作所笠戸事業所を新製出場、甲種輸送される

2025年10月23日より、日立製作所笠戸事業所で製造・落成した東京地下鉄18000系18117Fの甲種輸送が東急電鉄長津田検車区まで実施されています(長津田検車区から鷺沼検車区までは東急電鉄9000系)。牽引は日本貨物鉄道EF210形129号機で、東日本旅客鉄道横浜線内は5両ずつに分割する関係からDD200形が担当する見込みです。
▲18000系2次車は18117Fが出場したことで5編成で、18113Fの分は引き続き飛ばされた。8000系の現存編成は8109F8116Fの2編成で、8101Fはイベントの終了後にそのまま保存となる可能性が高そうだ。
▲8000系の残存編成となっている8109F8116F。最後まで残るのは果たして…。

18000系は18116F以来の増備ですが、東急電鉄長津田検車区に輸送したあと、田園都市線の最終列車を待って東急電鉄9000系の牽引で鷺沼検車区に納車となります。今回も2次車の仕様で、日立製作所製のSiC素子が採用されています。残るは3編成分となりますが、18113Fの分はいまだに飛ばされていますので、18118F18119Fの出場が先になるかもしれません。なお8000系8101Fが和光検車区新木場分室での撮影会イベントに使用されましたが、同編成はおそらく鷺沼検車区に戻ることなく保存される可能性が高いため、残存編成は8109F8116Fのみと思った方がいいかもしれません。6000系・7000系・8000系の特徴のある顔つきはまもなく見納めとなりますから、早めの記録をお勧めします。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2025年10月25日現在
《現役》  2編成(  20両)
8109F8116F
《退役》  1編成(  10両) ※和光検車区新木場分室に保存予定
8101F
《廃車》16編成(160両)
8102F8103F8104F8105F8106F8107F8108F8110F8111F8112F8113F8114F8115F8117F8118F8119F

【鷺沼検車区18000系の在籍状況】2025年10月23日現在
16編成(160両)
18101F18102F18103F18104F18105F18106F18107F18108F18109F18110F18111F18112F18114F18115F18116F18117F

2025年10月23日

【4000系を001系で置き換え?】西武鉄道が2028年3月に001系“Laview”ベースの新型レストラン列車を運転開始へ

2025年10月21日、西武鉄道で4000系4009Fを改造して運転している『52席の至福』の代替となる新型レストラン列車を2028年3月から運行を開始することを発表しました。この発表で4009Fが置き換えられるものと思われます。
▲いよいよ置き換えとなる4000系4009Fの『52席の至福』。この代替となるのが妹島和世氏がデザインした001系“Laview”がベースとなる。4000系を001系のベース車両で置き換えとなることから、SiC素子VVVFインバータ制御車両になりそうだ。

車両は001系をベースとしますが、8両固定編成に対してレストラン列車はその半分の4両固定編成(2M2Tの予想)となり、このレストラン列車の系列が001系となった場合、編成番号がどうなるのか注目されます。新宿線内基準で西武新宿(SS-01)寄りから3両目、池袋線内基準で飯能(SI-26)寄りから3両目の3号車は中間電動車になるものと予想されますが、すべてが厨房車両となります。通路スペース以外は厨房が設けられるものと思われます。もともとボックスシートを備えていた4000系から改造されたレストラン列車が、特急形車両の001系ベースの新製車両で代替されるため、料金がどうなるのか気になるところです。運転範囲は4000系4009Fの『52席の至福』が運転していた各路線と思われます。

2025年10月22日

【展示後そのまま保存か?】東京地下鉄8000系8101Fが和光検車区新木場分室へ自走回送される

2025年10月20日終電後(21日未明)、東京地下鉄鷺沼検車区所属の8000系8101Fが所属先から和光検車区新木場分室に自走回送されました。これは10月25日・26日に行われる『Dream Line-up 新木場』での展示に伴うものと思われますが、もし同編成が所属先の鷺沼検車区へと戻らない場合は退役となる可能性が高いため、今後の動向が注目されることになります。
▲鷺沼検車区の8000系8101Fが自走回送で和光検車区新木場分室に自走回送された。これはイベントでの展示によるものと思われるが、このまま和光検車区新木場分室に留置となれば実質退役となる。18000系18116Fの導入予定の影響もありそうだ。
▲18000系2次車(写真は18112F)は諸事情で出場が延期されている18113Fを除き追加導入が進んでいる。あと4編成で導入完了となるが、まずは18113Fの出場を待ちたい。

今回の動きは18000系2次車の18116Fが導入されることを見越した動きとなる可能性は否定できず、トップナンバーが鷺沼検車区に戻ることなく退役となると、残りは8109F8116Fの2編成20両のみとなります。今回の撮影会では和光検車区新木場分室に(動態)保存されている6000系6102F、7000系7101Fと今回回送された8000系を並べた撮影会となっています。この撮影会終了後に8000系は鷺沼検車区に戻るのか、それともそのまま留置となって保存に動くのか、今後の動きが気になりますね。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2025年10月22日現在
《現役》  3編成(  30両) ※8101Fは完全退役とは限らないため、現時点で変動なし
8101F8109F8116F
《廃車》16編成(160両)
8102F8103F8104F8105F8106F8107F8108F8110F8111F8112F8113F8114F8115F8117F8118F8119F

【鷺沼検車区18000系の在籍状況】2025年10月22日現在
15編成(150両)
18101F18102F18103F18104F18105F18106F18107F18108F18109F18110F18111F18112F18114F18115F18116F

2025年10月20日

【乗車前に計画を!】東日本旅客鉄道が冬(2025年12月~2026年2月)の臨時列車および終夜運転の概要を発表

2025年10月17日、東日本旅客鉄道が2025年12月から2026年2月までの冬の臨時列車の概要を発表しました。このなかで注目すべき臨時列車を抜粋して紹介します。新幹線特急券・在来線の特急券は運転日の1ヶ月前の10時から発売されますので、事前に計画を立ててみどりの窓口設置駅や指定席券売機設置駅での乗車券・特急券の確保をお勧めします。指定席券売機では画面の表示内容が更新されているため、あらかじめホームページで操作方法を確認しておき、購入当日までに慣れておくようにしましょう。
▲新幹線では東北新幹線・秋田新幹線・山形新幹線の増発や上越新幹線のガーラ湯沢発着の設定や延長運転、北陸新幹線の増発が予定されている。詳細はホームページで確認しよう。臨時列車では『とき』を含めて全車指定席となることがあるので注意だ。指定席券売機での購入の際には乗車日時、乗車区間(乗車駅、下車駅)、指定する列車の設定が必要になる。
▲特急『鎌倉』のほか、勝田全国マラソンの輸送で特急『ときわ』などに充当されるE653系1000番台。国鉄特急色の都カツK70編成と水色の都カツK71編成の2編成が使用されるが、『ときわ』では2編成とも使用される日程があり、使用列車の一部が変更になっている。
▲臨時特急列車に使用予定のE257系5000番台・5500番台。同系列5000番台は特急『あずさ』や『新宿さざなみ』(2026年1月25日復路のみ)が中心で、年始は成田山(新勝寺)初詣の列車に充当される。なお5500番台では特急『草津・四万』のほか、特急『富士回遊』、『水上』などに充当される。なお特急『水上』はE653系1000番台から変更となっている
▲臨時特急列車に使用予定のE257系500番台。500番台は『新宿さざなみ』『新宿わかしお』など房総地区の特急列車に充当される。なお夏の最繁忙期には255系都マリBe-03編成も充当されていたが、今冬の255系の充当はないので要注意だ。予備の車両の関係もあるが、せめて最繁忙期にE257系500番台を2編成繋げて10両で運転することは考えなかったのだろうか。
▲今冬は臨時特急『アルプス』の運転が1本あり、予備のあるE257系2000番台が充当されるものと思われる。また2500番台は単独で特急『草津・四万』に5500番台の代走(補填)で使用されることがある。なお特急『湘南国際マラソン』や、特急『下田水仙まつり号』『みなみの桜河津桜大宮号』には5000番台も充当されるものと思われる。

首都圏エリア(在来線)の冬の臨時列車は在来線については、波動輸送向けに配属されているE257系5000番台・5500番台(都オオ)、E653系1000番台の都カツK70編成都カツK71編成を使用する列車が多く設定されていますが、各々の定期特急列車に使用されている系列で運転される列車も多いです。このなかで私が気になった臨時列車を抜粋します。

E653系1000番台都カツK70編成都カツK71編成を使用する臨時特急列車は特急『鎌倉』のほかに特急『常磐鎌倉号』、特急『鎌倉満喫川越』、特急『水戸偕楽園高尾号』・『水戸偕楽園君津号』、特急『草津・四万』(61号(草1141←上0905)と62号(草1205→上1434)のみ)、勝田全国マラソンの参加者輸送を兼ねた特急『ときわ31号』(勝1633←上1507)、年始の特急『ときわ44号』(勝1527→上1657)、新年の特急『開運成田山初詣栃木号』(宇都宮線宇都宮発着)・『開運成田山初詣群馬号』(両毛線前橋発着)となります。これらの列車の1号車はグリーン車指定席となります。

E257系を使用する臨時特急列車は9両固定編成が中央本線特急『あずさ』のほか、東海道線の臨時特急『湘南国際マラソン』(往路は1号・3号、復路は2号・4号)などに使用され、元日の2025年1月1日は特急『犬吠初日の出』(1号は高尾(JC-24)始発銚子行き・3号は大宮(JU-07)始発銚子行き)、特急『下田水仙まつり』・『みなみの桜河津桜大宮号』にも充当される予定です。なお同系列2000番台は特急『踊り子』のほか、『アルプス』や『あずさ』、特急『湘南国際マラソン』に充当されるものと予想されます(後者は5000番台の場合あり)。一方の5両固定編成は千葉県方面の特急列車が500番台または5500番台での運転、特急『草津・四万』は5500番台または代走で2500番台での運転、それ以外の臨時特急列車は5500番台の充当となります。5編成(25両)しかいない5500番台と予備のある2500番台の4編成(20両)をうまく活用する必要がありそうです。

臨時特急列車では全車指定席でも特急券の確認(車内改札)を実施する場合がありますので、それまでは乗車券・特急券を紛失しないようご注意ください(臨時特急列車に使用されるE257系5000番台・5500番台・E653系1000番台など座席上部に座席発売状況ランプが設置されていない車両がある。E257系2000番台・2500番台、E353系、E657系には設置されているが臨時特急列車では使用されないことがある)。

ところで、首都圏の一部路線では大晦日から元日にかけて初詣客の輸送のために終夜運転を実施している路線がありますが、2025年大晦日から2026年元日も行われます。山手線では25時から翌朝5時までに約10~25分間隔、京浜東北・根岸線では25時から翌朝4時までに桜木町(JK-11)~大宮(JK-47)間で約15分間隔~約70分間隔、中央・総武線では全線で24時20分から4時40分までに約15分間隔~約120分間隔、中央線(快速)では24時50分から翌朝4時30分までに三鷹(JC-12,JB-01)~高尾間で約40分間隔~約120分間隔、横須賀線では25時から翌朝5時までに逗子(JO-06)~横浜(JO-13)間で約80分間隔、青梅線では立川(JC-19)~御嶽(JC-69)間で1.5往復、御嶽発拝島(JC-55)行きの1本で臨時快速列車の設定があるほか、成田線では東千葉(JO-29)通過で千葉(JO-28)~成田(JO-35)間で臨時列車が2往復設定されるようです。

2025年10月17日

【最後の2000系茶色が撤退】西武鉄道池袋線から2000系が撤退(2069Fは新宿線南入曽車両基地に転属)

2025年10月16日、西武鉄道池袋線系統の唯一の2000系であった『西武鉄道創立110周年記念トレイン』の2069F(8両固定編成)が小手指車両基地から所沢(SS-22,SI-17)の渡り線を通り、南入曽車両基地に自走回送され、同系列が池袋線系統から撤退しました。
▲2000系8両固定編成の2069Fが新宿線系統に移籍したことで同系列は池袋線系統から撤退、新宿線系統にすべて集約された。6両固定編成は国分寺線でも運用されるほか、8両固定編成は拝島線や多摩湖線でも運用される。2000系を記録するなら新宿線系統がおすすめだ。

2000系は西武鉄道を代表する主力車両として君臨し続けましたが、VVVFインバータ制御車両の増加や他の大手私鉄車両からの中古車両(サステナ車両)の導入により置き換えと車両短縮が進んでいて、旧2000系の最後の2編成はリニューアルを実施していたこともあり、近江鉄道への譲渡が実現し、他の2000系は8両固定編成から6両固定編成に短縮し(一部の編成は8両固定編成のまま転入)、新宿線・拝島線および国分寺線での運用に合わせており、新宿線系統では欠かすことができない2両固定編成や4両固定編成など短い編成の置き換えが進んでいます。国分寺線には8000系(元小田急電鉄8000形、減車なし)、それ以外の支線には東急電鉄9000系(系列未定、1編成4両に減車)を譲受して導入することで、40000系だけでは難しい支線路線へのVVVFインバータ制御化が期待されています。新宿線系統に集約された2000系ですが、今後車両導入は譲渡車両を含めて新宿線系統に移る可能性があります。特急『小江戸』の10000系は40000系のようなライナー型車両への置き換えもありますし…。

とにもかくにも2000系を記録するならば新宿線系統に集中しましょう。今回転属した2069Fの穴埋めとして40000系48156Fが池袋線系統で就役しています。